お子さんはたんぽぽ、それとも蘭?

新年、明けましておめでとうございます。こんな辺境のブログを訪れてくれる方々、ありがとうございます。なかなか思うように更新できず、息子の緘黙記も停滞しているのですが、今年もどうぞよろしくお願いします。

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昨年の暮れ、12月30日のTimes紙日曜版を読んでいたら、教育セクションにあった『あなたのお子さんはたんぽぽ、それとも蘭?』という記事が目にとまりました。

これは、1月24日に出版されるアメリカの児童心理学者、トーマス・ボイス博士(Dr Thomas Boyce)の著書『蘭とたんぽぽ(The Orchid and the Dandelion)』を紹介したもの。ボイス博士は、カリフォルニア大学の小児発達行動医学部長で、カナダの最新医学研究所で小児脳発達プログラムの共同監督も務めています。

彼によれば、子どもの5人にひとりは「蘭」。周囲の環境に鋭敏に反応し、病気になったり挫折しやすい傾向を持つ…ただし、適切に養育されれば最高レベルで成功できる素養を持つとのこと。

対して、それ以外の80-85%の子どもは「たんぽぽ」で、雑草のようなタフな精神と抵抗力を持ち、 どんな家庭や学校環境でも伸びることができるという学説。

あれっ、このパーセンテージ、どこかで聞いたことがある⁉

そうです。場面緘黙になる要因として知られる、行動抑制的な気質に生まれつく子ども10〜15%と、ほぼ重なるのです。この有名な学説は、同じくアメリカの発達心理学者、J ケイガン(J Kalan)博士によるもの。

ケイガン博士の説は『ささいなことで動揺してしまうあなたへ』の著者、エレイン・アーロン氏の著書の中で何度も引用しています。

アーロン女子は『敏感すぎる子どもHighly Sensitive Child(HSC)』の中で、「HSCはありえないストレス下に置かれなければ、精神的に病むことはない。その90%は、ケイガン博士が唱えるように、常に行動抑制的で不安に悩む成人にはならない」と記しています。

が、それに反してボイス博士は、「子どもの15-20%は『蘭』で、『子どもの集団に見られる、すべての身体的および心理的な病気の大部分を経時的に経験する』」と述べているのです。

「『ラン』の子どもは往々に泣き虫で、シャイで過敏であり、周囲の環境に対して脆弱で過敏に反応するため、より共感的な養育・教育が必要となる。適切な支援がなければ、病気になったり、薬物に依存したり、犯罪に手を染めたり、精神を患う傾向が強くなる」とも。

ひょえ~、こんな風に言い切られると怖いです…。ケイガン博士やアーロン女子と比べると、悲観的ですよね…。

でも、ボイス博士の研究のきっかけは、自身の家族なのです。なぜ他の子と同様に成功する能力を持ち合わせた子が病気に屈してしまうのか――転校をきっかけに苦しい日々を送るようになった妹、メアリーを真近で見てきて、興味を持つようになったといいます。

メアリーは、他の子どもなら踏み越えていくだろう困難にぶつかってレールから脱線していき、52歳という年齢で自らの命を絶ったのだそう。

彼は、二人の子ども時代は何ら違うところはなかったと回想しています。1950年代にカリフォルニアの中流家庭に生まれ、両者ともに頭脳明晰。しかし、スタンフォード大学とハーバード大学というアメリカ最高峰の大学2校で学位を取得したものの、内向的だったメアリーは徐々に精神を病み絶望感にさいなまれたといいます。

記事より:

「蘭」の子どもは生まれつき特別に繊細で、この繊細さはソックスの皺を気にするというような身体への刺激に対する過剰反応によって、幼い頃に発見されることもある。

↑ これって、ASD児やSM児によくある感覚過敏のことですよね…。

彼らはストレスに対して顕著な反応を示し、内向的であることや、学校で仲間外れになったり虐められたりすることにより敏感だ。

↑ 同じストレス、虐めや仲間外れでも、「蘭」の子と「たんぽぽ」の子では受け止め方や衝撃度が異なるということ?「蘭」はより傷つきやすく、回復が難しい・時間がかかるということなんだろうと思います。

また、「多くの保護者に『蘭』の子と『たんぽぽ』の子が一人ずつ生まれるだろう」とも。

↑ 実は、彼の子ども二人もこのパターンなんだそう。でも、ボイス博士の妹が「蘭」であったことを考えると、彼の家系には「蘭」のDNAが流れているので、「蘭」の子が生まれる確率が高いように思います。

彼の説によると、人口の1/5は「蘭」に生まれついていることになり、35人のクラスに5~6名は超繊細な「蘭」の子がいることになります。けれど、その子たちが全員辛い人生を送るようになる訳じゃないですよね。

私はシャイで敏感な子どもでも、徐々に鍛えられて強くたくましく生きることができると信じてます。実は、自分も「蘭」の部類だったと思うのですが、時を経て面の皮が随分厚くなってます(^^;)

アーロン女史もいうように、どのように支援しながら養育・教育するかが、将来の鍵となるよう。

私たちも、通常よりも育てにくく、周囲からの配慮が必要な「蘭」の子の保護者。責任重大だなあと改めて思いますが、周囲の環境などはコントロールできない部分が大きいです。保護者も、メゲずに柔軟に対処していけるといいなと思います。

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遺伝的な要因 - 行動抑制的な気質

抑制的な気質(1)

緘黙児とHSP

抑制的気質とHSP(その1)

アイスランドの夏休み(その9)

今年も残すところあと1日。今回、やっとアイスランドの夏休みを完結できそうです。時間が空いてしまいましたが、お陰でまたあの独特の空気や風景を想い出すことができました。皆さん、良いお年をお迎えください。

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9日目(最終日):エイラルバッキ村経由して帰国

最終日は、コテッジの近くにあるナラロス灯台 (Knarraros) に寄ってから、西隣のエイラルバッキ村 (Eyrarbakki) の民族博物館を見学。そこから空港に向かい、午後遅い飛行機で帰途に着くという予定。

 

     灯台に行く途中、アイルランド産の馬が地面に寝ている場面に遭遇。馬の顔がとっても表情豊か

 

      1939年に建設された灯台はアイスランドで初のコンクリート製灯台。この辺りの海岸は砂浜ではなく、湖の畔のように草地になっていました。

 

 

ストックスエイリの町の一本道を走っていたら、なにやら 写真撮影をしているグループに遭遇。車を降りてみると、かつて漁師が使っていた草屋根の宿泊小屋がありました。

横からみると、ただの草の山にしか見えません

中は6人分のベッドが。冬の海へも漁に出かけたのかな…

そこから西隣にある海沿いの村、エイラルバッキへ。ここはアイスランドでも最も古い移住地のひとつで、デンマークからの移民が住み着いた場所。海岸には細かな砂利の浜があり、波に洗われた小さなガラス片が太陽の光にキラキラ輝いていました。

砂利の海岸と北欧風のカラフルな家が並ぶ小さな目抜き通り

村の教会の隣に、なんとも可愛らしい民族博物館が。18世紀に建てられたデンマークの商人の家に当時の調度品や写真が展示され、その豊かな暮らしぶりを偲ぶことができます。こんな寒い国にやってきて、家族はどう感じたのかな…。敷地内には小さな海洋博物館もあり、入場料1000ISK (約940円) で両方見学できます。

居間と屋根裏の子供部屋

    キッチンにはお茶のセットが置いてあって、親切な係員さんが「自由に飲んで」とコーヒーを注いでくれました

鳥の剥製や卵のコレクションを集めたEgg House

その後、博物館の向かい側にあるこの村に唯一のレストラン、Red House でランチをすることに。村のカフェと思って入ったら、テーブルに生花が飾られたきちんとしたレストランでした。若手のシェフが腕を振るうモダンなメニューは、普段の2倍以上の値段!注文してから、なかなか料理が出てこなくて、飛行機の時間が~と焦りました。そして、付合わせのブルガー小麦がなかったことに、後で気付いたのでした…。

    この魚料理は今回アイスランドで食べた中ではピカイチ。お金と時間がある方にはお勧めです

焦りながらも美味しいただき、エイラルバッキ村を後にして一路空港へ。途中、ブルーラグーンの発電所&温泉施設の近くを通りました。

空港内ではガソリンスタンドが軒並み休止中で焦りまくり、チェックインでは追加料金を取られ、ヘトヘトになって飛行機に乗り込みました。大量に残ったコインでコーヒーを買おうと思ったら、「キャッシュレス」と断られガッカリ…。

息子の成人と結婚20周年の旅は、ドタバタのうちに幕を閉じたのでした。あの透明な空気と鏡のような水、そして人を寄せ付けない雄大な自然を、また見られたらいいなと思います。

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アイスランドの夏休み(その5)

アイスランドの夏休み(その6)

アイスランドの夏休み(その7)

アイスランドの夏休み(その8)

アイスランドの夏休み(その8)

今年も残すところあと3日となりました。クリスマスは地方で主人の家族と過ごし、ロンドンで新年を迎えるのが恒例。が、息子は大晦日に友達と泊りがけで出かける予定で、どんどん親離れしていく様が頼もしくもあり、淋しくもある今日この頃です。

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8日目:温泉プールでゆったり

この日は遠くへは行かず、近場でのんびりしようという計画。午前中はセルフォスの北西の地熱地帯にある町、クヴェラゲルジ(Hveragerdi) を探索。午後は事前に予約しておいたフルジール(Fludir)の天然温泉プール、シークレットラグーンに行ってきました。

クヴェラゲルジの地熱地帯では、普通の川に熱湯が流れていてお湯につかれるという情報をゲット。詳しく調べる時間がなかったので、ハイキングがてら探検してみることに。町の駐車場に車を停めて、当てずっぽうに公園から山の方へ歩いて行くと、そこかしこから白い蒸気が上がっていました。

    小規模な地熱発電施設がいくつもありました

    肝心の温泉川は見つからず、小川の温かい水に足を浸してお茶を濁すことに…

町に戻って、地熱料理を味わえるというレストランKjot & Kunstに入ってみました。が、地熱で調理したというミートボールはIKEAのとそんなに変わらず…。やはり値段の割にぱっとしない味なのでした。

 

レストランの外に地熱料理窯があって、期待大だったのですが…

ミートボールセット(左)とお代わり自由のバイキングランチ(お得)

気を取り直して、次はゴールデンサークルのルート中央あたりに位置するフルジールという名の小さな町へ。ここにはアイスランド最古の天然温泉プール、秘密のラグーン (Secret Lagoon 入場料2,800ISK 約2,700円) があります。ブルーラグーンの方が世界的に有名ですが、大幅に値上がりしていたのと(入場料は1ドリンク付9,900ISK 約9,400円)、前回硫黄が強くてアレルギーが出たため、こちらを選択。時間より随分早く着いてしまったのですが、快く入れてくれました。

水温はぬるいくらいなのですが、プールの端に熱湯が沸き出ている箇所があってそこは火傷しそうな熱さ。プールの周囲をぐるりと歩けるようになっていて、小さな間欠泉から熱湯が噴き出る様も見られます。プールに浸かりながらアルコールを飲んでる人が大勢いたんですが、すぐ酔いが回りそう…。

危険な熱さですね…

プールの隣を流れる川の土手には「100度!注意」の標識あり

長湯してすっかり温まリ、帰り道にケリド火山湖 (Kerid Crater) に立ち寄りました。以前来た時と変わったのは、料金場ができていて500ISK(約500円)支払うとパンフレットがもらえたこと。以前は無料だったのですが、今回の旅行では至る所で観光化が進み本当に混んでいました。20年前はホテルもろくになくて、地元民が経営するB&Bに泊ったんです。

   深いグリーンの水をたたえる湖と赤土の斜面のコントラストがきれい。クレーターの上と湖の淵辺を歩けます

アイスランド最後の夜、湖に沈む美しい夕日を堪能しました

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アイスランドの夏休み(その6)

アイスランドの夏休み(その7)

アイスランドの夏休み(その7)

明日はもうクリスマス・イヴですが、まだ夏休みの話題が続きます…。

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7日目:雨の中の滝巡り

今年、ヨーロッパは例年になくいい天候に恵まれました。でも、アイスランドでは悪天候が続き、私たちの旅行期間も殆ど雨という予報。が、ラッキーなことに実際に雨に降られたのはこの日だけでした。

     ギザギザの岩山を背に、同じ造りのコテッジが並ぶHörgslandの宿泊施設。今回の旅行では、ウォーキングシューズが大活躍

朝はゆっくり起きて、11時頃に西へ向けて出発。ヴィーク村のドライブインでランチブレイクを取ったついでに、海辺へ。前日、ディルホゥラエイ半島(Dyrholaey)から見た奇石群がもっと近くに見えました。

ヴィークを出発して40分ほどで、次の目的地スコゥガフォスの滝 (Skogafoss) に到着。先回の旅行で特に記憶に残った滝ですが、新たに滝口まで登る階段ができていました。で、いざ登り始めたら、これがかなり急でキツかった!主人と息子は息切れしている私を尻目にどんどん先に行ってしまうし、後ろがつっかえているので止まれないしで…辛かったです!

  

  滝の左側の山麓は牛が草を食むのどかな風景。右側の丘に滝口への階段が

   

急勾配の坂を登りきると、滝口の様子と上流の川が見られます

滝幅約25m、落差約60mと、滝の多いアイスランドでも最大規模

次は25分ほど西へ車を走らせ、セリャラントスフォス の滝(Seljalandsfoss)へ。この滝も落差も60m程度ですが、スコゥガフォスより水量が少なく、滝の裏側をぐるっと周れるのが特徴。

  一時雨が止んで、滝の向こうに少しだけ青空が

     

   右側から岩を踏み分けて回ります。防水ジャケットを着ていても、水しぶきでびしょぬれ。薄着だった息子は後で風邪をひいてしまいました

ヘトラ (Hella)の町でガソリンスタンドに寄ったついでに、近くのカフェで一休み。看板にArt Caféとあったので期待して入ってみると、なかなか良い感じ。店内ではハンドメイドの陶芸品を販売してました。

     カフェオレもケーキ(これで900円もする!)も美味しかったけれど、ケーキのデコレーションが古っ(笑)

ゆっくり休んだ後、更に西へと車を走らせ、セルフォスの南にある海岸の村、ストックスエイリ(Stokkseyri)へ。今回の旅行で最後の宿となるのはAirBnBで探したコテッジ。人気のない村を通り抜け、農場の奥の無舗装の道に入ると、そこにはなんとも不思議な光景が…。

   道の両側に、牛骨、オレンジのボールブイ、古錆びた農具などのディスプレイ…この先にはキャンプ場もあるらしいのですが、うーむ…

   コテッジというよりは小屋みたいですが、内装はIKEA風でWifiも完備。すぐ側に湖がありました

   夕食はスーパーで調達した食材で作ったパスタ。フレンチビーンズは冷凍のを使用

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アイスランドの夏休み(その1)

アイスランドの夏休み(その2)

アイスランドの夏休み(その3)

アイスランドの夏休み(その4)

アイスランドの夏休み(その5)

アイスランドの夏休み(その6)

アイスランドの夏休み(その6)

ロンドンの学校は今週の土曜日からクリスマス休みに入りますが、まだまだ夏休みの話題ですみません。今年中には何とか終わらせたいと考えてます。

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6日目:憧れのダイアモンドビーチを目指して

旅行6日目は、アイスランド最大の氷河、ヴァトナヨークトル(Vatnajökull)とその南東側にあるヨークルスアゥルロゥン氷河湖 (Jökulsárlón) が最終目的地。セルフォスからは1号線で東へ約320kmほど。まずは近くにあったスーパーKronanで食料を買い込み、いざ出発。少し行くと、先回の旅行でも見た”Björk”への道標が。

有名な滝をいくつかやり過ごし、アイスランド最南端のディルホゥラエイ半島(Dyrholaey)へ。ここは風光明媚で知られ、灯台のある断崖はアイスランド南岸の絶景を眺められるスポット。ハイキングコースが沢山あって、黒い砂浜のビーチを歩いたり、海にそびえる溶岩の奇石群や柱状節理の崖を真近に見たりできます。でも、この日はめちゃめちゃ風が強く、ハイキングする気にはとてもなれず…。

   ツノメドリなど野鳥の楽園らしいのですが、吹きすさぶ風にその姿は全く見えず。灯台から20分ほど崖の上を歩きましたが、風が強くて寒すぎ…

 岬の先端にある穴の開いた岩、ディルホゥラエイ(アイルランド語で「扉の穴」)

遠くに見えるのはヴィークの海岸に突き出た溶岩の奇石群

あまりの寒さに、早々と車に引き上げました。サーモス水筒(イギリスから持参)の温かいコーヒーが大重宝。自然しかないアイスランドの観光スポットでは売店もないところが殆どなんです。

アイスランド最南端の村、ヴィークのドライブインで昼食を摂り、更に東に車を走らせていくと、遂にヴァトナヨークトル(Vatnajökull)が見えてきました!

 

氷河がこちらにむかって雪崩れてくるようで大迫力!

氷河は何世紀もかけて雪が圧縮され厚い氷の塊になったもの。永続的でありながら、氷自体の重さによってゆっくりと移動しているのです。移動するに従って形を変え、クレバスや割れ目、氷河洞窟などが形成することも。

ヨークルスアゥルロン氷河湖に向かう道は、時折左側に氷河を見ながらのドライブ。そして突然視界が開けてきて、氷山や氷塊がいくつも浮かぶ氷河湖が目に飛び込んできました。先回も来ましたが、自然への畏敬を抱かずにはいられない、何度見ても神秘的な光景です。

遠くに見える氷河が解けてできた氷河湖。氷の色は真っ白ではなく、蒼や緑の様々なバリエーションがありました。きっと天気によっても色が変わるんだと思います

雄大な風景の中、アザラシが数頭泳いでました

今回、どうしても行きたいと思っていたのが、ヨークルスアゥルロン氷河湖の水が海へとそそぐ海岸。湖から歩いて数分ですが、20年前はまだ観光スポットになっておらず、名前もついていませんでした。その名は、ダイアモンドビーチ。

氷河湖から海に流れ着いた氷塊が、黒い砂浜の上に打ち上げられ、波に洗われて様々な形や大きさに変化。形に。氷がキラキラ輝くため、ダイアモンドビーチと呼ばれるようになったのだとか。

まさに氷の芸術…もしかして何百年も前にできた氷?

帰りがけに車を止め、あまり知られていない小さな氷河湖も見学しました。

この日の宿泊先は、氷河湖とヴィーク村の中間点にあるHörgsland。1号線を114kmほど西へ引き返さねばなりませんでした。というのも、ヴァトナヨークトル周辺には殆ど人が住めない場所で、宿泊施設が少ない・高額・満室だったから。

ずーっとハンドルを握っていた主人はヘトヘト。この夜はイギリスから持参したうどんを食べてバタンキューでした。

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アイスランドの夏休み(その5)

アイスランドの夏休み(その5)

全くの季節外れになってしまいましたが、今年のうちに何とか夏休みの話を終えようと頑張ってます…。

5日目:ゴールデンサークルへと南下

5日目の8月12日は草屋根のログハウスとお別れして、南へと下る日。この日は息子の18歳の誕生日でもありました。イギリスでは18歳で成人と見なされるのですが、う~んまだまだ子供っぽい…。

さよなら、ご近所のトンガリ山

アイスランドの内陸部はほとんど人が住めないので、途中ですれ違う車もごくわずか。荒涼とした風景の中、人気の高い観光地ゴールデンサークルを目指して車を走らせました。

    途中、一本道にマイクラを止め、岩だらけの展望台へ

最初の目的地は、ユネスコの世界遺産に登録されているシンクヴェトリル国立公園(Þingvellir National Park)。ここは、930年から1798年までアイスランドの民主議会が開催された地。「こんな何もないところでどうやって?」と思ったら、議会が開かれる夏の間に各地から人々が集まり、仮シェルターを造って寝泊まりしていたそう。

     総面積約240㎢という広大な国立公園。複数の駐車場とウォーキングコースがあります

旅行1日目に、ユーラシアプレートと北アメリカプレートの割れ目(ギャウ)にかかる架け橋(『アイスランドの夏休み(その1)』をご参照ください)に行ったのですが、その割れ目が西から中央、北へとアイスランドの国土を貫いているのです。

    

高い壁の合間がギャウ。本当に地球の裂け目という感じでした~

曇り空の下、次は有名なゲイシール地熱帯へ。地下から大量の水が定期的に吹き上がる間欠泉は人気の観光スポット。代表的なグレート・ゲイシール(The Great Geysir)は噴出が最大約60mと世界的に有名でしたが、現在では殆ど活動が止まっています。その代わりに(?)、近くのストロックル間欠泉が5~10分おきくらいに20mほどの噴出を続けています。

 

  

        シャッターチャンスを待って、観光客がストロックル間欠泉の周囲をぐるりと囲みます

次は「黄金の滝」という異名をもつグトルフォス(Gullfoss)へ。ラング氷河(Langjökull)から流れこむHvítá川の上流部分にあって、最大幅が約70mというアイスランド随一の規模を誇る滝です。

    簡単なロープが張ってあるだけで、滝との距離はすぐそこ。水しぶきがすごくて大迫力

ここから、更に南のセルフォス(Selfoss)へ。今回初めてハウスシェアをしたんですが、共同キッチンは使わずにレストランで夕食。

    他が空いてなくてステーキハウスへ行ったんですが、ここが大当たりで美味しかったです。メインは各2500円くらいで、やっぱり高い!

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アイスランドの夏休み(その2)

アイスランドの夏休み(その3)

アイスランドの夏休み(その4)

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4日目:西アイスランドで溶岩トンネル探検

北欧といえば夏の白夜で有名ですね。アイスランドでは6月下旬から1か月近く白夜となり、夜になっても太陽が沈みません。20年前の新婚旅行は7月下旬だったので、空港についたのが真夜中だったのに外が明るくて戸惑いました。今回は8月中旬に訪れたため、日暮れは夜10時ごろでしたが、漆黒の闇ではなく薄暗い感じ。天気が良い日は、朝5時くらいから太陽が輝いています(なのに、遮光カーテンが少ないのは何故?)

 

   気持ちよく晴れた朝、ご近所はこんな感じ。朝ご飯はバナナ入のグラノーラとたっぷりの紅茶 (イギリスから持参しました)

この日は、朝10時から 車で30分くらいのところにあるヴィズゲルミル溶岩洞窟ツアー(Vidgelmir Cave Tour 6,500ISK(約6,000円)を予約してありました。「ツアーの10分前に来て」と注意書きがあったのですが、主人はせっかちなので1時間前に出発。で、途中で手袋(サイトで勧めていた)を忘れたことに気付き、しばし夫婦喧嘩に…。

      洞窟への道のりは舗装されていないデコボコ道。天気がいいので氷河を抱いた山も見えました

洞窟ツアーセンターに到着すると、やっぱり私たち家族が一番乗り。待ち時間に外に出て、苔に覆われた周囲の溶岩台地を探索してみました。

   

こんな土地で作物を育てるのは絶対無理ですね…。

ツアーの時間が迫るにつれポツポツ人が集まってきましたが、10人に満たない数。ツアーガイドのイギリス人女性 (洞窟のオーナーの奥様で、ロンドン出身だとのこと) が、「普通は30人くらいのグループなのに、こんな少人数は珍しい」と笑っていました。ヘルメットを被って晴天の元いざ出発。「年間を通して、こんなに晴れたのは珍しい」とも言われ、とてもラッキーでした。

    大地にぽっかり開いた穴が洞窟の入口。中は湿っていてヒンヤリしてましたが、手袋するほどでも

アイスランド最大というこの溶岩洞窟は900年頃に形成されたものだそう(そんな洞窟を個人が所有してるところがスゴイ)。ところどころライトアップされていて、8月には珍しいという氷筍も見られました!岩の色彩がきれいで、ところどころトロールのように見える箇所も。人数が少なかったので、ガイドさんの説明も丁寧で、写真まで撮ってくれました。

           

お昼ご飯を食べるために、一端コテッジに引き返したのですが、途中に牧場(?)があって、アイスランドの馬を身近に見ることができました。馬同士の仲がとても良く、まるで笑ってるように見える馬も…。

      馬たちは小柄でずんぐりむっくりの体形。オーナーが馬を走らせている所にも遭遇しました。ポツンと立っていた白い教会が印象的でした

お昼ご飯を食べて一息ついてから、「溶岩の滝」という意味のフロインフォッサル (hraunfossar) へ。氷河から溶けた水が、約1kmに渡って川縁の溶岩台地のすき間から流れ落ちている珍しい滝です。当日ネットで調べて行ったんですが、駐車場に観光バスが何台も止まっていて、ちょっとビックリ。でも、その雄大な景色を見て納得でした。

    

こんなに大量の水が一体どこから?と目を見張ってしまいます

帰り際、アイスランドで唯一という小さな山羊ファームに寄ってみました。カフェ兼ショップがあって、石鹸や化粧品から食品や洋服類まで、ゴートミルクや山羊毛を使用した手作りの商品がいっぱい。オーナー夫人とのおしゃべりも楽しかったです(しかし、どこに行ってもみんな英語が流ちょう)

シーソーに乗る山羊なんて初めて

 農場の敷地を自由に歩き回る鶏たち。ゴートミルクのアイスクリームはなかなか美味

  夕食後ふと外を見たら、どこから来たのか牛たちがのんびり草を食んでいました

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アイスランドの夏休み(その3)

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3日目:西アイスランド、スナイフェルスネス半島(Snæfellsnes)巡り

すみません、秋も終わりの今、まだ夏休みの話題続行中です。

20年前の新婚旅行ではアイスランド南東部を回ったのですが、今回は西部へも足を伸ばしました。レイキャビクの北西に位置するスナイフェルスネス半島は、この国特有の自然や地形が集まる、アイスランドの縮小版。特に有名なスポットはありませんが、ジュール・ヴェルヌの小説『地底探検』の舞台にもなっています。

レイキャビクを出て最初の目的地は、60km北にあるフィヨルドの入り江の町、ボルガルネス(Borganes 冬はオーロラが良く見えるらしい)。観光ではなく、庶民のスーパーBonusで食料品を買い込むためでした。先回、外食がめっちゃ高い割に美味しくなかったので、今回は訪問先でキッチン付のコテッジを借りて自炊したのです。

    ボルガルネス(Borganes)の近くの風景。フィヨルドの海岸線が続きます

で、青果コーナーに行ってみてビックリ!山積みにされたニンジン、どれも一部が黒ずんでる…。こんなに傷んでるのに正貨で売ってるんだ~、と妙に感心してしまいました。

空輸してトラックで運ぶと費用がかさむんでしょう。が、それにしてもイギリスの2倍くらいする割に、野菜や果物の種類が少なくて質も悪い…。バスケットに入れたのは、玉ねぎとジャガイモ、レタス、キュウリ、トマトとレモンくらい。

ふと思いついて冷凍野菜コーナーへ行ってみると、大袋入りのブロッコリー、ニンジン、カリフラワーなどのミックスベジタブルが結構お得。半島を回ってから夕方コテッジに着く予定だったので、「それまでに自然解凍できる」と冷凍のチキンやハムなども追加。ロンドンから持参した保冷バッグが役立ちました。

食料の買い出しの後、地元の有名ベーカリーが経営するカフェでコーヒータイム。コンテストで受賞したケーキの写真が飾られていたんですが、う~んセンスが40年くらい古い感じ…。でも、レーズン入のボール型ドーナツは甘さ控えめで、懐かしい素朴な味でした。

そこから、いざスナイフェルスネス半島へ。半島の南側の一本道を通って西の先端部をぐるっと回ったんですが、それほど人気の観光地ではないので、すれ違う車はごく僅か。20年前の旅を想い出しました。

     だだっ広い荒野にキザキザ尖った山や高台があって、ときおり農場(放牧中心)がポツンポツンと点在。お隣の家まで車で何分?

    

赤茶けた大地から天然の炭酸水が湧き出ているOlneldaの農場。中央の蛇口からボトルに水を汲んで、備えつけの料金箱に200ISK(約180円)投入。やや強めの炭酸水でした。

     行けども、行けどもこんな風景

ピラミッド型の山、スターパフェル(Stapafell)を越えて、半島の西端部にあるアルナルスタピ(Arnarstapi)村のビジターセンターに到着。

まずはレストランで腹ごしらえ。ロブスタースープ2400 ISK(約2200円)は煮詰めすぎたのか、超しょっぱかった!息子のフィッシュ&チップス(この旅3回目)2600 ISK(約2400円)は初めてレモン付!野菜が高いためか、サラダ等の付け合せは全くありませんでした。

村の入口には半分人間、半分トロールの巨大な石像が

  岸辺は断崖絶壁。六角形の柱状節理や板状節理など、火山岩独特の形状が大迫力

次は車ですぐのヘトルナルHellnarへ南下

  

      浜辺へ降りると足元はゴロゴロ大きな石だらけ(右の写真、私の靴が判るでしょうか?)

   

浜を囲む奇怪な形状の崖。海へと流れ込んだ溶岩の形がくっきり残っています

次は、半島の先端部分にあるスナイフェルスヨークトル国立公園の駐車場に車を止めて、切り立ったフィヨルドの断崖Pufubjarg cliffsの上を散歩。

  

遠くに見えるのはロゥンドランガル(Lóndrangar)と呼ばれる2つの巨大な岩

  

   半島先端の中央にそびえ立つスナイフェルスヨークトル(Snæfellsjökull)火山。すっぽり雲に覆われていましたが、一時天候が回復して氷河が見えました

      半島の先端をぐるりと回り、野鳥のパラダイスというリフ(Rif)の漁港へ。でも、風が強くて寒かったのですぐに退去

 

     リフの近くにある滝Svöðufoss。背景には雄大なスナイフェルスヨークトル火山がそびえ立っているはずが、雲に隠れて全く見えず…残念

さよなら、雲の向こうの火山

ここからは、元来た道を一路ウエストカントリーのコテッジへ。レイクホルト(Reykholtの村から更に北東に入ったところにあったんですが、アイスランドの内陸部って、人が住めない山岳地帯や高原台地なんです。行けども、行けども何もない…。道は途中から無舗装の砂利道になり、サテナビも使えない…。

   心細くなった頃、農家が見えました。更に、先に進むと、

    ありました~!大草原の小さな家ならぬ、大高原の小さな草屋根ログハウス。6時過ぎてるのに天気も回復!

中は意外に広くて快適。IKEAの家具ではなく、ファームハウス風だったのがGood

レースのカーテンもいい感じで、マリメッコのクッション:)

       

 ベッドルームの上にロフトスペースもあって、キッチンはオーブン付

ただひとつの難点は、トイレ&シャワールームが入口の横にあって、一度外に出ないと行けないこと。真夜中でも真っ暗にはなりませんが、やっぱり怖かったです!

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アイスランドの夏休み(その1)

アイスランドの夏休み(その2)

息子の緘黙・幼児期4~5歳(その22)自分でやるしかない

3か月待ってやっと心理士に会えた--でも、実際のところ状況は何も変わりませんでした。はっきりしたのは、「場面緘黙」と認められても心理士からは治療を受けられないという事実…。あとは、順番がいつ来るか判らないSLT(言語療法士)を待つのみ。

2005年当時はイギリスでもまだ場面緘黙が広く知られておらず、治療の専門家もごく僅か。小児クリニックでは、ASD(自閉症スペクトラム)のスクリーニングや支援がメインなんだなという印象を受けました。

そうそう、クリニックでは「念のため聴覚テストを」と、アポを取ってくれました。これは、話さない理由は聴覚の問題でないことを確かめるためだったと思います。

確か、3ヶ月後くらいに順番が来たんですが、問診の際に息子がひとことも話さないのを見た検査士に、「お母さん、駄目でしょ!」と注意される羽目に。躾がなってないと思われたんでしょうね…。

焦って「場面緘黙なので話せないんです」と説明したところ、「なに言い訳してるの。ちゃんと話ささせなさい!」と説教されてしまいました~(彼女が場面緘黙を知っていたのかは疑問)。こういう場面ですぐ言い返せなくて、後で悔しい思いを引きずるんですよね…。

当時はこういう誤解も多く、また別の機会に説明しますが、クラスのママ友にも超誤解されていたことが後に判明したのでした。

残念ながら、現在でも専門機関に相談したり、心理士や専門家に会ったからといって、すぐ何かしてもらえるという訳ではないと思います。むしろ、待って待って、やっと専門家に診てもらった時が長期戦のスタートといえるかも…。

専門家は指導してくれるかもしれませんが、実際に子供にスモールステップを踏ませ、調整しながら見守っていくのは側にいる保護者(や学校関係者)なのです。

試行錯誤を繰り返しながら、親子で歩む緘黙克服への長い道のり。3歩進んで2歩下がるじゃないですが、途中で止まったり、後退してしまったりすることも珍しくありません。

待ってるだけでは事態は良くならないので、SMiRAの資料や本『Silent Children(日本語版は『場面緘黙へのアプローチ』)、当時発売されたばかりのヘルピング本『Helping your child with Selective Mutism』などを参考に、自分で取り組みを始めたのが2005年6月くらいから。プレイデートと同時に、なんちゃってCBT(認知行動療法の中のエクスポージャー療法)も始めました。

まずは、子どもが話せる人の地図(Talking Map)作りと不安度チェック(かんもくネットの資料13番をご利用ください http://kanmoku.org/handouts.html)から。

Talking Mapは子どもが話せる人の図です。家庭と公の場に分けて作ってみてください。

図やチャートを作って可視化することで、不安や緘黙の度合いがより具体的に見えてきます。人・場所・活動によって子どもの不安度がどのように違うか、できるだけ細かく調べてください。それを基に、一番不安の少ないところから自分の子に合う取り組みを考えましょう。

参考までに、息子のTalking Mapを貼りますね(クリックすると大きくなります)。

息子の場合、話せる友達が数人いて、彼らのママとも話せました(母親同士が親しいと、安心できるよう)。学校では校舎内では無言ですが、放課後の校庭で仲良しのT君と一緒だとしゃべれるという。まず立てた作戦は:

  • 先生や学校スタッフ(権威ある立場の人)に対して不安が強い → 子どもの方がアプローチしやすそう → プレイデートで話せるクラスメイトを徐々に増やしていく
  • 学校外でクラスメイトに会うと固まる → 「コンニチワ」「サヨナラ」の代わりに手を振る(必ず親が声を出して挨拶)
  • スーパーなどでは割と平気 → お店で好きなものを選ばせ、自分でお金を払わせる → 最初は親が大きな声で「ありがとう」を言い、次第に一緒に言えるようにする

ところで、息子の場合、幼稚園時代(初めての正式な公の場)から口数が少なかったんですが、滑り台事件を境に一気に緘黙・感動になりました。事件前に話せていた人たち(例えば祖父や私の友達など)とも、ふと気づくと話せなくなっていたのです…。

幼稚園に入る前は、近い親戚や私の友達から「社交的な子」とまで言われていたのに、この機を境に「全然しゃべらない子」という評価に。ショックでした~。

でも、人の評価は変わるもの。3年がかりで緘黙を克服した後は、「大人しい子」くらいに変わりました。自分たちが気に病むほど、人は気にしていないものだなあと実感。

蛇足ですが、この夏18歳になった息子はバンドでベースを弾いていて、頻繁にステージで演奏するようになりました。昔のことを思うと嘘のようですが、人間って変われるものです。

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アイスランドの夏休み(その2)

2日目:レイキャビク市内観光

旅行2日目は、観光スポットや公共プール、市内バスなどが無料・割引になるレイキャビク・シティカード(24時間で約3,500円)を購入。なにせ物価がめっちゃ高いので、まともに払っていたらお財布が持たないのです。カードを利用して午前中は徒歩で市内観光、午後からは北東部沖にあるヴィーズエイ島(Viðey) へのボートトリップを楽しみました。

 

       街の中心部にあるチョルトニン湖の岸辺。空気が澄んでいるためか、どこに行っても川や湖の水面が鏡のよう

チョルトニン湖岸の市庁舎でカードを購入し、いざ出発。まずは近くにあったナショナルギャラリーに一番乗り。入口には大きなバスケットが置かれていて、その中には伝統的な室内履用の靴下が。主人と息子はこの分厚い毛糸靴下に履き替えて、館内を歩きました。

    自国アーティストの作品が中心ですが、ムンクの「病める子」にも遭遇

次は、レイキャビックのランドマーク、ハットルグリムス教会(Hallgrimskirkja) へ。j近代的なコンクリートの教会は41年かけて1986年に完成したもの。有名な大型パイプオルガンがあり、74.5mある塔はアイスランドで最も高い建造物です。でも、20年前は気軽に階段を上れたのに(無料)、現在は最上階の展望台までエレベーター+人の列+有料…で、断念。

  

繁華街をブラブラ歩き、お昼ご飯にフィッシュ&チップスを食べた後、20世紀初頭に建てられた白亜の館カルチャーハウス(The Culture House)と古い倉庫を改造したアートギャラリー(Hafnarhús)へ。

       

    デンマーク人の建築家、ヨハネス ニールセン (Johanes Nielsen)が建てたネオクラシック様式のカルチャーハウスは、かつて国立博物館だったとか。展示はそれほどではないけれど、建物自体が美しかったです

  

    Hafnarhúsでは、ポップアーティスト、エロを筆頭に、自国作家のコンテンポラリーアート作品が中心

         

   実は、作品よりも港が見える休憩スペースで飲んだ無料のコーヒーに感激。通常コーヒーは500円弱ですが、スイーツを足すと1,000円を軽く超えちゃう…イギリス以上の物価の高さなのでした

    

レイキャビクの街歩きは徒歩でじゅうぶん。壁のグラフィッティが芸術的でした

ヴィーズエイ島(Viðey)へ

オールドハーバーから、フェリーに乗ってヴィーズエイ島へと出発。港には大きな客船が多数停泊していて、北欧周遊旅行の拠点のひとつになっているよう。途中、鱗のように輝く全面ガラス張りのコンサートホール、ハルパ(Harpa)ともうひとつの船着き場に寄りました。所要時間は20分ほど。

  多数の豪華客船が湾内を行き来。小さな黄色い灯台の背後には半円の緑のマウンドがあって登っている人たちの姿が見えました

    2007年に登場したハルパ(Harpa)。アイスランドの海岸でよく見られる六角形状の岩群、バサルトロックを模ったデザインが独特

  ヴィーズエイ島が見えてきました。古い小さな教会と黒い屋根のレトロなレストラン、ヴィーズエイハウスがあります

 

  色遣いが可愛らしい教会内。青空の下、地図を片手にぶらぶら散策。午後の遠足にちょうどいいサイズの島です

総面積約1.7k㎡のこの小島は西部と東部に分かれて、150種以上の植物が茂る緑豊かな野鳥の天国です。私たちは1940年代まで漁村があったという東部を散策。小さな小学校(レプリカ?)には、村人達や漁獲した魚を干す風景など、当時の生活をしのばせる写真が。緑の草地に廃墟になった家の跡が点在していて、ちょっと物悲しい気持ちになりました。

晴天だったためか、どこまでも青い海がきれいでした

海辺を散策した後、違う道から船着き場の方に戻ろうとしたんですが、途中から小径が消失…。野草が生い茂っているのはデコボコの大地で、どんどん足場が悪くなってしまい、途中で引き返すことに。

ヴィーズエイハウスから少し北東に行くと、オノ・ヨーコさんが造ったイマジンピースタワーが。ジョン・レノンの誕生日10月9日から彼の命日12月8日まで、白い井戸を模ったモニュメントから天空に向けてライトアップ。暗い夜空に光の塔が映し出されるのだとか。

バイバイ、ヴィーズエイ島

ところで、最終のフェリーで街に戻ったらハルパ内を見学しようと張り切っていたんですが、男性陣に「スーパーが閉まっちゃう!」と止められ、結局行けずじまい…。レストランの夕食が高いので、今回は節約のためスーパーへの依存度大。地元の人達の暮らしぶりが想像できるので、旅先でスーパーをのぞくのは大好きです。

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