子どもの自己評価低下を防ぐ

イギリスでは天気の悪い日々が続いています。どんより曇り空の下、雨・晴れ間のインターバルで一日にくるくる変わる天気。おまけに、午後4時頃にはもう日が暮れてしまいます。

気が滅入ってしまうような時期に、コロナ感染再爆発で2回目の全国的なロックダウン。人々のメンタルヘルスに影響しそうです。クリスマスは家族・親族と祝えるようにと政府は謳ってますが、人が移動すれば、また感染が拡大してしまう訳で…。

 

   一日にくるくる変わる天気。どんより曇り空が基本なので、晴れ間を見てウォーキングや散歩をしています

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うちは庭無しのフラット(アパート)が手狭になったため、息子が3歳になる前に現在の小さな庭付きの家に引っ越しました。前よりももっと郊外で、子育て中の家族が多く住む(今も)地区です。

赤ちゃん時代の友達とは交流を続けたかったのですが、時間が経つにつれて疎遠に…。でも、その中でひとつ年下の男の子とそのママとの交流はいまだ続いています。(息子たちが最後に会ったのは、2年前だったかな?その後も、彼のママが息子のバンドのライブに来てくれて大感激)。

また、違う幼稚園・小学校に行った日本人の友達とも、2005年頃に彼が帰国するまで家族ぐるみでお付き合いしていました。

学校で話せない緘黙児にとって、話せる同世代の子がいるのはすごく貴重だと思います。学校でしゃべれない自分の姿を知らない(と思い込んでいる)ためか、久しぶりにあってもそれまで通り話せていました。

話せないことで、緘黙児はどうしても同世代の子ども達と社会的な経験を積む機会が少なくなってしまいます。グループに入っていても、気兼ねなくおしゃべりする友達を見て「どうして自分だけ」と引け目を感じたり、意思表示できなかったり…。フラストレーションが溜まるのも無理はありません。

昔の友達でも、少し年が離れた親戚やいとこでも、習い事関連の知り合いでもいい、学校外で安心して話せる機会・人・場所があれば随分違うと思います。

「普通に話すことのできる自分」がいると感じることで、自己評価の低下を避けられるかもしれません。ひとりっ子ならなおさらです。

コロナ禍が続く中、社交の場がどんどん狭まってしまっていますが…。兄弟姉妹がいる子は、毎日家でのびのび会話したり、外で楽しく遊んだりできるといいですよね。

また、声を出しやすい場所、例えば近所のコンビニやスーパー、スポーツや習い事の場、公園、ファミレスなど、楽しみな(何か買ってもらえる・習える・食べられる・遊べる)場があるといいなと。

これもコロナ禍で難しくなっていますが、家以外で話せる場所があるのも自己評価の低下防止に繋がるかも。ちなみに、息子の場合は大型スーパーやIKEAなどでは(知り合いに会う確率が少ないと信じていたためか)普通に声を出せてました。

それから、何でもいい、熱中できることや趣味があればいいなと思います。緘黙ではありませんが、知り合いの14歳の息子さんがOCD(強迫性障害)を患い、一時不登校になってしまいました。そんな彼を救ったのがインターネットゲーム。彼の母親は時間を制限しながら息子を応援し、競技会に参加できるようサポートしました。

家から一歩も出られず鬱気味だったのですが、少しずつ気力と自信を取り戻したよう。秋に学校が再開した時には、再び登校できるようになりました。1回目のロックダウンで学校閉鎖したため、不登校が目立たずに済んだのも幸いしたかも。

好きなことがある、没頭できることがあるって凄い、と再び実感した次第です。漫画やPCゲームも馬鹿にできません。そういえば、息子が12の歳ころMinecraftのホストをしていて、赤ちゃん時代の友達とその友達や、違う中学に行ったクラスメイトと一緒に遊んでました。オンライン上でも同世代との交流ができますね。

子どもでなくても、自己評価が下がってしまうと「自分なんかダメ」と思いがち。「何か新しいことをしよう」という意欲がなくなってしまいます。子どものやりたいことや趣味を応援し、さりげなく褒めて自己評価をあげられるといいと思います。

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