黒海沿岸の春休み(その2)

旅行3日目、首都ソフィアに住む友人家族が車でホテルまで来てくれました。「朝早く出て午前中に着く」とのことでしたが、到着はやっぱり2時過ぎ。10年前にソフィアで会った際、「彼が15分と言ったら1時間かかる」ことを体験学習したので、我々は近所のレストランでランチしながら待ったのでした。

頑固なダンナさんはIT関係、奥さんは編集の仕事をしていて、とっても可愛いひとり娘は6歳。2年ぶりの再会を喜び合った後、彼らの車に乗り込み、ブルガスの町で休息してから黒海沿いの1本道を北上しました。途中、大規模な道路の舗装工事をしていて、砂埃をあげながら20分ほどノロノロ運転…。スーパーで食料を買い込み、イザ海辺のリゾートタウン、ビャラ(Byala)?へ。

黒海のリゾート地は、町中から海岸までホテルやショップ、大規模なリゾートコンプレックスが立ち並んでいるんですが、オフシーズンなのでどこもゴーストタウンのようでした。

 Byala の海岸に建つホリデーアパート群

我々が借りた海辺の高級アパートも、30室以上はあると思うんですが、我々と管理人の他は誰もおらず…。実は、予約の際に4軒断られ、かなり高めのアパートを借りることになったのでした。(ホリデーアパートはブルガリア人のセカンドハウスだったり、ロシア人の投資だったり。オフシーズンは管理人もいない所が多く、短期に貸すのは割に合わないよう)

         

でも、ここが大当たり!玄関と同じフロアにあるんですが、切り立った崖の上に建っているため海側から見ると5階なんです。海岸までぐるっと回って2分と至近距離で、しかも人気がないため、殆どプライベートビーチの感覚!こんな贅沢、めったに味わえるものではないですよね。

アパートから海岸へと通じる階段と道

翌日は時間が過ぎるのも忘れて、海岸を思う存分散策。友だち夫婦の案内で、岩がゴロゴロしているワイルドな場所までどんどん歩きました。彼らは何度かこの地区に来たことがあって、観光マップにない場所をいっぱい知ってるのです。

海を向いて左側と右側の風景。真ん中は頑固ものの友人

左側を行くと岩場になっていて、自然の彫刻があっちにもこっちにも

友人(奥さん)曰く、「三つ胸岩」と「トンガリ崖」

知らない間に海辺で4時間ほど過ごし、アパートに戻ったら久しぶりに眩しい光を浴びたせいか頭痛が…。遅い昼食の後、6歳のSちゃんは長いお昼寝、男性陣は昨日のスーパーへ買い出し、女性二人はおしゃべりしてシャワーを浴び、のんびりダラダラの一日を過ごしました。

こういう気分になったのって、もしかして子どもの時以来かも…。時間も何も気にすることなく、なんの目的もなく過ごす一日って、実はものすごい贅沢なのかも。今現実に戻って、つくづくそう思います。

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ブルガリア黒海沿岸のホリデー(その1)

黒海沿岸の春休み(その1)

学校の春休みを利用して、4月3日から10日までブルガリアの黒海沿岸に家族旅行してきました。うち4日間は海辺のホリデーアパートを借り、ソフィアに住むブルガリア人一家と合流。「4月はまだオフシーズンで店は半分以上閉まってるし、まだ寒くて天気が悪いよ」--事前にそう言われて覚悟してたんですが、信じられないほどの好天に恵まれ、殆ど人気のない海岸でめっちゃノンビリできました。

 

まずは、曇り空のイギリスからハンガリーの格安航空会社Wizz Airで黒海沿岸のリゾート、ブルガスへ。夜ホテルに到着してレストランで食事したら、イギリスの物価の半分以下でした。後でわかったのですが、特にここは安くてお得感満載。

  

   夕食にポテトとチキンのグリル・チーズ焼き(約400円)を選んだら、ポテトグラタンでした。朝食に必ず出てくる大切りのキュウリとトマトは、元気いっぱいの味

ブルガスはブルガリアで4番目に大きい人口20万人ほどの都市ですが、オフシーズンのためか人はまばら。5月からの観光シーズンに備え、歩行者天国になっている目抜き通り周辺では大規模な道路工事中でした~。

     

   アレキサンドロフスカ通りにそびえ立つソヴィエト軍の記念碑。共産主義国(1946~1990年)だった名残が感じられます。右のアメリカンチャーチは厳かな雰囲気でした

街の観光スポットは、駅前のアレクサンドロフスカ通り(歩行者天国)周辺と公園(シーガーデン)のある海辺に集中しています。通りをブラブラ歩きながら、行き当たりばったりで教会や博物館巡り。民族学博物館で割引チケットを勧められ、3博物館で8レヴァ(約540円)を選ぶことに。「息子さんは子供料金2レヴァ(約140円)の方が得よ」と、すごく親切でした。

            

    聖キリル&聖メトディウス大聖堂に入ったら、衣装を着た子供たちが合唱中。ブルガリアのイースター(イギリスの2週間遅れ)の行事だったよう

民族学博物館では、トラキア、スラブ、ブルガリア文明から受け継がれたモチーフが共存する各地の民族衣装を見学。ヨーロッパとアジアが繋がる位置にあるため、東洋からの影響やオスマントルコ帝国時代の名残も。工夫を凝らしたお祭りのパン各種がユニークでした。

          

     左の衣装をつけた独身男性は「クケリ」と呼ばれ、立春前に村や町に繰り出して悪霊を退治するんだそう。右は悪霊を払うハーブの束。日本の節分と似てますね

     

   なかなか充実度が高かった考古学博物館。紀元前6世紀末の赤絵式と呼ばれる古代ギリシアの陶器類もありました。ガラス器は古代ローマ時代のもの?

アレキサンドロフスカ通りから海岸までは、歩いて5分ほど。海岸沿いに続く公園、シーガーデンの近くのレストランでランチを済ませ、午後は海岸と公園でのんびり。行きは市営バスで街に出ましたが、帰りは運動もかねて2つの公園を通り抜け、30分ほどかけてホテルまで歩きました。

      リゾート地の食事はギリシア風?グリルもしくは唐揚げの魚や肉に、ポテトなどを添えたシンプルな料理が多かったです

      

     黒海と呼ばれるだけあって、深緑っぽい海。桟橋を渡って展望台(?)まで行くと、柵には何か書かれた錠前がいっぱい。恋人たちが変わらぬ愛を誓って錠を締めて行くようです。空気が澄んでいるためか陽射しがまばゆい

ところで、公園の木の枝先には、赤白の糸で作られた紐ブレスレット(?)がたくさん結ばれていました。ブルガリア人の友人に訊いたら、「マルテニッツアМартеница」のお守りで、2月頭から3月1日まで露店やショップで大量に販売するそう。3月1日はマルテニッツアの祝日で、春の始まりに幸運と健康を祈って、赤白の人形を胸につけたり、ブレスを手首に巻いたり。そして、果樹の花が咲く時期に、木の枝に結び付けるんだとか。

  

最近はナイロン製の輸入ものが増え、ビーズや金属・プラスティック製のチャーム付のものが流行中――伝統的には毛糸などの天然素材で作り、木に結び付けたお守りは鳥が巣作りに利用することも。「環境にやさしい風習だったのに、ちょっと残念」と漏らしてました。こんなところにも、商業主義の波が押し寄せてるんですね…。

急ぎ足の3月

もう3月も半ばを過ぎてしまいましたね。なんだか「今年は特に時間が過ぎるのが早いなあ」と思っていたら、先週15歳の生徒さんからも同じセリフが…。こんな若い子が同じ感覚?! きっと加速度は私の方が数倍大きいんでしょうけど。

もうラッパ水仙が咲き始めていますが、今週末はまた雪が積もりました!

今月に入って、どういう訳かエージェントの方の仕事で問題が続き、ストレスいっぱい。そんな中、誕生日がやってきて、続いて母の日が過ぎていきました。気分を変えようと、誕生日の午後は、友達とギャラリーに行き、夕方もうひとりの友だちとドリンクして、夜は家族とコベントガーデンで晩御飯。でも、同じレストランの違う支店に行ってしまい、落ち合えるまで雨の中を歩き回ったという…。

花は誕生日前日に自分で購入。夫と息子からは当日チョコレートとカードが

       午前中に授業を終え、Hayward Galleryでまずアンドレアス・グルスキーの写真展を鑑賞

  

小雨が降る中、テムズ河岸で砂の彫刻を制作する人が

      Tate Galleryで始まったばかりのピカソ展。50歳だった1932年の作品群と同年の個展の出店作(青の時代を含む)が集められていました。1週間で複数の作品を仕上げる、その情熱とエネルギーは圧倒的

Mothering Sundayと呼ばれるイギリスの母の日は、復活祭の3週間前の日曜日(今年は3月11日)に当ります。毎年日付が違うのですが、最近ではスーパーに母の日コーナー(花束やギフト)が設けられようになり、「あっ、そうだった」と気づくのです(ちなみに、イギリスではカーネーションを贈る習慣は全くありません)。

 

といっても、うちの家族はイベントや記念日が嫌いで、放っておくと何も起こりません。だから、いつも私が事前に計画を立てているという…。で、先週の日曜日は乗り気でない家族を引き連れて、ケントにあるナショナルトラスト所有のノールハウス(Knole House)に行ってきました。

(息子が小さい頃、祖父母からナショナルトラストの生涯会員カードを贈られ、2人分の入場料は無料なんです。このメンバー料金は年々上昇し続けていて、今や24万円くらい!息子も成長して一緒に行動する機会が減ってきたので、今のうちに彼のカードを最大限利用したいと思っている母なのでした)

        15世紀にカンタベリー大司教、トーマス・ブーシェの住まいとして造られたノール邸。正面に見えるのはゲートハウスですが、四方が建物でぐるりと囲まれ、中にも建物があります

ノールハウスは、昨年夏に訪れたシシングハースト城&庭園(『ケント&東サセックス州のコテッジホリデー(その5)』をご参照ください)の持ち主、詩人で作家のヴィタ・サックヴィル=ウェストの生家。サックヴィル男爵家の一人娘だったヴィタはこの英国最大の邸宅をこよなく愛しましたが、男系子孫という相続条件により、父親の死後に継承を許されませんでした。(ちなみに、ヴァージニア・ウルフの小説『オーランド』の主人公が住む家は、この邸宅がモデルにしているそう)

      1,000エーカー(4km2)の広大な緑地公園には狩猟用のディアパークも。現在でもダマシカや日本シカが500頭ほど生息

そのため、シシングハーストにノール邸を再現しようとしたといわれています。でも、ヴィタの美意識や郷愁がそこかしこに感じられるロマンティックなシシングハーストの方が好み、という人は多いのではないでしょうか?

オランジェリーから見た中庭の風景とクラシックなストーブ

ヴィタによれば、英国最大の邸宅ノール邸は「カレンダー・ハウス」と呼ばれていたそう。1週間を象徴する7つの中庭、1年の週数を象徴する52の階段、そして日数を象徴する365室の部屋――「でも、それを誰か確かめた人がいるかは知らないわ」という言葉を残しています。

中庭には大司教が15世紀に建てたというブーシュ・タワーが

実際には、365室には足りないそうですが、1,000エーカー(4km2)という広大な森林公園に囲まれたカントリーハウスは、一家族が住むには巨大すぎるサイズ。人件費、光熱費、食費だけでもとんでもない金額だったんだろうなと、庶民の私は想像してしまいます。

季節外れだから混み合わずゆっくり観れると踏んで出かけたんですが、実は3月末まで本館の方は修復作業をしていて、見学不可でした~!ちゃんと調べずに出かけたので、拝観料が£3.50(約520円)と言われるまで気づかなかったという…。結局、内観はゲートハウス内しか見学できなかったのですが、興味があるのがヴィタの時代なので、ボランティアの係員さんの説明がきけて面白かったです。

     1930年代には、作家や芸術家などが集ったそう。ゲートハウス内の内装はその当時を再現

ヴィタの従弟で、作家&音楽評論家だった5代目男爵、エドワード・サックヴィル=ウェストが1926~1940年に住んでいた寝室等も公開。でも、写真撮影はXでした。彼もゲイだったそうですが結構だらしなかったらしく、ヴィタはエディの暮らしぶりや服装に批判的だったとか。

公園内は無料のためか、天気がすぐれないのに家族連れで大賑わい。ディアパークのシカ達は、かなり近づいても全く逃げようとせず、随分人馴れしてました。カフェでランチをしたらここもいっぱいで、早めに帰宅することに。

ショップ内には今月末にやってくる復活祭のチョコがいっぱい

3月頭に予定されていたSMiRAの定例会は、雪のため4月21日に延期になりました。今月に入ってから2回も寒波に襲われ、春が行ったり来たりという感じです。

どきどきコテージと減感作療法

先週イギリスを含むヨーロッパは、シベリアからの大寒波にすっぽり包まれていました。ロンドンでは水曜日から本格的に雪が降り始め、それほどの積雪はなかったものの、とにかく零下の気温が継続。主人曰く「冷蔵庫の方が暖かい」という感じで、交通はマヒするし、私の学校も休校に…。

少し雪が積もったくらいでどうして混乱するかというと、イギリスではスノータイヤやチェーンがないんです…(例年雪が少なく、道路がデコボコになるのを防ぐため?)でも、スコットランドではかなりの豪雪となり、軍隊が出動して医療スタッフを病院に運んだり、不通になった道路の雪かきをしたり。大寒波にハリケーンが加わったウェールズでは、農家の人たちがトラクターで救助作業に当たったそう。

そんな中、主人と息子はいつも通り通勤・通学し、私だけ木・金と休みでした。先週はどういう訳か人に会う約束が多く、今日はSMiRAの定例会の予定だったんですが、全部キャンセルに…。雪道を運転するのが怖いので、ピラテスのクラスも休んでずっと家に籠ってました。

すごく楽しみにしていたんですが、こういう時もありますよね。気を取り直して、バナナケーキを焼き、大きな鍋いっぱいに野菜スープを煮、小豆とラベンダーのホットアイマスクを作りました。

      水曜の午後は息子のアレルギーチェックでパディントンの病院へ。駅の前を流れる運河も凍結。少々不格好ですが、ホットアイマスクを2個作りました

さて、先回の記事を書いた際、イギリスで放送されたTV番組のことを思い出したので追記します。

もう10年以上前になりますが、イギリスの国営放送BBCで『The House of Tiny Tearaways』というシリーズ番組がありました。様々な問題を抱える子どもとその家族3組が、同じ家で6日のあいだ衣食住を共にし、凄腕心理士のタニアさんの指導のもと、問題を解決していくという内容。

その中で、3歳半の緘黙の少年、チャーリーとその家族が出演。初めはみんなの前で全く声を出せませんでしたが、お母さんをかけ橋役にスモールステップを踏み、最終日には両親がいないところでも他の家族と話せるように!

克服方法はSLTのマギー・ジョンソンさんとアリソン・ウィンジェンズさんの共著『Selective Mutism Resource Manual』を元に、マギーさんが提案・助言したもの。スモールステップで克服していく様子を実際に映像で観ることができ(今映像が見当たらないんですが)、すごく参考になりました。

緘黙児(人)の問題は新しい状況に慣れにくいことですが、一定時期を同じ家、同じメンバー(20名以下)で過ごすことが、減感作療法(Desensitisation)となるようです。

日本では緘黙には病院治療が効果的(イギリスにはありません)といわれています。これも、一定期間同じ環境・人・場面が継続することで、減感作療法desensitisationをしているんだと思います。それほど大きくない病棟で、同じ顔ぶれの医師、看護師などのスタッフと、毎日少しずつ「コミュニケーションを取る・話す」ステップを踏んでいく訳ですね。

病院という環境ではなく、どきどきコテージみたいな環境でこれができるといいなと思います。また、親戚の家に泊まりに行ったり、来てもらったりするのも同じ効果が期待できますね。後は、どうやってその人にあったステップを踏んでいけばいいのかかな。

緘黙克服に大きなプレッシャーはNGですが、常に小さなプレッシャー(挑戦)に立ち向かうことが必須です。経験からいって、抑制的な気質の子どもは挑戦を止めてそのまま時間が経つと、以前の状態に戻ってしまう傾向が強い。言葉が出始めていたのに、途中で夏休みが入ったことで、また元に戻ってしまったというような例が多いんです。プレッシャーとは感じないまでも、CBTの感覚で「今日はこれに挑戦してみよう」という目標を持ち、コツコツ実行し続けていくことが大切だと思います。

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身体的な緊張をほぐすには?

自己肯定感を培う

『バリバラ』の続編を観て

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2月も今日で終わりです。ラッパ水仙の一番花が咲き、春の兆しが感じられるようになったと思ったら、シベリアからの大寒気が。先週から最低気温が氷点下の日が続いています。今朝はロンドンも雪景色となり、午後は大雪警報…でも、こういう日に限って外出しなければならない用事がいっぱいという…。

1月下旬に放送されたNHK『バリバラ』の『どきどきコテージ』(前・後編)を観ることができました。

場面緘黙と吃音に悩む全国の若者たちに声をかけ、「コミュニケーションは苦手だけど人と関わりたい」と集まった男女8名。場面緘黙の女性と吃音の男性各4名が、三重県の海辺の町にあるどきどきコテージで2日間を一緒に過ごします。

昨年の場面緘黙特集に出演したユリエさんとサナさんも参加。吃音を抱える男性4名のうち、特に症状が顕著なトモヒロ君が、ムードメーカー的な役割を果たしていました。

1日目は顔合わせと自己紹介、そして2手に分かれての活動。写真が好きで緘黙の本も出版しているエリさんのグループは写真撮影に、もう一つのグループは横並びで釣りに挑戦。が、無言の女性たちに男性たちはどうやって対応していいのか分からず、まだまだぎこちない雰囲気…。

4人という小グループ、「カメラ」という媒体を通じたコミュニケーション、「横並び」という位置関係――こういった作戦いいですね!

緘黙の人は直接顔を見ながらのコミュニケーションが苦手です。人に感情を見られるのが怖くて、自分の気持ちを顔に出せず無表情になってしまう…。反応が薄いため、相手はどうしていいか判らず、「自分とやり取りしたくないんだ」という誤解を与えがち。

ワンクッション置いたコミュニケーションからスタートすれば、安心できますよね。そこから徐々に慣れて、少しずつ顔を見ながらのコミュニケーションに移行できればいいと思います。

1日目の夜、夕食を囲んで和やかな雰囲気にと思いきや、女性たちはとても緊張した様子。緘黙児(人)は人前でものを食べることが苦手なことが多いんですが、症状がひどい場合は「会食恐怖症」(せせらぎメンタルクリニックのサイトで詳しく説明されていました eseragi-mentalclinic.com/deipnophobia/」)だと思います。

イギリスでは場面緘黙を恐怖症のひとつとして捉える考え方が主流になっていますが、会食恐怖症も恐怖症のひとつ。CBTのスモールステップで少しずつ克服していく方法は、場面緘黙の治療法と同じです。

1日目の夜、男性たちはエリさんの本を読むなどして、場面緘黙についてより深く理解します。翌日は、筆記、カメラを通じてなど様々なコミュニケーションを許容し、女性たちのアシスト役に。

写真が好きなエリさんは、自らの写真アルバムを皆に見せ、筆談のスピードも分量もアップ。1日目に自分から話せなくて輪の中に入れなかったマイさんは、「一緒に言おう」と協力してくれた男子のおかげで一歩を踏み出すことができました。ユリエさんとサナさんも自分なりのペースと工夫で参加。

2日目は水族館へ。ここでも二手に分かれて行動しましたが、魚という媒体を通してのコミュニケーションはかなり和んだいい雰囲気に。最後に一緒にピザを作って食べる過程も、前日よりスムーズでグループとしての一体感ができていました。女性たちを気遣う男性たちの目が、とても温かかったです。

1泊2日はちょっと短いかなという気がするので、彼らが今後も個人的なお付き合いをしていけたらいいですね。

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『バリバラ』を観て--身体的な緊張

身体的な緊張をほぐすには?

自己肯定感を培う

自己肯定感を培う

ふと気づけば、既に2月も半ば過ぎ。バレンタインデーももう終わってしまいましたね。

2018年の出だしは、受験生君がクリスマス休みからインフルで体調が悪く、赤信号のスタート。元々家で全く勉強しない/できないうえ、授業も休みがちになってしまいました。やっと治って通常運転になったと思ったら、2学期のハーフタームに突入。その間、確定申告や他の仕事が入って、気持ち的にアップアップ…。

ということで、前回の投稿からずいぶん時間が空いてしまいました。

さて、前回の続きです。緘黙のために身についてしまった無表情や身体の緊張を、まず家で改善できないか?――家では普通に話してるんだから、関係ないと思われるかもしれません。

でも、緘黙の人にとって、家は唯一普通の自分でいられる場所。いわば陣地です。身に着けてしまった自分を守る殻を、いきなり外で破るのはハードルが高いですよね。まず、陣地で「自分を認める」「自己肯定感を持つ」ことから始めるのがいいと思うんです。

まずは、自分を認めて好きになることから。「私は大丈夫」「なんとかなる」という基盤がないと、何をやっても不安がつきまといます。最近つくづく思うのですが、自分という存在がこの世に生を受け、今ここにいるってまさに奇跡。誰かに廻り遭うのもそうとうな奇跡ですよね。だから今ここにいる自分を大切にして欲しいです。

1) 自分に優しく

私には、自分は「すごく内向的」と宣言している友達がいるんですが、実は彼女の仕事は大勢の会社役員や大企業のビジネスマン・ウーマンを相手に講義したり、指導することなんです。自分の内向性と対峙するため、今までに様々なセラピーを試してきたそう。以前、SE(Somatic Experiencing ソマティック・エクスペアリエンシング 体細胞療法)について書いたのですが(『出生時のトラウマ体験と不安になりやすい気質』をご参照ください)、彼女がSEについて興味深いことを教えてくれました。

SEは主にトラウマの解消に効果的といわれていますが、彼女は「自己調勢力」を養うことを学んだそう。

「自己調勢力」というのは、簡単にいうと「心のバランスを調整する力」という感じでしょうか。例えば、落ち込んでいる時って気持ちがネガティブになりますよね?そういう時に、天気が悪いと余計に気分が落ち込んだり、家族のふとした言葉が気に障ったり…。すべてが自分に反するように感じて、負のスパイラルに陥りがちです。

(特に、不安の強い人は、悪い方へ、悪い方へと考えがちじゃないでしょうか?私自身その傾向があって、被害妄想気味でした)。

悩んでいる時に、何故こうなってしまったのか?どうして自分が?--などと嘆いたり、原因を追究するよりも、まず心を落ち着かせて、居心地をよくすることが大切だと。

少しでも気持ちを楽にするために、お気に入りの音楽をかけたり、好きな飲み物を作ったり。ペットの猫を抱っこしたり、好きなものに囲まれて、心の持ちようを変えてみるんだそうです。

滅入った気分はいつか自然に晴れますが、ただ待ってるだけでは先が見えません。誰かに慰めてもらいたくても、そういう時に限ってあまり声をかけてもらえないことが多いし…。というのも、内向的な人って自分自身の問題を人に打ち明けられない傾向が強いように思うんです。そういう点では、かなり損してますね。

「自分なんかダメだ」から、「なんとなく大丈夫かな」になれたら、問題を違う角度から見ることもできるはず。心が落ち着いていると視野も開けてくるし、チャンスが来た時にすぐ動けると思うんです。

2) いつもより積極的に

自分から家族に話しかけたり、いつもより長く話したり、家事を手伝ったりして、コミュニケーションを多くとりましょう。また、アプリや電話を使って声を出す練習をしてみてください(過去記事『声を出す練習を』を参照してください)

3) 大声で歌ってみる

おもいっきり大声で気持ちよく歌ってみましょう。大音量で音楽をかけられる状況だったら、一緒に歌っても恥ずかしくない?安心できる人(兄弟姉妹や親)と一緒にカラオケに行ってみるのも楽しいかも。

4) ひとりで外に出てみる

まずはコンビニやスーパーでの買い物など、外に出る機会を多く作りましょう。家族に声をかけて、一緒に外出してください。知り合いに遭遇することが怖いかもしれませんが、会釈できればOK。犬を飼っている方は、散歩係を引き受けてみては?少しずつ行動範囲を広げていくことで、自信がついて次のステップに進みやすくなると思います。

またとりとめのない文章になってしまいましたが、もう春がそこまで来ています。早春の花々の生命力を見て、感じて、パワーに変えたいですね。

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『バリバラ』を観て--身体的な緊張

身体的な緊張をほぐすには?

身体的な緊張をほぐすには?

NHK Eテレの『バリバラー場面緘黙編』を観た後、身体的な緊張をほぐすにはどうすればいいのか考えてみました。

緊張すると喉が閉まったような感じになって、体までいうことをきかなくなる…。そんな体験を重ねる毎に、話せず動けない自分が人にどう見られているかが怖くて、人と接する機会を避けるようになってしまう。

緘黙で苦しんでいる本人は、普通に人と接して話したい・友達を作りたいのに、ものすごく理不尽な状況ですよね…。

でも、事情を知らない人は、無言・無表情で身体を固くしている緘黙の人に、正直どう対処していいのか分からないんじゃないでしょうか?自分が受け入られていないように感じ、それこそ不安になって、そのシチュエーションを回避しようとするかもしれません。「この人は私と接したくないんだ」と誤解されることも多いかも…。

だからこそ、場面緘黙がもっと一般に広まって、もっともっと理解が深まることを願わずにはいられません。ひとりでも普通に接してくれる人が傍にいれば、周囲の見方や反応も変わってくるはず。

それにしても、緊張による無表情やぎこちない身体の動きを改善する方法ってないものでしょうか?

番組を観ていて、人と接する時の緊張度が低いほど、顔の表情やふるまいがより自然な感じになるのが判りました。人前で恥ずかしそうに黙っているのと、無表情でカチンコチンに固まっているのとでは、印象が随分違ってくると思うんですよね。

たとえ無言でも、「あの人感じいいな」と思ってもらえれば、相手の態度も違ってくるんじゃないでしょうか?

緘黙のために身についてしまった無表情と身体の緊張を、なんとか家で改善する方法はないものかと、色々探していたところ、次のような動画に巡りあいました。

ご存知かもしれませんが、大愚元勝という和尚さんの人生相談です。

ひとつめは、ほぼ引きこもりでニートの女性へのアドバイス。

話すことだけがコミュニケーションではなく、ボディランゲージ、絵を描くこと、歌うことなど様々な表現方法があるという言葉に、ハッとさせられます。

また、できないこと・持っていないものばかり追うのでなく、今できること・持っているものを磨くことを提案しています。

うまく話せなくても、素敵な笑顔があれば、思いやりのある手紙が書けばそれでいいと。処方箋として、鏡の前で笑う練習をすること(動画の10分あたりから)をあげています。

実は、私もこれを実行していた時期がありました。

息子が赤ちゃんだった頃、夜泣きが酷くていつも機嫌が悪く、母親の私の方が相当参ってました。睡眠不足で疲れはててしまい、一日を乗り切るのが精いっぱい。当時は、めっちゃ暗い顔をしていたと思います。

相談した保健婦さんのアドバイスは、「息子さんはちゃんと育ってるし、こんなに可愛いじゃない?あなたはよくやってるわよ。毎日鏡を見て、にっこり笑って自分に『頑張ってるね』って言ってあげて」というもの。

で、実際にやってみたら、ほんのりと暖かい気持ちになれたような…(息子の夜泣きは睡眠スペシャリストに相談したり、専門書を読んで、なんとか解消)。自己暗示かもしれませんが、一定の効果があったと思ってます。

気休めかもしれないし、何も変わらないかもしれませんが、気は持ちよう。まず試してみては?大愚和尚は、特に「女の子は」と言ってますが、男の子も是非試してみてください。

ふたつめは、何もしていないのにイライラのはけ口にされるという30歳の女性へのアドバイス

緘黙の人と状況は違うのですが、毎日5分正座をすることによって、身体を変える(22分あたりから)ことを提案しています。

私は昨年からピラテスを始めたんですが、やっているうちに姿勢が良くなったように感じています。みなさん若いんだから、試してみる価値大ありです。

みっつめは、精神的な多汗症に悩む18歳の男子高校生へのアドバイス

こちらも状況は全く違いますが、その元凶は不安です。自分の身体に起こることのしくみ(なぜ緘黙状態になるのか)を理解し、緊張した時にはそのことを考えるのではなく、何か別のことに集中することが問題の解決になるのではと説明しています(15分あたりから)。

大愚和尚さんの言葉、とても愛情がこもっていると思います。話だけでも聞いてみてください。

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『バリバラ』を観て--身体的な緊張

『バリバラ』を観て――身体的な緊張

明けましておめでとうございます。

えっ、もう2018年になっちゃったのか~という感じで始まった新年、もう6日目に入り、今日はクリスマス飾りをかたづけました。

そして、仲間の好意で昨年10月に放送されたNHK Eテレの『バリバラー場面緘黙編』を観ることができました。

10~20歳代の、いわば大人(ひとりは学生)の当事者さんと経験者さん計4名が出演。番組では長期間緘黙で苦しんだ・苦しんでいる人の問題が浮き彫りにされたように感じました。

私の印象に残ったのは、「話せないこと」よりも、身体的な緊張です。

不安や緊張を隠すため(?)に長年身に着いてしまった無表情な顔、そして委縮した身体の不自然な動き…。

無表情だから、困っていてもあまり困ったように見えない…。手足や体の動きがぎこちなくて、話さないことよりもそれ自体が目立つような…。

緘黙のせいで「話せない」だけでなく、他人と接する場面で身体が思うように動かなくなってしまう――そのため外出したり、誰かと会うこと自体が怖くなり、家の外に出ること自体を避けるようになってしまう…。社会生活と直結しているだけに、ものすごく深刻です。

出演したのは、母親と祖母としか話せない加藤さん(男性)、小学校時代に緘黙で今も雑談が苦手な田中さん(女性)、学校ではほとんど話せないほのっぴさん(女性)、外ではほとんど話せない遠藤さん(女性)。

学校や外でほとんど話せないのに、明るいライトに照らされたスタジオで、大勢の人の視線を浴びながら自己紹介?!

と思いきや、ほのっぴさんも遠藤さんも、少し時間はかかりましたが声を出すことができて大感動!

みんなが固唾をのんで見守る中、ものすごい勇気だなと思いました。

きっと、出演者たちの中で「変わりたい!話せるようになりたい!」という気持ちがめっちゃ強かったんだろうなと…。

自己紹介したとき、司会者たちの方を見られたのは、緘黙経験者の田中さんだけでした。

番組冒頭で普段の様子を取材された加藤さんは、音声アプリを使用。無理に声を絞り出そうとはせず、自分が「これなら出来る」と安心できる方法でコミュニケーションしました。

彼は新聞配達の仕事や講演会などの啓蒙活動もしていて、チャレンジ精神がすごいです。まず自分ができそうなことから始めて、行動を広げてきたようですが、そこでは得意のケン玉が大いに役立っているとのこと。やはり好きなこと・得意なことがあると強いですね。「好き」「やりたい」というエネルギーが、緘黙の殻を破る力につながるんだと思います。

専門家の高木先生が言われるように、同じ場面緘黙でもひとりひとり本当に違います。「この人ができるから私も、うちの子も」という訳にはいきません。

声を出せそうな人は音声アプリに頼らない方がいいと思うのですが、音声アプリで自信を得てから、声を出すことに挑戦という人もいるでしょう。信頼できる人に協力してもらい、自分の緘黙・不安状態をしっかり把握することが大切だと改めて思いました。そのうえで、その人に合う方法で少しずつステップアップしていくのが一番かと。

加藤さんの場合は、自宅でも、勤務先の新聞販売所でも、スタジオでも、カメラの前では笑顔は見られませんでした。小学低学年までは話せたそうですが、緘黙になった当時は朝自分の席に座ったら、トイレも行けず、給食も食べられず、一日中ずーっとそのままの姿勢で過ごしたとか…。完全な緘動状態で、毎日緊張でヘトヘトだったのでは?

小学校高学年になると自意識が強くなり、他人の目が気になります。「みんなに変に思われる」と余計に緊張しがち。そのため、緘黙・感動状態が定着する傾向が強くなってしまうのです。

彼の中で、人に声を聴かれることと同じように、感情を外に出すことが一番怖いのかもしれません。母親と二人きりで会話しているシーンでは、言葉が普通にでるだけでなく、身体の動きもずっと自然です。そこに取材スタッフが入ると、すっかり固まって手や腕の動きまでぎこちなくなる…。

そんな彼が、新聞配達の仕事を3年間続けて周囲の信頼を得、講演会や啓蒙活動を通して大勢の人と接しているのは、本当にすごいと思います。

ところで、新聞販売店の所長の「加藤君は大事な戦力」という言葉――本人はもちろん、緘黙の人やその保護者たちにも本当に希望が持てて嬉しいですよね。

どんどん自信をつけて、緘黙克服の力をため込んで欲しいです。

一方、ひとりでの買い物に挑戦した遠藤さんは、自宅で母親が隣にいる状態だと、緊張もそれほど強くないよう。言葉も出やすく、表情も和らいで笑顔に近い…。話すとき、スタッフと視線を合わせているな、というのが判ります。

買い物チャレンジでは、すっとお店に入って店員に会釈も。ただ、事前の分析で緊張レベル2(ふつう)と思っていた「服を選ぶ」行為が、実際やってみたら最難関のレベル5だということが判明。でも、スタッフの所にきて首振りでやり取りしている遠藤さんの緊張度はそれほど高くないように見えました。

急遽、服を決めることだけ母親と一緒にしたのですが、母娘で歩いている時はほっとして嬉しそう。服を決めた時言葉が出て、ひとりで試着した後に店員さんに笑顔で「大丈夫です」と言えました。

新しい洋服、とっても似合ってましたね。

気に入った洋服を手に入れるというワクワク感が、不安に勝ったように見えました。これからも、ひとりでお買い物したり、カフェに入ったりする挑戦をどんどん繰り返してステップアップして欲しいです。もし不安が強い場合は、最初だけお母さんにお店の外で待っててもらったり、店の近くにいてもらえばいいんじゃないかな。

和らいだ表情だと、周りの人も親しみが持てて、とっつき易いですよね。

次回は、どうやったら身体的な緊張をほぐせるか考えてみたいと思います。

クリスマスまであと2日

今年もクリスマスまであと僅かとなりました。ここのところ、クリスマス会や忘年会が続いたうえ、カード書きと家族&親戚へのプレゼント選びに追われる日々…。やっと9人分のプレゼント(各自複数個)を買い揃えてラッピングを終え、恒例のクッキーも焼き、ほっと一息ついたところです。

    今年最後の授業は水曜日に終了。教室の近くにある森の樹木はすっかり葉を落として冬の様相。

家々のドアには、それぞれ趣向を凝らしたリースが飾られて

   フルーツを使った香り高いクリスマス飾り。赤ワインにオレンジなどの柑橘類やスパイスを入れた暖かいモルドワインが出回る時期です

年の瀬を迎える12月はどこの国でも慌ただしいと思うのですが、イギリスではクリスマス前がそのピーク。海外でクリスマスホリデーを過ごす人も多く、美術館などの観光スポットがひっそりする時期でもあるのです。ゆっくり鑑賞できるうえ、ショップもカフェも人がまばら。プレゼント選びもできるので、一石二鳥です。

      

クリスマス飾りが施されたテート・ブリテンの正面玄関

昨年も出かけたのですが、冬休みに入った息子に付き合ってもらい、テムズ河南岸にあるテート・ブリテンへ。彫刻家、レイチェル・ホワイトレッドの個展と普仏戦争を逃れてロンドンに亡命したフランス印象派アーティスト達の作品展(1870~1904年にイギリスで制作されたもの)を観てきました。

レイチェル・ホワイトレッド(1963年~)のインスタレーション

その昔―イーストエンドでハウスシェアをしていたのですが、1993年に地区開発のため近所にあった一連のテラスドハウスが壊された際、1軒だけ残した家を利用して彫刻を造ったのがこのアーティストでした。作品『家』は、家の内側に液体コンクリートを流し込んで型を取り、外側にある家自体を全部取り壊したもの。当時、賛否両論を呼んで大きな話題に。ガランとした空間に巨大なコンクリートの箱を積み上げたような家がポツンと立っていたのが印象的でした。

    何だかガランとしていますが、準備中の荷物みたいなのが彼女の作品です

今日は、仕事納めをした友人と南ロンドンにあるダリッジピクチャーギャラリーまで足を伸ばしました。お目当ては、かのムーミンを生み出したトーベ・ヤンソン展。本当はイラストレーターではなく、画家を目指していたんですね…。小規模な展示会でしたが、複数の自画像やムーミンの原画、ムーミンが生まれるきっかけとなった第二次世界大戦中の雑誌の表紙絵など、貴重な作品を観ることができました。

ボケボケですいません…

会場は撮影禁止だったので、廊下にあったステッカーを撮影

イギリス人の友人も大のムーミン好きで、ショップで何を買おうかと迷うことしきり。私は自分へのクリスマスプレゼントに、絵本と塗り絵付きの日記帳を購入しました。

     追記:購入した絵本と日記帳とトランプ。青い表紙の絵本『誰がトッフルを慰めるの?(Who Will Comfort Toffle?)』は、ムーミン谷を背景になかなか周囲になじめない孤独な少年、トッフル を描いた物語です。なかなか自分に自信が持てないお子さんに読んであげるといいかもしれません。

それでは、みなさん素敵なクリスマスをお過ごしください。

 

 

クリスマスの季節再び

早いもので、今年も残すところあと一ヶ月を切りました。クリスマスが近づくにつれ、ロンドンの街全体が心浮き立つ雰囲気に包まれます。年の瀬で気ばかり焦るのですが、クリスマスの飾りつけもカードも、贈り物の購入もまだスタート地点に立ったまま…。

先週、友達に誘われて久しぶりにロンドン中心部のオックスフォード・ストリートに行ってきました。デパートが立ち並ぶこの通りは、ロンドンで最も賑わうショッピングストリートのひとつ。いつ行ってもすごい人混みなので、用事がある時以外は避ける場所です。

 

  各デパートがクリスマス商戦を競い、ウィンドーを覗くのが楽しみ

待ち合わせは庶民的なデパート、ジョン・ルイスの屋上。ルーフトップガーデンにクリスマス飾りを施したログキャビンが出現し、ドリンクや食事を楽しめるのです。私は初めて行ったのですが、繁華街のデパートの屋上とは思えない、ほのぼのとしたムードでした。

 

ジョン・ルイス店内のクリスマスデコレーション

   

4時半を回って辺りが薄暗くなると、電飾が輝いてなかなか幻想的。メインのカフェに入り、ホットチョコレートで乾杯しました。カフェの外壁は透明のプラスティックで覆っただけなので、風が吹く度に冷たい隙間風が…。防寒対策のブランケットがあって大助かりでした。平日だったためか空いていて、「カウントダウンに入ると混むから、今のうち」と日付を決めた友達の狙い通り。久しぶりのおしゃべりを楽しむことができました。

   すっかり暗くなった大通り。節約のためか昨年のクリスマスライトを再利用

  

リージェント通りの天使のイルミネーションも昨年と同じ

クリスマスまであと20日あまり…仕事や用事をはやく済ませて、クリスマスホリデーをゆったりと過ごしたいものです。