生後7ヶ月 - 睡眠トレーニング決行(その2)

翌日の土曜日、私は隣人たちに事情を話して回りました。そしてその晩、意を決して息子をコットに寝かしつけ、泣き声に背を向けて部屋を出たのです。戸を2つ隔てたダイニングキッチン兼居間(その頃は私たちの寝室でもあった)に夫と二人で立てこもり、ベビーモニターとにらめっこ。当時のモニターはまだ映像はなく、泣くだびにモニターのランプが点滅し、スピーカーから泣き声が響き渡るという代物でした。

息子は声を限りに大絶叫。叫びすぎて喉が詰まっちゃうんじゃないか、声が涸れちゃうんじゃないか、と気が気ではありません。途中でしゃくりあげながら40分くらい泣き続け、呟き声みたいになってから、ようやく止まりました。それから、しーんと静まりかえってしまい、私は急に心配になりました。もしかしたら何かあったのかも….でも、見に行こうとする私を夫が止めました。

「今行ったら、起きちゃうだろ。そうしたら、これまでの努力が水の泡だ。大丈夫、後で確かめてくるから」 – そういわれて思いとどまりましたが、ベッドでぐったりしている息子の姿を想像すると正直怖かったです…。心配性の私に比べ、夫は正反対ともいえる性格。あまり物事に動じず、どーんと構えているというか、論理で割り切るのが早いというか — お互いの性格がかなり違うことで意見が喰い違うこともありますが、そういう見方もあるんだと救われることも多いかも。

とにかく、夫が「大丈夫」というのを信じて、ひたすらモニターを監視。30分後くらいに夫がしのび足でのぞきに行き、息子が眠っていることを確認できました。寝付いてから4時間ほどで1回、明け方に1回泣きましたが、最初ほど長く泣き続けることはありませんでした。2度目の泣き声の後でさっさと寝てしまった夫を横目に、私はモニターに耳を傾けながら、まんじりともせずに夜を明かしたのです。

そして日曜日の朝、おそるおそる息子を見に行くと、コットの中で目を覚ましていました。でも、泣いてなかったんです!夫と二人で抱き上げて、「頑張ったね~!いい子、いい子」と褒めまくり、抱っこしまくり。2日目からは、寝かしつけた時や目が覚めた時に泣く時間がだんだん短くなり、5日目からはひと晩中眠るようになりました!やった!

泣いても誰も来ないことがトラウマになるのでは?– 専門書には何も書いてありませんでしたが、少々心配でした。が、そうでないことは、寝起きの息子の表情に現われていました。私の顔を見てニッコリ笑うようになったのです!また、ひとりで機嫌よくお喋りしていることも。そして、一日を通して機嫌のムラが少なくなりました(といっても、他の赤ちゃんに比べたら、まだまだ泣き虫の方だったと思います)。

一晩中眠るようになってから、色々なことが改善されました。ベビーカーや車の中でも眠るようになり、哺乳瓶でもミルクを飲むように。これは、8ヶ月頃からハイハイが始まり運動力が増えた時期とも重なりますが、充分な睡眠が取れている証拠だったと思っています。多分、息子は睡眠の量や質にものすごく敏感に反応するタイプなのでしょう。入眠のタイミングを逃すと眠れなくなったり、夜中に何度も起きたりして、慢性的な睡眠不足で機嫌が悪かったのかなと推測しています。それに、母乳が足りなかったこと、アトピーの悪化が拍車をかけていたと。

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