息子の緘黙・幼児期5~6歳(その23)トランジションの支援

2月も今日で終わりですね。イギリスではやっと変異種の感染拡大がおさまってきて、ここ1週間は毎日の感染者数が1万人を切るように。今日は6,035人まで下がったのですが、なんと昨年の9月以来だそう。

3回目のロックダウン解除の第一弾として、来月8日から大学を除く学校を一斉に再開する予定です。リバウンドが心配なので、来週は感染者数がもっともっと下がるといいんですが。

 

 公園に咲き乱れる黄金色の水仙たち。春の陽気が希望を運んでくれます

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さて、久しぶりに息子の緘黙話の続きです。

2年生に進級するにあたり、小1・3学期のIEP(個人指導プラン Y1・ No2)には、「次に進むクラスの新しい担任たちと良い関係を築き、2年生にスムーズに移行する」というターゲットがありました(詳しくは『息子の緘黙・幼児期5~6歳(その18)』をご参照ください)。

緘黙児が進級したり、新しい学校に進学・転校する際は、トランジション(移行)の準備が大切になってきます。新たな学年・学校では環境が大きく変わるため、まずは子どもが安心して学校に行けることが重要。

抑制的な気質を持つ緘黙児は変化に弱く、新しい環境に慣れるまでに時間がかかります。どの子にとっても不安と期待が入り混じる時期ですが、繊細な緘黙児にとってはかなり試練の時?

新学期の前には長めの休みが入るため、学校環境から遠ざかることで不安が増すことが多いのです。4月入学制の日本では春休み、9月入学制のイギリスでは長い夏休みを挟むので、それまでの進歩が大きく後退したり、停滞したりするかもしれません。

反対に、スモールステップを積み重ねて自信をつけた子、自分を変えたい気持ちが強い子にとって、新たな環境は話し始める絶好のチャンス。新しいクラスの中で、より自分を出せるようになる子もいます。

幸いにも、息子の学校ではクラスは7年間持ち上がり。毎年担任だけが変わる制度で、クラスの顔ぶれがガラリと変わるような大きな変化はなし。それでも、休みの間に学校のことを忘れないよう、家庭でも色々な作戦を考えました。

学校の支援:

息子の学校では3学期(夏休み前)に次学年の担任を発表。クラス全員が早く新しい環境に馴染めるよう、新教室で新担任と交流する機会を作ってくれます。

2年生の担任は、女性教師2人がジョブシェアという形で担当。実は、彼女たちは幼稚園時代の親友T君のクラス担当だったので、あまり評判が良くないということは聞いていました。

(双方とも小さな子どもがいて忙しく、二人の間で密な情報交換ができていないと…。私から積極的にアプローチしないと、1年生のような手厚い支援は受けられないかもと心配でした)。

それでも、1年の担任に「囁き声だけど、新しい担任達にもしっかり返事ができています!」と言われた時には、ほっと胸をなでおろしました。

2006年7月にIEPの見直しが行われた結果、2つターゲットは達成できていました。

<2006年4~7月 IEP Y1・No2>

ターゲット1:TAと一緒にグループでのゲームに参加し、グループの子どもたちの前でTAに囁く

  • 達成目標:5回   ← 達成

ターゲット2:次に進むクラスの新しい担任たちと良い関係を築き、2年生にスムーズに移行する

  • 達成目標:新担任たちに囁き声で話せるようにし、自信をつけさせる ← 達成

家庭の支援:

  • 夏休みは再びB君と一緒に学校で行われるサマークラブに参加

少しでも学校環境を体験でき、同年代の子ども達と遊べる機会を作る

  • SENCOに頼んで夏休みでも教室に入れるよう許可をもらう

新しい教室で話す練習をする

  • 夏休み中に息子の誕生会れ)8月生を開き、クラスメートを招待
  • 休み中も、なるべくB君やS君らと遊ぶ機会を作る

クラスメートとの交流を継続させ、家でも話題にする

<関連記事>

緘黙児の気持ち

息子の緘黙・幼児期5~6歳(その1)祖父母の反応

息子の緘黙・幼児期5~6歳(その2)社会的な機会を増やす

息子の緘黙・幼児期5~6歳(その3)1年生に進学

息子の緘黙・幼児期5~6歳(その4)先生が僕を喋らせようとする

息子の緘黙・幼児期5~6歳(その5)学校外でのスモールステップ

息子の緘黙・幼児期5~6歳(その6)もうひとりの緘黙児

息子の緘黙・幼児期5~6歳(その7)1学期の個別指導プラン

息子の緘黙・幼児期5~6歳(その8)初めて声が出た!

息子の緘黙・幼児期5~6歳(その9)教室内で囁き始める

息子の緘黙・幼児期5~6歳(その10)S君宅に招かれる

息子の緘黙・幼児期5~6歳(その11)初めての言語テスト

息子の緘黙・幼児期5~6歳(その12)誤解されてた!

息子の緘黙・幼児期5~6歳(その13)目からウロコ

息子の緘黙・幼児期5~6歳(その14)誕生会とF君の涙

息子の緘黙・幼児期5~6歳(その15)個別指導プランNo2

息子の緘黙・幼児期5~6歳(その16)校庭で声が出た!

息子の緘黙・幼児期5~6歳(その17)緘黙息子の仮装大会

息子の緘黙・幼児期5~6歳(その18)個人指導プラン No2

息子の緘黙・幼児期5~6歳(その19)初めてのSMiRA定例会

息子の緘黙・幼児期5~6歳(その20)放課後の教室

息子の緘黙・幼児期5~6歳(その21)しゃべれない親族

息子の緘黙・幼児期5~6歳(その22)みんなの前で声が出た!

 

 

子どもの心の健康を守る7つの方法

強い寒気が去り、イギリスに早春を告げるスノウドロップが満開

イギリスでは昨年1回目のロックダウンで学校を閉鎖したため、多くの子ども達が3月末から一度も学校に通うことなく学年を終えました。それもあって、9月の新学期からは学校優先の政策がとられたのですが、1月から3度目のロックダウンで再び学校閉鎖中。

NSPCC(National Society for the Prevention of Cruelty to Children英国児童愛護会)によると、学校や友達など社会的なネットワークから切り離され、孤立したり、自信を失ったり、不安を感じている子ども達が増えているといいます。

なかでも、うつ症状、過食症や拒食症などの摂食障害、自傷行為、OCD(強迫性障害)が目立ってきているよう。かなり低年齢化してきているようで、保護者も気が気ではないと思います。

苦しみや不安を親や友達に打ち明けることができず、一人で悩みを抱え込んでいる子も多いとか。ソーシャルメディアの普及によって、みんなと同じように見え、同じように行動しなければというプレッシャーが大きくなっているのです。

また、コロナ禍で仕事を失ったり、家計が苦しくなったりした家庭では、子どもの情緒が不安定になる傾向が強いそう。大人が苦悩しているのを見れば、子どもも影響を受けざるを得ませんよね…。

不安になっても誰にも相談できな子ども達――NSPCCの相談室にコンタクトできる子はまだいいのかも…。子どものメンタルヘルスは将来にも大きく影響してくるので、少しでも寄り添ってあげれればいいなと思います。

BBCの子供番組を担当するCBBCが、子どもの心をリラックスさせる7つのシンプルなテクニックを提案しています。特に、幼児と特別支援が必要な子どもに効果があるよう。

https://www.bbc.co.uk/cbeebies/joinin/seven-techniques-for-helping-kids-keep-calm

7つのシンプルなテクニック

1) マインドフルネス

<親子でトライ>

レーズンやビスケットなど、小さな食べ物をまず手にのせて観察。初めて見て食べるかの様に、形、感触、におい、口に入れた時の触感、味、噛んだ時の音などをしっかりと確かめる。

<効果>

五感の全て使って「今この瞬間」を体験し、現在していることに完全に集中することがマインドフルネス。小さい子どもには難しいと思いがちだが、こうしたシンプルなマインドフルネスは、子どもが行動する前に一時停止して考えることに役立つ。

2) 笑い

<親子でトライ>

お子さんの好きな番組を見たり、冗談を言ったり、にらめっこをしたり。リラックスすることは緊張を和らげる最適な方法。

<効果>

笑いや刺激を感じることでストレスホルモンが減少し、筋肉がリラックスする。

3) 深呼吸

<親子でトライ>

息を吸って止めたり、深く息を吐いたりするよう促し、子どもにとって快適な呼吸の感覚を見つける。子どもが落ち着くまで続ける。

<効果>

一連の深呼吸をすることで心拍数が低下し、自分で呼吸をコントロールできていると感じさせる。

4) ストレッチ

<親子でトライ>

腕を頭の上にのばし、つま先立ちで思いきりのびをしてから、元に戻す。

<効果>

猫のように伸びをしたり、両腕を空にむけて思い切りのばして。筋肉をのばし、緊張をほぐすよう促す。

5) 雲を見る

<親子でトライ>

できるだけ動かず、雲が流れていくのを一緒に見つめる。野外に出られない場合は、ベランダからでも。子どもは雲に何かの形を想像できますか?じっと見つめていると、馴染みのものの形が見えてくるはず。

<効果>

このテクニックは、子どもをリラックスさせ、心配ごとを取りはらうことに役立つ。深呼吸といっしょに行うとより効果的。

6) 子ども向けの音源(ラジオ番組)を聴く

<親子でトライ>

落ち着いた音や音楽をリラックスして聴く。

<効果>

リラックスできる音楽は、子どもが立ち止まってリセットするのに役立つ。波、小鳥のさえずり、雨、車の旅、宇宙船、ホワイトノイズ、ピンクノイズ、ブラウンノイズなど(CBBCチャンネルで提供している音響)。ノッティンガム大学の視聴学部長、クレアベントンは「子ども達の多くはこれらの音を心地よく感じ、聴くことで落ち着いて眠ることができる」と解説する。

7) お絵描きとらく描き

<親子でトライ>

紙とクレヨン、もしくはお絵描きツールで、心ゆくまで絵を描いたり、らく描きしたりする。

<効果>

絵を描くことは、ストレスを減少させ、脳を休ませるのに役立つ。また創造力を刺激する効果も。パブロ(CBBCに登場するキャラクター?)は、絵を描いてアートの世界にひたることで、自閉症によっておこる現実世界の問題に対処している。

  

最近、少しでも青空が見えると心が和らぎます。空や雲にも春の兆しが感じられるような…。

世界中に早く春が来ますように。

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コロナワクチンは危険?

コロナワクチンは危険?

イギリスは先週の日曜日から大寒波に襲われ、大雪と寒波警報が発令中。1995年以来だそうで、スコットランドではなんと-23度を記録しました。が、幸いにもロンドンではそれほど積もらず、昨日(水曜日)の午後にはほとんど溶けました。

  夜間に粉雪が降っては少し積もる、の繰り返し。家の前の道路の凍結が怖い…

これ、私にとっては本当にラッキー!というのも、勤務している特別支援学校が主要ソーシャルワークと認定され、スタッフ全員がワクチンを接種できることになったのです(現在の優先順位は70歳以上と主要ソーシャルワーカー)。私のアポは水曜日の午後で、病院までは車で20分ほど。

雪が積って家の前の道がアイスバーン状態になったらどうしよう、とめっちゃ心配でした。大通りは凍結防止剤がまかれるから大丈夫なものの、車を停めてある家の前の道が大問題。一度スリップして怖い思いをしてから、雪の日は極力運転しない様にしているんです。

(イギリスにはスパイクタイヤやスノーチェーンがない!それほど積雪がないうえ、道路がボコボコになるからかな? なので、ちょっと雪が積もっただけで電車や地下鉄が止まったり、道路が大渋滞したり。学校が休校になることもしばしば)

そんな訳で戦々恐々としていたのですが、病院までスムーズに行くことができました。70歳以上の方が並んでいるかなと思いきや、廊下は働き盛りのソーシャルワーカーばかり。この病院では年齢別は一区切りついたのかな??

質問表に記入してから熱を測って受付を済ませ、待つこと10分。ワクチン接種は4つの個室で行われ、ひとり終わるごとに椅子を消毒。待合室でも隣の人と2mの間隔があくよう工夫されていました。

いよいよ私の番に!ドキドキしながら個室で看護師さん(?)とむきあい、まずアレルギー等の有無をチェック。その前に、NHS番号と名前を確認してPCに入力(情報はGP(主治医)や他のNHS機関内で共有)。

いよいよファイザー社のワクチン接種!となったのですが、チクリともせず…えっ、これで終わり??

思わず口に出すと、「私は子どもの接種に慣れてるから、話をもりあげて本人が気づかない内に打つのが上手いのよ」と。なるほど。

(痛みがなかったのは、ひとつのワクチン容器から6人分取るため、通常より小さい注射器を使用してるからかもしれません)

ワクチン番号を含むデータを書き込んだカードをもらい、接種終了。5分とかからず、とてもスムーズでした。

この後、急な副反応がでないか確認するため、廊下のような場所で待機すること15分。ほんの少~しだけ腕がチクチクしたかなと感じたものの、全く平気でした。

帰宅して、仕事して、夕ご飯を食べた後くらいから、心持ち疲れたな…と。でも、一日中バタバタして緊張したせいかも。

「あっ、今日はワクチン接種したからお風呂に入れない!」と、主人に言ったら、

「ええっ?! そんなの聞いたことがないよ」

イギリスの子どもって、ワクチン接種の後にお風呂に入ってるの?確か、息子の時は大事をとって入れなかったと記憶してるんですが…調べてみたらOKでした(;^_^A 日本でも今はOKのよう。念のため、激しい運動は避けた方がいいようですが。

今朝起きたら少し頭痛がして、ちょっと体がだるい感じ…。鈍い腕の痛みもありました。午前中はそんな感じだったんですが、24時間経過したころからすっかり通常通りに。

先日、日本のTV番組で、イギリスに住む日本人の看護師さんがファイザー社のワクチンを接種し、その後3日間の容体を伝えていました。彼女の場合は、接種後の夕方にすごい寒気がして床に入り、翌日の夕方にも具合が悪くなり、副反応がおさまったのは3日後だったよう。

ということは、私もまた副反応が出てくる可能性があるかもしれませんね。

前の記事にも書きましたが、80歳を超えている義両親、お隣さんを含め、ソーシャルワーカーなど10人ほどの反応を耳にしました。が、それほど酷く体調を崩した人はひとりもいなくて、全員3日後には回復しています。

スペインの老人ホームで接種後に10名を超える死者が出たというニュースも観ましたが、症状がないまま感染しているケースもあるとか。

看護師さんからは、「コロナの症状が出た場合は、ワクチン接種のせいじゃなくコロナ感染だから、すぐNHSに連絡して」と言われました。

色々な噂や情報が飛び交ってますが、世界中で1臆を超える人たちがワクチン接種済みです。なお、国民の半数以上が接種を済ませたイスラエルでは、肯定的なデータが出てきているよう。

日本ではまだ接種が始まっていませんが、他国のデータを参考にしながら冷静に接種の有無を決めて欲しいと思います。まあ、イギリスの様に悲惨な状況ではないので、選択の余地はありますよね。世界中からコロナを撲滅させるためには、やはり予防接種は必要かなとは思うのですが…。

もう変異種が複数出現し、これからも変異し続けると考えると、ワクチンを毎シーズン改良する必要があるかもしれませんが。

一時でも早く、世界がコロナ禍から解放されます様に!

 

 

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