ワイト島の夏休み (その7)

のんびり夏休みを思い返しているうちに、9月も今日で終わり。季節はすっかり秋で、夜の冷え込みも激しくなり、そろそろ暖房が必須になってきそう。その間に、イギリスのコロナ感染率は上昇し続け、昨日・今日と7000人超え…😢ワイト島の夏休み記事もこれで終わりです。

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ワイト島の夏休みの最終日。午後2時半のフェリーを予約しておいたので、午前中は島の最南端にあるセントキャサリンズ・ポイントでハイキングする計画でした。岬の白い灯台を出発点に、ドラマチックな風景を見ながら丘陵を登り、14世紀に建てられた礼拝堂のあるセントキャサリンズ灯台の廃墟まで歩くつもりだったのです。

が、天候が崩れて雨になるかもというので、急遽予定を変更。ホリデー4日目の午後、「悪魔の煙突」に行く途中で通った旧シャンクリン村に行くことにしました。

 

  前日発表された新種の恐竜は、昨年シャンクリンの海岸で一般人が発見したとか。混んでるかもと思ったのですが、天気が悪いので人はまばら。

海岸をブラブラ歩いてから、先日見かけた旧ヴィレッジへ。途中、アンモナイトなどの化石を販売しているお店があって、ちょっと感動。行きついた駐車場はほぼ満杯だったのですが、一番奥に一つだけ開いたスペースを発見できました。

   かやぶき屋根とクリーム色やピンクの壁が可愛らしい旧目抜き通り

  上の写真のクリーム色の建物、ペンシル・コテッジ(カフェ&ショップ)の中庭で蟹サンド他を注文。後方のカニの模型にはテーブル番号が書いてあります

カフェの横の道を下ったところに、島最古の観光スポットと言われる美しい渓谷、Shanklin Chineがあるのですが、時間がなくて残念ながらパス。貼ってあったポスターによると殆ど毎日赤リスが出現するらしく(まあ、そう書いてあるところが多いんですが)、ああ見たかったな…。息子と一緒にその近くの森林を歩いてみたものの、赤リスとの遭遇は幻に終わりました。

ランチを食べた後は、急ぎ足でお土産探し。一軒に入るごとに並んで手を消毒…このコロナ禍、一体いつまで続くんでしょう?

カウズの波止場では「出発が遅れます」と連絡があり、私だけ車を降りて近くのショップをウロウロ。その間に家族が乗った車は私を残して搭乗!残された私は、大謝りに謝って徒歩客用の搭乗口から乗せてもらったのでした(恥)。こうして2020年の我が家の夏の旅は、ドタバタのうちに終わりを告げたのです。でも、コロナ禍の合間に夏休みを取れて、本当に良かった!ちなみに、ワイト島の感染率は第二波来襲中の今も低いままで、ほっとしています。

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ワイト島の夏休み(その1)

ワイト島の夏休み(その2)

ワイト島の夏休み(その3)

ワイト島の夏休み(その4)

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ワイト島の夏休み(その6)

 

ワイト島の夏休み(その6)

イギリスは先週半ばから天候が崩れ、秋晴れの汗ばむくらいの気候から雨模様の日々に。最低気温は10度を割り、夜間は暖房が必要なくらいになってきました。だんだん日が短くなっていく中、コロナ感染は大学寮を中心に拡大してここ3日間は毎日6000人を超える勢い…。コロナ感染も心配だけど、今年末にはEU離脱なのに未だEUとの交渉がまとまらず…イギリス経済は一体どうなってしまうのか、不安が募ります。

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ホリデー6日目はやっと猛暑が去り、通常運転のイギリスの天候に。一転して肌寒い曇り空の下、東部にあるベンブリッジ(Bembridge)の海岸まで行ってみました。ワイト島はヨーロッパ内で恐竜の化石が最も豊富な場所のひとつで、ペンブリッジの東に位置するサンダウンという町には恐竜博物館があります。実は、前日に1億1500万年前の白亜紀に生息していたという新種の恐竜(長さ4m)が発見されたと報じられたばかり。

   

   橋の向こうにあるのは、ベンブリッジの救命ボートステーション。波が全くない湖のような水面――気圧の関係かと思うのですが、凪の海って初めてでした

救命ボートステーションの南側の海岸をてくてく歩いていくと、昨日のライドの砂浜とは全く異なる風景。幾何学模様のような割れ目のある岩が延々と続き、火山活動でできた古代の地層なんだろうなと想像できました。ワイト島自体が白亜紀の堆積物で形成されているそうで、古代にはイングランドと地続きだったそう。この場所を恐竜が闊歩してたのかと思うと、とっても不思議。

   他の海岸では見られなかった貝殻もちらほら。浜辺にはバケツを片手に何か採っているらしい人が結構いましたが、何を採っていたのかは不明

ベンブリッジを後にして、ガーリック農場と島一番のアート&クラフトセンターと宣伝されるアレトンバーンズを覗いてみましたが、うーん今一つ。シーフードを求めて、再びライドの海岸沿いのレストランへ。

今にも雨が降り出しそうでしたが、車で移動中にパラパラ降ったくらい。テラス席で長時間待ってシーフードにありつけました。看板には蟹とロブスター(食材がある時に限る)と書かれていたものの、残念ながらロブスターはなし。

  

ランチの後は、ライドの西側にあるクア修道院へ。ファームショップとティーガーデンが再開したと知り、ちょっとわくわく。赤リスが住む森もあり、今度こそ遭えるかもと期待が膨らみました。

12世紀に設立したクア修道院はカソリックの聖ベネディクト会に属し、ゲストハウス、ビジターセンター、ショップ、アートギャラリーを併設する他、1エーカー(約0.8k㎡)の広大な敷地に農場や果樹園、牧草地や森林があります。農場では野菜と果物の栽培の他、養豚、養鶏、養蜂を行っていて、ファームショップで生産物や加工品(ジャムやチャツネなど)を販売。ホームメイドのケーキや軽食が楽しめるティーガーデンも。市民農園も設けていて、一般の人も野菜造りを楽しめるよう。ウィキによれば12人に満たない修道僧とボランティアで経営・維持を行っているとか。

小さな子ども連れの家族が多く、とってものんびりした雰囲気で、しかも無料。観光客のみでなく、地元の家族連れが敷地内でピクニックやウォーキングを楽しんだり、お茶を飲みにやってくるスポットのよう。赤レンガの壁に囲まれたウォールドガーデンの外側には養豚場があり、豚の母子3家族がそれぞれのピッグペン(ドーム型の豚小屋)で平和そうに暮らしていました。1匹の母豚に子豚が12匹くらいと、子だくさん。

 

1912年に新築した修道院は、ベルギー製の煉瓦を用い、フレンチビザンチンとムーア建築様式を組み合わせた造り。イギリスではあまり見かけないスタイルで、聖堂内はステンドグラス他の装飾が殆どありません。

林を抜けたところに、12世紀から16世紀まで続いた旧修道院跡と、旧修道院の石材を使って19世紀に建てられたクアアビーハウスがあります。後者は英国艦隊の提督だったコッチレン伯爵の邸宅で、娘はヴィクトリア女王の末娘、ベアトリス王女の侍女だったとか。

  ベアトリス王女がハネムーンを過ごし、ヴィクトリア女王も時おり訪れたというクアアビーハウス。誰が飾ったのか、ウサギの置物が…

ファームショップに入る際に名前と連絡先を記入し(コロナ感染に備え)、自家製のハチミツを購入。ティーガーデンで手作りケーキとラテをいただきました。庭園内に良く赤リスが出現するというので粘りましたが、やってきたのはコマドリだけ…。

   コロナ感染防止のためとはいえ、紙コップとバッグ入のケーキはちょっと味気ない?

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ワイト島の夏休み(その1)

ワイト島の夏休み(その2)

ワイト島の夏休み(その3)

ワイト島の夏休み(その4)

ワイト島の夏休み(その5)

ワイト島の夏休み (その5)

イギリスでは9月に入って学校が再スタートしたのですが、ここ2週間あまりでコロナ感染率が急上昇。先週末から毎日4000人を超える感染者が出ていて、PCR検査システムはパンク状態…。私が働く特別支援学校も再開して今3週目…学校で感染者が出ないことを祈るのみ。さて、ワイト島の夏休みの続きです。

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この日は息子の誕生日。本人の希望で、カウズ(Cowes)のマリーナにあるスパニッシュレストランとヴィクトリア女王の夏の離宮だったオズボーンハウス見学を予約してありました。猛暑は続き、朝から温度がぐんぐん上昇。まずは、北部の港町カウズに行ってマリーナと町を探索。

快晴の海は青く水面がキラキラ輝いてきれい

12時に予約しておいたスパニッシュレストラン、フロントは若いお兄さん2人だけ?どんどんお客さんがやってきて、満席状態に。一番乗りで中庭の席に着きすぐ注文したものの、ドリンから食事が出てくるまでがとっても長かった…。

          息子とお任せタパスを注文。イベリコ豚と海老、ピリ辛のポテトとオリーブ。美味しかったです

オズボーンハウスの予約は2時だったのですが、コーヒーとデザートがまたまた来ない――待った挙句、頼んだデザートは切れていて、コーヒーマシーンも故障中とのこと…。

急いでレストランを出て駐車場まで走りました。カウズとイーストカウズはメディーナ河を隔てて隣同士。通常だったら、フローティングブリッジ(浮橋)と呼ばれる船に車ごと乗り込んで、ほんの数分で渡れるのです。でもコロナ禍のせいで、車の渡しは停止中!仕方なく、ニューポート経由で河の周辺をぐるりと回って25分かけて隣町のイーストカウズへ。かなり長い河なのに、大昔からある渡し舟の歴史を重んじてか、現在でも橋がひとつもないのです…。レストラン選びをした際、Gマップでは車で5分くらいだったのに…。

15分ほど遅刻したものの、無事オズボーンハウスに入場できました。この王宮は1845~1851年の間にイタリア・ルネサンス建築の宮殿を基礎として、ヴィクトリア女王(1819~1901年)のために建築。毎年、夏になると女王一家が滞在し、1861年に夫君のアルバート公が病死した後も頻繁に訪れていたそう。

 

ヴィクトリア女王といえば、世界に植民地を拡大した大英帝国の女王。歴史の教科書などでは、最愛の夫アルバートに先立たれ喪に付した、晩年期のどっしりした肖像画でお馴染み。でも、18歳という若さで即位した彼女は145cmと小柄で、21歳で結婚してから4男5女、9人の子どもを次々と儲けた若き女王だったのです。

オズボーンハウス1階にあるダーバーの大広間 (Darbar Room)は、ヨーロッパの王族をもてなす晩餐会や舞踏会が行われた場所。インド皇帝でもあった女王のステータスを象徴するように精巧なインド式装飾が施され、特に天井のプラスター装飾が圧巻。現地から職人を呼び寄せただけありますね。この他、インドの風景・人物画のコレクションも。

 

海を見渡すテラス。広大な庭園があり、女王一家が海水浴を楽しんだ王室専用ビーチまで歩いていけるのですが、暑すぎてパス。ティーブレイクは、アフタヌーンティーではなくアイスキャンディーとカフェラテにしました。

次は、宿泊先まで戻って水着に着替え、白い砂丘で有名なライドのビーチへ。午後遅かったためか潮が満ちてごく普通の砂浜という感じでしたが、人がまばらな海で気ままに泳ぐことができました。けっこう遠くまで泳いでも、浅瀬が続いていて海底に足がつくんです。砂丘だから?これだったら、子どもでも安心。

 

      イギリスで温かい海って初めてでした。地元の人達は海水が温まる午後遅くに泳ぎに行くよう

食べて、観て、泳いで--息子の20歳の誕生日は真夏の光いっぱいの一日となりました。

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ワイト島の夏休み(その2)

ワイト島の夏休み(その3)

ワイト島の夏休み(その4)

ワイト島の夏休み(その4)

ホリデー4日目は、11時にカリスブルック城(Carisbrook Castle)見学を予約してありました。それまで時間があったので、まずニューポートの波止場にあるアートセンター、Quay Artsへ。個人作家による陶芸品やジュエリー、カードなどが並ぶショップで、自分用のお土産(絵本とネックレス)を購入。

   

カリスブルック城では入場待ちの列ができていましたが、それほど待たずに入れました。小高い丘の上にあるこの城は、1066年にノルマン軍がイギリスを征服した後に要塞として建設。以降、島の権力と防衛の中心部として増築・改装を繰り返して現在の規模に。清教徒革命で逃亡してきたチャールズ1世が監禁されたことで有名です。

城壁から見下ろすカリスブルックの町

  

矢印に沿ってマスクを着けたり外したりしながら、一方通行で見学。途中、あまり暑いので庭園の木陰のベンチで一休みしてから、城壁に登って城の外の風景を眺めつつぐるりと1周しました。

次は中世の街並みが残る可愛らしい村、ゴッスヒル(Godshill) を目指して南へ。ここには1920&30年代のゴッズヒルとシャンクリン(Shanklin)の村を模した、古き良き時代を忍ばせるモデルヴィレッジがあり、前日に急遽予約しておいたのです。近くのパブでフィッシュ&チップスのランチを済ませ、午後の太陽が照りつけるなかいざ入園。細部まで良くできた造りに感動!

 

      原寸の10分の1のサイズ。教会では音楽が流れ結婚式が行われていました。あえて難をいうと、建物や木々はすごく精巧なのに人物モデルがちょっと雑…

   モデルヴィレッジの中に、更なるミニサイズの村があったり、ウィンドターバインの上にサンタがいたりとユーモアいっぱい

今回の旅行では事前の天気予報が外れ、猛暑が長引くこと5日目…。どこにもクーラーはなく、ひたすら暑い。でも、コロナ禍の合間にやっと可能になった旅なので、暑さに負ける訳にはいきません。次は、南海岸のヴェントナー(Ventor)までドライブ。ここにDevil’s Chimney(悪魔の煙突)と呼ばれる、岩の裂け目を通る階段があると知り、実際に見てみたかったのです。

あった~!

サテナビが案内してくれたのは、カフェの駐車場。とにかく車を止めて辺りを見渡すと、右側にpublic path (公共散歩道)のサインが。崖を降りるハシゴの様な木の階段を下って行くと、巨大な岩の裂け目へと続いていました!

感激している私をおいて、主人と息子はどんどん急な階段を降り、下へ下へと移動していきます。岩の裂け目から出ると、また木製の階段が登場。実はこの手造りのデコボコ階段、400段もあるんだそう。岩癖を出たところで小さい子ども連れの家族とすれ違ったのですが、ママだけが息切れしてました…下リはいいけど、上りは辛そう…。

階段が終わると、今度は細い山路。時々下方に海を見ながら40分くらいで、ほとんど人がいない小石の海岸にたどり着きました。なんとか日陰を見つけて、冷たい麦茶とスィーツで休憩。直径2~3cmくらい小石の浜を歩いて浅瀬を歩いたのですが、裸足だったので足の裏がイテテ…でも、水が冷たくて気持ちよかったです。

帰り道、やっぱり私だけゼイゼイ息切れしながら、来た路を引き返し、無事に400段の急階段を上り終えたのでした。あー疲れた。でも、充実した一日でした。

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ワイト島の夏休み(その2)

ワイト島の夏休み(その3)

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ホリデー3日目も猛暑の予報でしたが、すでに島の西先端にある白亜の崖、ニードルズ(The Needles) にある観光アトラクションのチケットを購入済…。朝早く出発して、この日のハイライトである断崖から浜辺まで降りるリフトに乗り込みました。

     アラム湾の先にある岬がニードルズ。白亜の断崖の先には離れ小島のような3つの白い岩礁。針のようにギザギザ尖っているのでニードルズ(needles針)の名に。その先端に現在廃墟の灯台が。ニードルズを臨む海岸へはリフト(片道£3約420円)もしくは徒歩で

駐車場で大きめのクーラーバッグを持ってリフトに乗ってもいいか訊ねたところ、「無理」と言われ、ピクニックマットとタオルの入ったバッグのみ持参。マスクを着けていざ乗ってみると、なるほど狭い。そして、地面まで遠い!下に見える高い樹々の枝には、強風で吹き飛んだと思われる帽子が多数引っかかってました。でも、それより目立っていたのが、イギリスで定番になっている青いサージカルマスク――どうやって顔から飛んだんでしょう?

    樹々の緑が途切れた途端、いきなり視界が開けて目の前は空と海!切り立った断崖を急角度で降りていくのですが、これがかなり高い!リフトが簡易すぎて怖いうえ、強風で揺れたらと想像してしまい余計怖かったです。

海岸に着いてみると、何やら行列が。船着き場があって、フェリーかホーバークラフトでニードルズ岩礁の近くまで行けるのです。私たちも早速並んでフェリー(写真左と右 ひとり£7.50(約1050円))に乗り込みました。船内でもマスク&社会的距離は必須

   島に最接近するも、残念ながら逆光…フェリーから見るアラム湾の断崖は、様々な色彩が混じりあってカラフルです

ちなみに、ナショナルトラストが管理するニードルズの白い崖までは駐車場から遊歩道を歩いて20分ほど。19世紀から1945年まで使われていた新旧の軍事要塞基地 Battery(旧は有料)があり、大砲や見張り台、地下室などを見学できます。私は軍事関連にはあまり興味がなかったので予約せず、炎天下を歩くのもパス。

     

12時過ぎにニードルズを後にして、行きに見かけた『この先にティールーム有』の看板を目印に横道へ。行ってみたら大きな庭のあるパブでした。早い時間(イギリス人のランチタイムは1時から)だったためか、予約なしで庭の席に案内してもらえました。

  ワイト島はシーフードで有名ですが、主人が頼んだロブスターは残念ながら材料切れ?イギリスの蟹料理は蟹肉と蟹みそが混ぜてあって、日本のなべ料理の蟹が恋しい…

政府の政策で、8月中(月~水)は『Eat Out, Help Out (外食して応援)』レストラン・カフェで外食すると、食事とソフトドリンクが半額に(最高ひとり£10(約1500円)まで政府が代払)。参加店の表示はなかったのですが、お会計の時に割引されていてラッキー!

人出が足りなくて時間がかかったので(どのレストランも同様でした)、かなりゆっくり休憩できました。午後はワイト島特定自然保護区(島の半分くらいが保護区ですが)で、景観が美しいというニュータウンを目指して北東に移動(ちなみに、ワイト島は車だと1時間弱で1周できます)。ナショナルトラストが管理する中世の港があるというので、炎天下の土手径をてくてく。

  木製の狭い橋を渡って中世の港へ。入江の近くの塩性湿地には蟹や魚、昆虫が生息

午前中はそれほどでもなかったのですが、午後は毎日アイスクリームを3個以上食べていた小学校時代の日本の夏を思わせる暑さ(31-3度くらい?)。ボートで海へ漕ぎ出すこともできましたが、誰も言い出さず…。貸しボート屋さんの脇にあった唯一の日陰のベンチに陣取って、冷えた麦茶と抹茶どらやきで一服――日本人でよかったと思える瞬間でした。今回の旅行ではクーラーバッグに入れた保冷剤2個と凍らせたミネラルウォーター2本、そしてサーモス水筒が保冷力を発揮してくれました。

       とにかく暑い!中世の港はいかにものんびりした感じ。目前の川には体長30cmを超える魚がいっぱい

夜になってもなかなか気温が下がらず、しかも田園地区だったせいか、やぶ蚊(?)が大量発生。日本の蚊より小さくて、羽音がしない!なぜか私と息子だけ20~30か所ほど刺され、痒いのなんの。持参した虫よけスプレーも途中で買った痒み止クリームも全然効きませんでした…。日本の製品は凄いです。

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ワイト島の夏休み(その2)

ワイト島の夏休み(その2)

ホリデーの2日目も猛暑になるというので、午前中は涼しい森の中でウォーキング+ピクニックをすることに。西部にある島最大の森、ブライストーン森林 ( Brighstone Forest)へと車を走らせて駐車場から森へ。

森の中は涼しくて快適でした

実は、ワイト島の住人だった19世紀の詩人、アルフレッド・テニソンに因んだウォーキングコース、テニソントレイル(全22km)を少し歩こうと思っていたのですが、海岸へと続くのは真昼の太陽がさんさんと照りつける一本路。「暑そう、木陰も少なそう…自転車でないと無理」と、さっさと諦めて傍らの日陰でピクニックを楽しんだのでした。

午後3時にナショナルトラストのモティストーン庭園(Mottistone Gardens & Manor)を予約しておいたので、近くにあるブライストーンの村を散策。炎天のもと赤リス(キタリス:ビアトリス・ポッターの物語に登場するのはこの在来種)が住むという林を探しました。1950年以降、イギリスではアメリカからやってきた外来種の灰色リスが激増。かつて350万匹いたという在来種の赤リスは現在は13万匹ほどに。ワイト島は赤リスの生息地のひとつなので、滞在中に一目見たいと熱望していたのです。

でも、汗だくになって目的の林に行きつくも、鳥の声も、生物が動く気配もまったくなし…。かやぶき屋根の家が点在する可愛らしい村でアフタヌーンティーをと計画していたのですが、日曜だったのでカフェは2時で閉店。仕方なく、村の雑貨店でアイスクリームを買って、ベンチで食べたのでした。

    かやぶき屋根の建物は村の図書館

車でモティストーン庭園(Mottistone Gardens & Manor)に移動し、名前を確認してもらって庭へ。その歴史を16世紀に遡るという屋敷は通常から公開しておらず、ティールームもショップもお休み。でも、美しい庭をそぞろ歩くだけで癒されました。

  野草が乱れ咲くワイルドフラワーバンクの向こうは広い芝地で、デッキチェアがあちこちに。息子と主人は庭を探索せずに草の上に寝転がってお昼寝

観光地は7月に営業再開許可がでたのですが、夏のハイシーズンにもかかわらず、ナショナルトラストの観光スポットで開いているのは半分くらい。ちなみに、イングリッシュヘリテージと私営のアトラクションは、コロナ感染防止対策を徹底しつつ、頑張って営業しているようでした。どこも矢印に沿って一方通行で回覧するシステムで、ショップでもレストランでも入口で手をアルコ-ル消毒、トイレは複数あっても一度にひとり使用が原則でした。

次は、波乗りができるという南西部の海岸、コンプトン湾(Compton Bay)へ。大勢の人が押しかけているかと思いきや、割とすいていました。ぼーっと海を眺めたり、素足で波打ち際を歩いたり。夕方の海風が心地よかったです。

            

誰が作ったのか、アーティステイックな砂の城

宿泊先のキャラバンに戻る途中、島の北部にあるパークハースト森林公園に立ち寄って、再び赤リス探し。針葉樹の森に住むという赤リスは灰色リスのように人慣れせず、夜明けか夕暮れに出没するとのこと。誰もいない静かな森でしたが、やはり遭えず――薄暗くなる頃でないとダメなのかな…。

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ワイト島の夏休み(その1)

ワイト島の夏休み(その1)

3月下旬から厳格なロックダウンが続いたイギリスでは、5月下旬から少しずつ解除が始まり、7月にやっと美容室やショップが再オープン。その後、ホテルなど宿泊施設も再開許可が下り、国内でのホリデーが解禁となりました(国外だと感染率が高い国から帰国した場合、2週間の自宅待機が義務)。

元緘黙の息子は、7月に大学のある田舎町から帰省。私たち夫婦は昨年夏休みがなかったのと、8月12日が息子の20歳の誕生日だったので、国内でセルフケータリング(自炊型施設利用)ホリデーに行くことに。ちなみに、息子は昨年ブルガリアとギリシアへ、コロナ禍がなければ今年も海外に行く予定だったので、2年ぶりの家族旅行のチャンスでもありました。

大勢の人が国内を移動することで感染が広がってしまうかもと懸念はありましたが、感染率が低下した現在、経済の立て直しも必要。なによりも、イギリス国民の間で一息いれたいという欲求が大きかったように思います(でも、8月に入って毎日の感染者数が1000人超えるように…)。

とにかくこの機にロックダウンのストレスを解消しようと、8月8日から1週間ワイト島に行ってきました。イングランド南部に位置するこの島は、ヴィクトリア女王が愛したリゾート地として知られ、フェリーで約40分ほど。音楽好きな方は、ワイト島ロックフェスでお馴染みかもしれません。

地図をクリックすると拡大します

ホリデー初日のメインイベントは、観光ではなくサザンプトン港に行く途中に住む友人家族に会うこと。掃除と除染のためチェックインが5時過ぎになるということで、予約したフェリーは4時出港。中庭でタイカレーのランチをご馳走になり、久しぶりのおしゃべりを楽しめました。

ところで、イギリスでは8月7日から6日間、30度を超える記録的な猛暑となりました(ロンドンでは35度超)。が、今年20歳になる我が家のホンダはエアコンが故障中。近々買い替える予定で、2日間くらいの猛暑という予報だったので、修理してなかったのです…。

窓を開けて走っている時はまだしも、止まるとさすがに暑い!サザンプトン港でフェリーを待つ間が一番シンドかったです。フェリー内は冷房が効いていて大助かり。船内はマスク着用で、客同士が離れて座るよう指示がありました。

 

      20歳の愛車の窓から臨むイーストカウズの港。ワイト島では感染予防策が厳しく、掛布団とシーツ、枕を持参するはめに

イーストカウズ港に到着して、まずはスーパーで食料品の買い出し。宿泊先は北東にある港町、ライド(Ryde)からニューポート(Newport)に向かう途中の、のどかな田園地帯にありました。

  ホリデー用宿の泊施設が立ち並ぶ一角にあるキャラバン。2寝室+オープンプランLDKでしたが、トイレも2つあり、なかなかの広さ

近くにショップもレストランも何もなくて、テイクアウトも無理。初日の夕食はサーモン&ポテトと野菜、ワインと炭酸入りミネラルウォーターでワイト島での冒険に乾杯したのでした。

時間があくと増す不安

毎日快晴の初夏の気候が続いているイギリス。3月末のロックダウン開始から現在まで、雨や曇りの日は数えるほどしかありませんでした。実は、1929年に気象庁がデータを記録し始めて以来、この春は最も晴れの日が多かったのだとか。

学校はハーフタームの1週間休み中だし、あまりにも天気がいいので、昨日ハイゲートの森まで友達に会いに出かけました。車を運転したのも、彼女に会ったのも、ロックダウンを経て2か月ぶりのこと。

   

    木陰が多くて涼やかなクィーンズ&ハイゲートウッド。でも、みんな社会的距離なんて保ってないし、マスクしてる人はごく僅か…

実は、久々に車に乗るのが怖くて、決行をずるずる引き延ばしていたのです。

2週間前にはイングランド内の車での移動が解禁になり、ガーデンセンターが真っ先にオープン(イギリスならではですね)。車で20分ほどの距離にある地元のガーデンセンターにめっちゃ行きたかったんですが…。我が家の古~い愛車、ロックダウン前に故障して修理に出したところ、「あと1年くらいで寿命かな」とダメ出しが。

もともと車の運転・駐車が下手という苦手意識があって、家の周囲6キロ程度しか運転しない(できないと思っている)私…。

2か月乗ってないけど、ちゃんと運転・駐車できるのか。

途中で故障したらどうしよう。

ガーデンセンターの駐車場がいっぱいで、うまくナビゲートできなかったらどうしよう。

そんな不安が渦巻いて、運転する勇気がなかなか出ませんでした。

昨日エイヤっと乗ってみたら、「なーんだ。何で心配してたんだろう」と、不安はあっけなく消失。

こんな風に心配症で不安になりやすい私の気質を、元緘黙の息子はもっと強力に受け継いで生まれてきた訳ですが…。長い休みの後、緘黙児が学校に行くのを怖がる気持ちが、とてもよく解るような気がしました。

苦手意識があると、それまで普通にできていたことでさえ、できないような気がしてくる。

自信や自己評価があっけなく低下してしまう。

まずは、勇気を出して一歩を踏み出すこと。それを回避していると、ますます不安が大きくなってしまいます。回避することで不安は下がりますが、避ければ避けるほど恐怖が増します。

子どもの不安を低減させるためには、子ども自身が「なーんだ、大丈夫だった」「できた」と自分で体験するしかありません。不安と少しずつ向き合い、慣れていくことでしか克服できないのです。保護者、教師、セラピストなどの伴走者はその手助けしかできません。

息子の場合は、困難に直面する場面を色々想像してしまい、事前に不安が膨らんで「やりたくない」「できない」と思い込んでしまうパターンでした。でも、いざその場面に直面してみたら、思ったほど緊張しなかったということが多かったです。

「学校に行くのが怖い」という子には、事前に何度か通学路を歩いてみたり、クラスメイトの話をしたりするといいかもしれません。ロックダウンの間に、オンライン授業に参加できていたか、仲の良い友達と繋がっていられたかも重要ですね。

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さて、イギリス政府はロックダウン解除の第二弾として、6月1日から6人のグループが集まることを許可。戸外(個人宅の庭を含む)で社会的距離を保ちながら会うという前提で、バーベキューやパーティもOKとなりました。

でも、昨日(5月29日)の感染者数は2095人、死者数は377人と、まだまだ規制を緩めてもいい数字ではない?! 何故緩めるのか??

どうやら政府は科学者たちの「まだ早すぎる」というアドバイスを無視して、経済復興のために解除を進めているよう…。危険な賭けだと思います。

大通りや公園ではカフェやレストランが営業を始めましたが、スタッフはマスクも手袋もしてない!政府のガイダンスでは頻繁に手洗いすればOKということですが、怖すぎ!最近は、スーパーなどでもマスクと手袋着用率が低下している状態で、大きな第二波が来てもおかしくありません…。

先週末、ジョンソン首相の主任顧問アドバイザー、ドミニク・カミングス氏が、自ら作ったロックダウンの規則を破ったのではという疑惑がさく裂。国民の怒りを反映して大臣がひとり辞任し、保守党の国会議員40人が彼の辞任を迫りましたが、官邸の庇護のもと、うやむやにもみ消されそうです…。

どうしてイギリスは世界でも最悪の感染被害国になってしまったのか、国民の政府に対する信頼は崩れつつあるような。

昨日から「テスト&トレース」作戦が始まり、25000人のトレーサーを雇用して、PCR検査をした人の濃厚接触者を探り出し、警告していくとのこと。陽性だったら、本人は1週間、濃厚接触者は2週間の外出禁止です。でも、どこで誰と接触したか、知人の他は判らなさそう。携帯電話のAppはまだ実験中だし、見切り発車じゃないかと思うんですが…。

とにかく、大きな第二波が来ないよう祈るばかりです。みなさんもどうぞお気を付けて。

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ロックダウン解除へ第一歩

緘黙児とロックダウン

緘黙児とロックダウン

ロックダウン8週間目にして、先週から第一段階の解除が始まったイギリス。気持ちのいい初夏の天候に誘われて、人々は風光明媚な海辺の町にどっと押しかけているよう。今週末は三連休なので、第二の感染の波が来ないか心配です…。

さて、先週から大きな問題となっている学校の再開。やはり6月1日からスタート予定で、各学校は準備に追われています。

政府の方針では、まず小学校(5~11歳)から再開するとしています。全学年ではなく、最も若いレセプションクラス(5歳)と1年生(6歳)、そして来年全国試験を受ける予定の6年生(11歳)を優先。

一度に教室に入れる人数を最大15人までに抑え、4~5人の小グループに分けて他のグループと交わらない様にする、下校の時間を早めるなど、様々な対策を考えているよう。

また、セカンダリースクール(12~16歳)は10年生を、6thフォームやカレッジ(17~18歳)は12年生を(両学年とも来年全国共通試験を受ける予定)、夏休み前に学校に戻す計画を立てています。

私が日本語を教えている特別支援学校でも、子ども達や担当の教師・TAのグループ分けや、様々な規則が決まりました。給食は当分ストップするため、保護者は毎朝お弁当を作らなければなりません。学校にはキッチンがあるのですが、こちらも使用禁止。

ただ、登校は強制ではなく、保護者の希望で安全性が証明されるまでは当面登校しない、または9月まで登校しないという子ども達も。

ヨーロッパの他の国々と比べると、イギリスでは毎日の感染者数も死者数も充分には減っていません。教師も生徒も全くマスクなしで授業を再開と言うのは、やはり心配…。

さて、ロックダウンの期間中、緘黙児の保護者達が集うSMiRAのFBページは、「ロックダウンのお陰で、子どもが元気になった!」という報告が相次ぎました。

学校に行く不安がなくなり、家で大好きな家族と一日一緒に過ごせるという安心感からでしょう。社会的なプレッシャーから解放され、のびのびと過ごせた子が多かったよう。

それと同時に、それまで学校で積み上げたスモールステップの成果が水の泡になりそう、と心配する保護者の声も…。

SMiRAでは、ロックダウン中に家庭の快適ゾーンに引きこもってしまわない様、自分の子どもにあった小さな不安を克服するスモールステップを計画・実行するようアドバイス。ロックダウン中はオンライン授業やオンライン受診に切り替わったため、SLTのマギー・ジョンソンさんからは、これを利用して発話に繋げるようにとの提案も。

その成果か、緘黙児が先生や心理士、セラピストに対して初めて声を出せたという報告もチラホラ。直接顔を合わせるよりも、PCやタブレットの画面越しの方が不安が少ないんでしょうね。

また、ティーンの緘黙児には、自立に向けて徐々に苦手なことや家事に挑戦させるという提案もありました。

緘黙児は新しい環境に慣れるのに時間がかかります。なので、長い休みの間にそれまでの進歩が逆戻りしてしまうことも珍しくありません。でも、もし後退してしまったとしても、そこまで達した経験があれば、またきっと戻れるはず。だからスモールステップでの前進体験は絶対無駄ではないと思うのです。

私の日本語の生徒たちは、オンライン授業では大体自分のカメラをオフにしています(写真嫌いと、多分パジャマ姿を見られたくない?)。この方法だと、緘黙児は自分の顔を見られることなくやり取りできるので、すごく気が楽なのではないでしょうか?

もし電話でなら話せる友達や親戚がいる場合は、下記のようなスモールステップができそうです。

  1. 端末やタブレット、携帯でまず音声だけで話をする(途中から、相手のカメラをオンにしてもらい顔が見えるようにする)
  2. 慣れてきたら、相手の画像を見て話す(自分のカメラはオフ、不安が強い場合は最初はマイクもオフにして声を出す練習をする)
  3. 慣れてきたら、自分のカメラもオンにする
  4. 同じ建物内で1~3を繰り返し徐々に距離を縮め、最終的には同じ部屋へ
  5. 最初は背中合わせにタブレットを通じて会話、最終的には実際に顔を見て話す

電話でも話せない場合は、まず文字のメッセージ交換から始めてもいいですよね。

6月から登校を予定しているイギリスの緘黙児たちは、今大きな不安をつのらせています。でも、4~5人の小グループ活動が多くなりそうなので、発話のチャンスかも。親しい友達と同じグループにするなど、学校側が配慮してくれるといいですよね。

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ロックダウン解除へ第一歩

ロックダウン解除へ第一歩

ロックダウン8週目に入った今週の水曜日、イギリスでは一部のみ解除が始まりました。イングランド内では、運動のための外出に制限がなくなり、車で出かけてもいいことに。私たち夫婦は8週間ぶりに車で15分くらいの所にある森林公園に行ってきました。

 

約2か月ぶりのハムステッドヒースは、やっぱり人手が多かったです

でも、その他の政策については、政府からのメッセージが解りにくいと評判はよくありません。例えば、企業活動の再開については、

  • 自宅でテレワークができない人は、できるだけ出社するようにする
  • でも、公共交通機関はできるだけ使わない様に(可能であれば車、自転車、徒歩で)
  • 安全な社会的距離が保てない場合は、鼻と口をカバーすること

ロンドン郊外から中心部にあるオフィスまで、公共交通機関、または車か自転車がなければ通勤できません。案の定、当日の地下鉄とバスはかなり混雑していました。社会的距離は全然守れていないのに、マスクをしている人はごく僅か。うわぁ、こんなんじゃまた感染が拡大しそう…。

世界中でマスクの有用性が認められているなか、イギリス政府だけはこれまでマスクの使用について口をつぐんできました。その理由は、マスクの需要が高まると医療従事者用のマスクが不足するから??

「別に使い捨てのサージカルマスクやN95じゃなくてもいい。スーパーでは鼻と口を布で覆うように指示して~!」と、私はずーっと願い続けてきました。だって、一日一回の運動と必需品の買い物でしか外出できないのに、感染者が増え続けてるんですよ? どうしたって、スーパーで感染してるとしか思えない…。

イギリスではマスクは医療従事者がするものというイメージがまだまだ強いです。政治家やメディア関係者が率先し、鼻と口をカバーしてTVに出てくれればいいのに…。

オンラインのショッピングサイトには多種多様なマスクが出回っています。今日ご近所の人と出会ったら、「好きな写真を布マスクに印刷できるのよ。うちのネコの写真付きマスクをオーダーしちゃった」と笑っていました。

ニュース番組でアナウンサーや政治家が布マスクをしていたら、だんだんイギリス人たちも慣れてきて、「じゃあ私も買おう」とか「ソックスで作ってみよう(本当にあるんです)」という気になると思うんですが…。

ちなみに、私が住んでいる地区はマスク姿の人が増えてきて、出会う人の3分の1くらいがマスクをしています。というのも、ロンドンで2番目に感染者が多く、人口39万人強の区域で現在までの感染者が1268人。しかも、これはPCR検査をした人だけで、自宅療養の軽症者の数は含まれていません。 最近になって発表された地区の死者数は何と391人😢

それから、今大問題になっているのが学校の再開について。6月1日から段階的に再開させていく方針なのですが、教員組合が強く反対しています。子どもや教師へのリスクが予測できないこと、社会的距離を保つことが難しいことなど、問題は山積み。

研究によると、学校休校で感染を抑える効果が出たということですが、一体どの年齢の子ども達がキャリアになっているのかは不明。それが判れば、小学校を先に再開させるなど、もう少し的確な判断ができ、親も社会も安心できると思うのですが。

イギリスでは殆どの学校が3月20日から休校となりました。が、実はキーワーカーの子ども達を預かるために、ずっと開いている学校もあるのです。私が日本語を教えている特別支援学校は生徒が70人しかいませんが、現在も数名の生徒が登校しているよう。

今週、校長から詳しい説明があり、6月2日から開校予定になっています。政府のガイダンスにより、教師も生徒も校内でPPEは必要なしと…。えっ、マスクつけてちゃいけないのかな?それって怖い!

毎日の死者数は減少傾向にあるとはいえ、今日は450人を超える方が亡くなりました。ロックダウンの解除は拙速に過ぎるような気がしてなりません。

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