息子の緘黙・学童期6~7歳(その20)  プール恐怖症と水泳のステップ

あっという間に6月が終わり、すでに今年も後半に入りました。時間が経つのが異常に早く感じられる今日このごろ…。

  今年は6月中旬の花の見頃にリージェントパークの薔薇園に行くことができました

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またまた、息子の緘黙話しの続きです。

小学校入学直前にプール恐怖症になった息子(詳しくは『息子の緘黙・幼児期(4~5歳)プール恐怖症になる』をご参照ください)。体育のカリキュラムの一環として、水泳の授業が始まったのは1年生(5~6歳)から。

小学校幼児部(Infant 5~7歳)では、保護者がボランティアで着替えなどを支援するシステム。心配だったためボランティアに立候補しようとと思ったのですが、意外にも本人が「絶対やだ!」と拒否。その代わり、2年間パソコンの授業のヘルプで週1回1時間ほど学校に行っていました。

息子の小学校にあったこの保護者ボランティア制度は、子どもが学校でどんな風に過ごしているか垣間見ることができる絶好のチャンス。また、クラスの子ども達の行動や性格、息子とどう接しているかなども判るので、とても有益でした。

息子は水泳の授業には欠かさず参加していましたが、それについては家で何も言わないのです。だから、一体授業中どうしているのか全く不明…。

水泳のヘルパーをしているママさん達とはあまり付き合いがなかったため、息子の様子を探ることも憚られ…。水泳の先生(常勤ではなかった)からも、担任からも、何も言われないまま2年が経ってしまったのでした。

それでも、水に恐怖を感じているだろうこと、泳げていないだろうことは判っていました。だから、なんとか恐怖症を和らげようと、地元のプールに行こうと誘うんですが…これがなかなか。主人に頼んでやっと出かけてもすぐ帰ってきてしまうので、私が粘って水に慣らすしかないーー自分が泳がないのにプールに入るのは嫌でしたが、仕方ありません^^;

なかなか進歩がなくてもんもんとした時期が長かったのですが、水が怖くなくなるにはどうしたらいいのか? 色々考えて準備したのは以下の小道具でした:

  • ゴーグル
  • プールが楽しくなるような絵本

毎晩寝る前に本を読んであげる習慣だったので、子どもがお父さんと一緒にプールで泳ぐ練習をする絵本を借りてきました。これは水を怖れていた子どもが、だんだん水に慣れて楽しく泳げるようになる様子を描いたもの。

それから、ゴーグルを購入して、まずはお風呂で顔を水につける練習を開始。これは平気だった様で、すぐ顔を水につけて口から泡をブクブクして遊ぶように。自信がついたのか、「プールに行きたい」と初めて自分から言いだしたのでした!やった!!

次にプールに行った時、絵本のシーンを真似して手を引っ張ってもらって泳ぐ練習をしてみました(本当は絵本の様に主人にやってもらいたかった^^;)。いつもより積極的に取り組んでくれて、いっぱい誉めることができました。

このプールは時間帯によって波を立てるんですが、この日は浮き輪をつけて自ら一番強い波が来る場所へ。ゴーグルをつけているだけでこんなに大胆になれるんだ、とビックリしました。もしかして、目に水が入るのが怖かった?!

また、帰る間際になって、水がザーザー出ているところへ行き、何度も頭から水をかぶって大はしゃぎ。それまでには考えられない変化でした。

この日はゴーグルをずっとつけていたので、「ゴーグルがあれば大丈夫」と感じていたのは確か。小道具一つでこんなに変化があったのは驚きでした。

とは言っても、別にすぐ泳げるようになった訳ではなく、授業で「◯◯m泳げました」という証明書をもらってくることはありませんでした。もしかしたら、もらえてない子は息子だけだったかも^^;

それでも、緘黙と同様にスモールステップで少しでも前進できたのは、親にとっては大きな喜びだったのでした。

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息子の緘黙・学童期6~7歳(その19) 小2 2つめのIEP(個別指導プラン)

心配していたGCSE(全国試験)日本語のスピーキング試験が無事に終わりました。教官として生徒に質問する間、タイマーで録音の時間を測ったり、各質問の開始・終了を英語で告げたり、なんか心臓に悪かったです…。短時間なのに、帰宅したらどどーっと疲れてました^^;

    5月といえばライラックの季節。毎年、住宅街の中の通勤路で楽しませてもらうのですが、今年はなんだかあっという間に盛りが過ぎてしまった様な…

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さて、息子の緘黙話しの続きです。

2学期の終わりに1つ目のIEPの見直しと評価が行われ(ミーティングに参加したのは担任、SENCo、私の3人)、相談しながら2つめのIEPを作成しました。

ターゲット:出席を取る時に、はっきり聞こえる声で返事をする

  • 達成目標:5回
  • リソース&テクニック:先生に近い最前列の席からスタートし、徐々に後ろの方の席へと移動し、より大きな声で返事ができるようにする
  • 作戦: みんなが聞いていることを意識させ、はっきり聞こえるように話せるようにする

朝一は緊張が高いこともあり、出席の返事をすることは最後の砦のひとつ。でも、あと一学期で2年生も終わりだし、ここで返事ができるようになれば、3年にあがる時に自信が持てるだろう――そう思って、私からお願いしました(^^;

(というか、この学年では担任たちからスモールステップの提案が出たことはなかったです)

息子の学校では、3年生からジュニアスクール(8~11歳)に移行。校舎も教師陣も全て変わり、また新しい環境に身を置くことになるのです。3年からは制服も着なきゃいけないし、勉強も本格的に始まる学年でもありました。

幸いなことに、担任は変わってもクラスはレセプション(小学校の準備コース)から持ち上がり。毎年担任が変わるだけで、クラスは7年間ずーっと同じな訳です。最初はちょっと不満もありましたが、息子が緘黙になってからというもの、とてもありがたく感じてました(自分勝手^^;)。

新しい担任に対して出席の返事ができたら、幸先のいいスタートが切れるのでは――いや、それまでに克服して新たなスタートが切れないものか――とかなり親の願望が入ってたのですが…。まあ、ダメ元で。

事前に息子に「やってみようよ」と話したのですが、「…うん」とちょっと煮え切らない返事。この頃は教室で話すことにも慣れてきて、何よりB君のお陰で友人関係(グループに入ることができた)がぐっと広がり、自信がついてきていた時期でした。

ところで、子どもの反応ってそれぞれ違いますよね?自分の子どものことを一番わかっているのが保護者だと思うので、「この反応ならもう少し押せるかも」「これは一歩前に戻った方がいいかな」など、子どもの状態や気持ちに沿って、その場その場で判断していくことが大切かなと思います。

スモールステップで一歩ずつと計画していていても、その通りに進まないときも多いですよね。一歩も進まず後退するときもあれば、三歩くらいすっと進めちゃうことも。

うちの息子の場合、絶対にやりたくない時は「嫌!」と拒絶します。「…」の時は、本人も「できるかなぁ」と半信半疑の状態。こういう時は、なるべく押してみるようにしていました。

3年めにして初めて咲いた鈴蘭(左)をはじめ、小花も可愛い

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学校の春休みが終わって、最終学期が始まりました。5月中旬からGCSE(General Certificate of Secondary Education 国家試験)が始まり、私の生徒2人も日本語の試験を受ける予定です。が、大事なこの時期に生徒の一人は病院の受診でたて続けに欠席…😢 でも、仕方ない。祝日も続くし、天候も回復してきたし、「なるようにしかならないさ」と自分にいいきかせています。

     今年もイギリスの春の風物詩、ブルーベルの青い絨毯を見ることができました。野生と園芸用(右)では花姿が異なり、色はピンクと白も

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さて、2年生では1学期も終りに近い11月に最初のIEP(個別指導プラン)が作成されました(詳しくは『息子の緘黙・学童期6~7歳(その3)2年生1学期の指導プラン』をご参照ください)。その見直しと評価が行われたのは2学期の終わり(3月末)のこと。

2006年11月からのIEP (2年生No1)

ターゲット1: 大人に聞こえるよう、もっと大きな声で話す

  • 達成目標:異なる小グループ活動で3回
  • リソース/ テクニック:小グループでのディスカッション
  • 作戦:聞き手を意識して、より明確に、人に聞こえるように話すよう促す
  • 担任とTAへの提案:グループ内で発言するよう促したり、テープレコーダーを使ってみる(これは一度も試されなかった)

評価:大きな声を出すことに抵抗がなくなってきている。母親の報告によると、以前よりも積極的になってきたということ。

ターゲット2: 大人に聞こえる場所で、友達と小グループでゲーム遊びをする

  • 達成目標:5回
  • リソース&テクニック:ロール(役割)プレイ、ドラマ、小グループでのディスカッションやゲーム
  • 作戦: 仲のいい友達といっしょに座らせ、安心して話す自信がでてくるまで待つ。参加できたら褒める。
  • 担任とTAへの提案:小グループでロールプレイを使い自信を持たせていく。トライできたら肯定的なフィードバックを返す。

評価:ゲームをしている時、大人が聞いていても気にせず話せるようになった。もう問題ではない。

彼は新しい友人関係を築きつつあり、自信を持ち始めている。話す機会や話題が増えてきて徐々に進歩しており、スタッフ一同大変うれしく思っている。

次学年への移行について:

母親がジュニアスクール(別校舎で別組織)への移行について心配していたため、彼女が安心できるよう移行について説明し、問題のないことを話した。もし必要が出てきた場合は、CHAMS (Child and Adolescent Mental Health Services 児童&青少年メンタルヘルスサービス) へもGP (主治医) を通してアクセルできることを説明した。

IEPミーティングに参加して(担任のE先生、SENCo (特別支援コーディネーター) と私)、なんとなく担任の熱意が見られないなと…。う~ん、今までの担任達と違って、どうも距離をおかれていつような気がする…。

小さい子どもがいるため、ジョブシェアで息子のクラスを担当していたE先生とL先生。実は保護者間では、二人の間の連絡が上手くいっていないんじゃないかと不満が出ていました。

息子のIEPを実行しているのは、担任達ではなくASDのクラスメイトに着いていたTAでした。というのも、息子はこのTAが担当する小グループに入れてもらっていたので。彼女は1年の時に1対1で息子の読本を見てくれた女性で、息子の緘黙や教室での様子も良く知っていました。

どうも、IEPの評価やレポートはこのTAからの報告だけで書いたのではないか?という疑問が…。担任達がどれほど息子に関わってくれているのかは不明で、「ちゃんと緘黙を理解してくれているのかな?」という不安が常にありました。以前のように、担任と保護者がタッグを組んで取り組んでいる、という雰囲気はナシ。

L先生は放課後の教室活動に関わってはくれていたものの、私がやろうとしているスモールステップに関して、質問やアイデアを出してくることも全くなく、あまりピンと来ていないような…。

このIEPミーテンングの後、担任の関心の薄さが判明したのでした(詳しくは『息子の緘黙・学童期6~7歳(その5)持ってる先生と持ってない先生』をご参照ください)。

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息子の緘黙・学童期 6~7歳(その17)自意識過剰と気おくれ

春休みもついに最終週になってしまいました。イギリスでは相変わらず雨模様の肌寒い天気ですが、今日は一日快晴の予報。先週は同じく一日中快晴だった貴重な日に、少し遠くの公園まで行ってきました。

    北ロンドンにあるTrent Park、遅咲きの水仙が風に踊る『水仙の路』やオベリスク、湖などがあって、カフェのサラダが本格的でびっくり

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さて、息子の緘黙話の続きです。

2年生になってから一時的な後退・停滞はありましたが、教室でも徐々に話せる人の範囲が広がってきた息子。春休み明けには「学校に行くのイヤ !」と2日ほど涙を流したものの、ちゃんと登校できました。

長い休みのあとは、すんなりと学校や教室の日常に戻るのが難しいんですよね…。再び学校の環境に身体と心を馴染ませる必要があって、精神的にも大変なんだなと。だから学校に行くのを渋ったり、疲れて機嫌が悪くなったりしても仕方がないことだったのかも。

だからこそ、長い休み中にはクラスメイトと遊ばせるようにはしてたんですが…。

新学期の始めは、学校に近づくにつれて息子の身体が緊張で固まって無口になるのが判るんです。知り合いに声をかけられてもロクに返事ができず、私の手をギュっと握ったりして…。その緊張感は日が経つにつれてほぐれていくのですが…(イギリスでは小2(6~7歳)まで学校の送り迎えが必要です)。

息子はほとんど病気になったことがなく、ラッキーなことに体調不良で学校を休んだことはありませんでした。そもそも、学校を休んではいけないという気持ちが、とても強かったと思います。

緘黙児は基本的に目立つことを嫌うので、毎日同じように行動することが安心につながるよう。学校を休むと目立つし、何か言われるかもしれないという自意識と常に戦っているんですね。

息子がなにをしようが、自分が考えているほど注目されることはないはず。でも、どうしても自意識過剰になってしまい、かえって悪目立ちしてしまうような(^^;

(緘黙だけが理由で不登校になることはないと思うので、もし子どもが強い登校拒否になった場合は、他に理由がありそう。例えば、友達や先生に何か言われた・されたとか、何らかの変化があったとか。そういう時のためにも、担任と密に連絡を取り合えるといいですよね)

抑制的な気質の子どもは、新しいことに挑戦するのが苦手です。また、新しい環境に慣れるのに時間がかかるため、他の子よりテンポが遅れがち(^^;

息子の場合、それは新学期や新学年の始まりだけでなく、普段の学校生活の中で起こることでした。

保護者ヘルプで何度か息子のクラスの行事に付き添った際、即行動できなかったり、気おくれしてしまっている場面に何度も出くわしました。親としては歯がゆいですよね。

例えば、クラスで地下鉄に乗って出かけた時、地下鉄に乗るまでは大人の誘導通り普通にできる訳です。でも、他の子ども達が競って席を取り合う傍ら、息子は突っ立っているだけ。完全に乗り遅れてる…(^^;

みんなが一斉に行動する空気感に飲まれちゃう感じかな?!

先生が「〇〇を取りにおいで!」と声をかけると、みんな我先にと取りに行くのに、息子は引いてしまう。ビビっている間になくなってしまい、結局もらえなかったという体験も多くて。帰宅してから「僕だけもらえなかった」と、ひとり傷ついているのでした。

ひとりっ子なので、家で競争することがないせいもあったのかもしれません。

20歳を過ぎた今はそうかというと、必要ならささっと動ける様にはなっているようです。

実は、私も来週から学校に行くのが嫌なんですよね…(;^_^A

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息子の緘黙・学童期 6~7歳(その16)祖父母との関係

あっという間にもう4月。日本では桜の開花が例年よりずいぶん早かったようですね。3月末に2度目の来日を果たした元生徒さんから、散りゆく東京の桜の画像が送られてきました。イギリスでは雨模様の寒い気候が続き、今日も花曇りです。  

  イギリス中部にある義両親宅の庭と室内から。

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息子がまだ6歳だった16年前(もうそんなに経った?!)のこの季節。私たち家族は学校の春休みを利用して、久々に日本に帰国していました。

当時の記録によると、セントレア空港から岐阜県の田舎にある実家にたどり着いた日の夜、息子が話したのは英語のみ。でも、翌日からすぐじぃじとばぁばに懐き、日本語で話すように。毎日TVを観ていたせいか、ものすごい勢いで語彙が増えてビックリ。

3月31日には父の誕生日をみんなで祝ったり、くるくる寿司に行ったり。畑仕事をする父のそばにくっついて昆虫を捕ったり、小川をせき止めて遊んだりもしました。息子のことを知っている人は皆無だし、実家は息子にとってとても安心できる環境だったんだと思います。

しばらく実家に滞在したあと息子と主人は2日ほど私の友人宅に泊まり、そのあと兄一家を訪ねて神奈川へ。憧れていた新幹線に乗って大興奮し、日本のハンバーグの大ファンに。ただ、初めて会った兄一家には、最初はほとんど口がきけませんでした。

大丈夫かな?

でも、やはり親族だからなのか、慣れるにつれて話せるように。特に、年が離れた2人の従姉にはすぐ懐き、色々と世話を焼いてもらっていました(昔から若い女性に甘えるのは得意)。マクドやコンビニでお弁当を買って、公園で満開の桜を見ながらピクニックを満喫。兄夫婦に息子が場面緘黙であることは伝えておらず、普通に「大人しい子」という印象を受けたよう。

イギリスに戻ってきたあと、初めて日本の祖父母と電話で話すことができました。父が「初めてだな」と感激していたことが今でも忘れられません。

そして、5月のハーフターム休み(学期の真ん中にある1週間の休み)には主人の実家へ。いつもの様にグラニー(祖母)とはすぐに打ち解けておしゃべりする一方、厳格そうなグランダディ(祖父)には近づこうとしません。

それでも時間の経過とともに慣れてきて、最終的にはそれまでになく自然な感じで話せるように。もたれかかって本を読んでもらう姿を見て、感激もひとしお。やっぱりスモールステップもだけど、旅行など社会的な体験の経験値を上げていくことも緘黙の改善に繋がるのではと思います。

義両親には息子の緘黙のことは初めから伝えてありました。でも、義母は「最近では、なんでも病気にして症状名をつけたがる傾向がある」と否定的。配慮などせずに普通に接していればいい、という考え方なのです(今でもそれは変わっていないよう)。

この滞在では、小さな進歩がいろいろ見られました。

みんながいる居間で宿題の読本をやらせようとしたところ、息子はしりごみ。が、側で見ていた義母は「〇〇が本を読むところを聞いたことがないわね。読めないの?」と、挑戦させようとするのです(^^; もちろん、息子は後で私に「絶対読むのイヤ!」とゴネました。

でも、翌日「今日は知らん顔して他のことをしていてください」と、あらかじめ義両親にお願い。部屋の片隅に息子を連れて行き、ちょっとプッシュしてみたら、小さな声で読むことができました。また、遊びに来た叔父と従弟に応答し、彼らの前で初めてコルネットを吹くこともできたのです(これは人数的に味方が多かったためと、自慢したかったため?)

そんな息子を見て、義母は「ほら、成長したから治ったわよ」と。

「それは違います。この子は絶え間なく努力を続けているんです」

そう説明したものの、どうもきちんとは理解されていないようでした…。でも、気にしない、気にしない。

ちなみに、ヴィレッジフェア(村のお祭り)では誰かと積極的に話すことはありませんでしたが、周りに聞こえていても私とはずっと日本語で会話。日本語なら言っていることが解らないので、息子にとっては隠れ蓑だったんですね。

「緘黙児は人に話しているところを見られるのが怖い」といわれますが、息子の場合は「言われていることを理解されるのが嫌」?! なかなか複雑ですね(;^_^A

実は先月末に義父の葬儀をすませ、息子の祖父母の中で残っているのはグラニーのみとなってしまいました…。淋しいばかりですが、できる時にできることを。できる時に、できるだけその時間を楽しむしかないですね。

音楽家の坂本龍一氏が他界したのは、義父のお葬式の日でした。あいにくの雨で、「空が泣いている」と言っていたのですが…。ご冥福をお祈りいたします。

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息子の緘黙・学童期6~7歳(そbの15)自転車の練習

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息子の緘黙・学童期 7~8歳(その15)自転車の練習

イギリスでは寒さは緩んできたものの、雨の多い肌寒い天気が続いています。先週の水曜日、雪がちらつく夜に『トーベ・ヤンソンの素晴らしき人生』と題したトークイベントに参加して、素敵な時間を過ごしました。そうしたら、翌日の誕生日から予期せずムーミン関連のグッズをたくさんもらうことに。偶然って不思議ですね。

    親密なトークイベントが行われたのは、私が結婚式を挙げた会場。左がトーベの姪のソフィアさん、右が出版社のナットさん。右のグッズは日本から

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息子の緘黙話の続きです。

中古の自転車を買って、息子が自転車に乗る練習をし始めたのは確か6歳になる前だったと記憶しています。

もちろん補助輪付きで始めたのですが、補助輪が外せるまでに延々と時間がかかったことだけは、よーく覚えています。

息子は足はまあまあ速くてバランス感覚はいいんですが、とにかく身体が固い。ぶきっちょなところもあるし、運動神経は良くないと思います。というか、不安からか新しいことになかなか挑戦しないので、一体どの程度運動神経が良い/ 悪いのか判断しかねていました。

例えば、男の子の友だちと公園に行くと、彼らは遊具の屋根に飛び乗って、屋根と屋根の間をひょいひょい渡ったりすることも。でも、息子はなかなか屋根に上ろうとしないんです。

皆がするように塀をひょいっと飛び越えたりもしないし…。へっぴり腰でやっと屋根に上ったと思ったら、おそるおそる歩いてるし…。慎重すぎるのか?それともできないのか?

ちなみに、7歳になったころ、身体を使った運動をさせようと息子を説き伏せてトランポリン教室に通わせてみました。が、どうしても合わなかったようで長続きしませんでした(^^;

その点、音楽の習い事は長続きしたので、やはり適正というものがありますね。

話を自転車に戻すと、ある程度慣れて速く走れるようになった時点で、補助輪を外してみました。「ちゃんと後ろを支えてるから大丈夫だよ」と言いながら何度か一緒に走った後、息子に気づかれない様に手を放してみたんです。

「あー、できたね!」と、後ろからすかさず褒め言葉をかけました。

が、途中まですいすい走っていたものの、最後にバランスを崩して倒れそうに…。ケガはしませんでしたが、私がなにもいわずに手を離したのがショックだったよう…誉め言葉も全然効かなかった(^^;

ちょっと大きめの自転車だったので、地面に足がつかない状態だったのも恐怖だったかもしれません。

このあと、補助輪なしではもう乗ろうとしなくなりました。すぐ補助輪をつけなおして、「また練習しようよ~」と折に触れてしつこく誘う私。

自転車で走ることは好きだったみたいで、気が向くと家の前の道を一人で何往復もしていました。

そうすると近所の人や子どもと出会う機会が多くなります。

ある夕方、ひとりで道の端まで行った息子。家の前に立っている私のところに戻ってきて、

「マミー、危機一髪だった」

「どうしたの?」

「どっかの子が『お前なにやってんだ?』って聞いてきた。だから、『別に、なんにも』と言って急いで引き返してきた」と。

(そうか、全く知らない子とも話せたんだね)

その会話をしている間にお隣のお爺さんが出てきて、挨拶。

息子は小声で「Oh, bother(うざっ)」と呟きながらも、ペコンと頭を下げて私と日本語で話し続けたのでした。

それから、補助輪を一つだけ外す、またつける――と繰り返している内になんと補助輪が壊れてしまいました(*_*; もう取り付けられない!

それで、補助輪なしで乗らざるを得なくなり、ちゃんと乗れるようになったのです。それは7歳を過ぎてからのことだったと思うのですが…。とにかく疲れました。

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息子の緘黙・学童期 7~8歳(その14)安心できる人と空間

早春の花が次々と咲ほころぶ中、寒さがぶり返して今日は雪が降りました。明日の予報もまた雪マークですが、積もりはしないよう。桃の節句も終わり、かなり日が長くなってきています。

   

亡き母が大事にしていたお雛様といただきもののお茶菓子

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息子の緘黙話しの続きです。

2年生は進歩が止まってしまった感のある学年ではあったのですが、それなりの進歩もありました。

新たに日本から来た転入生と仲良くなって(転入生は自分の過去を知らないと思いこんでいて、アプローチしやすいらしい)、春休みに一緒に公園で遊んだりしました。

なんせ来たばかりなので、当然英語もあまりしゃべれない状態。母子ともに英語での生活に不慣れでした。

息子がリードして英語で積極的に話しかけ、売店でその子の分までアイスクリームを注文した時にはビックリ!「こうやって買うんだよ」と自慢したかったんでしょうね。

その子のお母さんは赤ちゃんを産んだばかりで、息子たちにはあまり注意が向きません。それも息子が大きな声を出したり、気兼ねせず会話したりできる要因だったかも。

よく緘黙児はコントロールフリークと言われますが、自分が主導権を握っている状態だと不安がなくなるよう。学校では借りてきた猫のようにしているのに、こんなに変わるんだ――その豹変ぶりにはしばしば驚かされました。

うんと年下の子や、英語やイギリスでの生活に不慣れな転入生やその母親、怖くない大人に対しては安心――本人がそう意識していなくても、自然に感じ取って反応している様でした。

また、この頃息子が安心できる場所に、自家用車の中というのがありました。運転席には私が座っているし、自分と友達が座っている後部座席はスモークガラスなので安心感が倍増。外からは自分の姿が見えないから、隠れているような感覚だったのかなと思います。

同じ音楽教室に通っていて、B君を通じて友だちになったクラスメイトのS君(お互いの家を行き来する仲で、S君ママとも話せていた)は、かなりのいたずら好きでした。窓を半分くらい開けて、近くを歩いている人に向かって、

「こんにちは、マダム!」

そう大声で叫び、姿を見られないように頭を引っ込めるのです。

それを何度も繰り返しながら、移動する車の中で大笑い。

そのうちに息子も笑いだして、いつの間にかいっしょにゲームに参加しているじゃないですか!楽しい雰囲気だと、普段できないことができてしまうんですね。

ひょんなきっかけで、安心できる場所や人が判明したりするものです。もし判明したら、そのシチュエーションをスモールステップに利用してみない手はありません。

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息子の緘黙・学童期6~7歳(その6)特別扱いはしません

息子の緘黙・学童期6~7歳(その7)校庭の友情ベンチ

息子の緘黙・学童期6~7歳(その8)B君、ありがとう!

息子の緘黙・学童期6~7歳(その9)同世代ということ

息子の緘黙・学童期6~7歳(その10)ナッツアレルギー発覚

息子の緘黙・学童期6~7歳(その11)ナッツアレルギーの診断

息子の緘黙・学童期6~7歳(その12)会食恐怖症再び

息子の緘黙・学童期6~7歳(その13)楽器のレッスンを開始

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息子の緘黙・学童期 7~8歳(その13)楽器のレッスンを開始

2月はいろいろな出来事があって、ただでさえ短い月なのに、あっという間に終わろうとしています。イギリスでは春めいた気候から、また寒さが戻ってきました。

    学校の休みと重なった今年のバレンタイン。主人も休みを取っていたので森へ散歩に出かけました

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私が住んでいる地区では子どもの音楽教育に熱心で、毎週土曜日に音楽教室(4~6歳まで)を開催。この年齢の地元の小学生なら、誰でも入れます。内容は歌が中心で、あとはタンバリンやカスタネットを演奏する程度ですが、毎年発表会も。

そして、小学2年(7歳になる年)の春期から、楽器(バイオリン、コルネット、フルートの中から選択)の個人指導を開始。ある程度うまくなったら、吹奏楽と管弦楽に分かれて、能力別のブラスバンドやオーケストラにも入団できます。

楽器のトライアルで息子はコロネット(トランペットより小さいので児童向)を選びました。理由は、初めて挑戦したのに結構音が出て、先生に褒められたから。また、人前で口を使って「吹く」ことが、「話す」練習になるのではないかと考えたからでした。

吹奏楽器のレッスンは、車で15分ほどのところにある地元のセカンダリースクールを借りて行われていました。この時から、私たち夫婦は息子の送り迎えを9年ほど続けるはめに…。

この頃、息子の学校での緘黙症状は「囁き」から「普通の声」へと前進し、教室で先生たちと短いやり取りをすることができていました。

50分の1対1のレッスンだったら、わりと早く慣れてコルネットの先生とも自然に会話ができるようになるかも?

そう考えて、最初は場面緘黙のことを告げませんでした。もし問題が出てきたらその時に対処すればいいやと、ごく気楽に考えていたのです。

初めてのレッスンは私たち夫婦も同席。6歳児なので特別なことではなかったと思うのですが、殆どの子は最初からひとりで行けてたかも。

息子は返事をしないものの、先生の言葉に頷きながら最初から音を出すことができていました。いっぱい褒めてもらった上、新品のコルネットを貸りて帰ることができ、自宅でも上機嫌で練習。真新しい練習帳にはexcellent(優秀)と記されていて、私も嬉しくなってしまったことを今でも鮮明に覚えています。

ちなみに、試しに私も吹いてみたら、全く音が出せず(主人はもう少しマシでしたが)…。息子はそれを見て得意そう。自信のない子どもにとって、こういう体験こそが重要なのかもしれませんね。

翌週のレッスンでは主人が教室で付き添いましたが、3回目のレッスンからはひとりで受けられるように。

私たちがいない方が気楽かも。先生と話せたかな?

期待しながら待っていたのですが、学期末に先生に訊くと一度も会話できていないとのこと…。うーん、やっぱり壁は厚かった(連絡帳にひと言書いてくれても良かったのにな(^^;)。

レッスンは上手くいっていたし、先生は息子が話さないことをさほど気にかけていない様子。子どもを見守ってくれるタイプなんだなと、安心できました。

その時に、初めて場面緘黙のことを手短に説明しました。話さないのは先生のせいではなく不安からだということ。返事をしなくても、本当は話しかけられるのが嬉しいということを強調し、息子のことをお願いしたのでした。

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息子の緘黙・学童期6~7歳(その6)特別扱いはしません

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息子の緘黙・学童期 6~7歳(その12)会食恐怖症ふたたび

早いものでもう2月!1月は学校の生徒たちの模擬試験の準備・実施・採点・通知と所得税の申請で、あっと言う間に過ぎ去ってしまいました。イギリスでは寒さが緩んで例年並みの気候なのですが、ふと気づくとあちこちに春の兆しが。

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さて、息子の緘黙話の続きです。

イギリスの小学校の給食は、通常のメニューの他にベジタリアンメニューを選択できるようになっています。これは本人の好みや家庭の主義、宗教的な理由を考慮してのこと。また、大抵はナッツアレルギーがある生徒のために、ナッツ類は使用されていません。

それは息子の学校でも同じでした。なのに「もしも」の事態を避けるためにと、担任からお弁当に切り替えるよう言われたのでした。

ちなみに、パックランチと呼ばれるイギリス人のお弁当は、大体サンドイッチとりんご等の果物、そして小袋入のスナック菓子(ポテトチップス等)と、すごく簡単。それに比べ、外国人の子ども達(息子の小学校には36か国以上の子どもが在籍)のお弁当は、国際色が豊かでした。

(実は、息子は学校給食が好きでした。というのも、チキンナゲットやフィッシュフィンガー、ピザなどファストフード^^;)やイギリス風のスィーツなど、普段は家で食べられないものが出てくるから。それにもまして、「皆と同じだから目立たない」というのが安心材料だったのかと)

私が作るお弁当はやはり日本式になってしまうのですが、お弁当を始めて割とすぐに食べてくる量が減りはじめました。

「あれ、どうしたの?全然食べてないね?好きなもの入れておいたのに?」

「…. 」

息子は帰宅するやいなやおやつを食べまくるので、お腹がへっているのは明らか。でも、お弁当を食べない理由は言いたがらないのです。

ある日のこと、

「マミー、お弁当におすし(海苔巻き)入れないで」と言われました。

「どうして? 嫌いじゃないでしょ?」

「…ん」

黙り込んでしまった息子が、やっと重い口を開いてぽつぽつ話しはじめたところによると、

「それ何? スシ?」

「私も食べたい!」

「見せて、見せて!」

「今日はどんなお弁当?」

日本式のお弁当が珍しいので、クラスの女の子たちが寄ってきて色々言うのだとか。それが嫌だと…。

多分、彼女たちに悪気は全然なくて、ただ珍しいだけだったんだろうと思います。いろいろ言われたのも毎日ではなくて、最初のうちだけだったのだろうと。

でも、抑制的気質で不安が強い息子にとって、それは驚くべき恐怖の体験だったのでしょう。

自意識過剰がマックスに達し、人目が気になって食べれなくなってしまったようです。

とにかく、人目につかず、目立たず、背景に溶け込んでいること――それが安心できる状態なので(^^;

これって人前でものが食べられない、会食恐怖症という症状ですね。

小学校にあがる前の夏休み(『息子の緘黙・幼児期4~5歳(その23)』をご参照ください)に一度なったのですが、スモールステップで少しずつ改善。半年くらいで緩和していった過去がありました。でも、また?!

そのうちに治るだろうと楽観視はしていましたが、どうやったら少しでも食べてくれるのか悩む毎日。サンドイッチにしてみましたが、時すでに遅し😢 結局、さっと口に入れやすいようにピンポン玉くらいのお握りとか、ひと口大のおかず類を入れることにしたのでした。

結論からいうと、徐々に食べられるようになっていきましたが、完食してくる日は少なかったような…。この問題は、3年生になってジュニアスクールに移り、給食が再度OKになって解決されました。

抑制的な気質の息子は、不安が強く自意識過剰で、繊細で、人目を気にしすぎ――恐怖症になりやすい子なんだと改めて思いました。

場面緘黙も恐怖症に含めると、6歳までに場面緘黙、犬恐怖症、プール恐怖症、会食恐怖症を(そして多分社会不安も)経験。結果的にどれも治りましたが、子どもも親も大変です。

ちなみに、克服方法は緘黙治療と同じでCBT(認知行動療法)のエクスポージャー法なので、一度身に着ければ本人が自分で活用していけます。

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息子の緘黙・学童期 6~7歳(その11)ナッツアレルギーの診断

もう1月も終わりに近いですね。イギリスでは今週頭から寒さが緩み、例年並みの気温(最低気温が3、4度、最高気温が6~8度くらい)に戻りました。日本は今最強寒波が襲来中らしいので、みなさんどうぞお気をつけて。

    

冷え込みが厳しかった先週、公園の一部が凍ってスケート場化してました(^^;

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さて、息子の緘黙話の続きです。

2年生の1学期が始まって10月に入り、息子をアレルギー専門のクリニックがある大きな病院へ連れていきました。順番を待っている間、息子は待合室にある玩具コーナーへ。他の子ども達は好き勝手に遊んでいるのに、息子はすごくオドオドして、遠慮がちなのが気になって仕方ありませんでした。

待合室に問診票を持ってきてくれた若い医師に、「アレルギーの他に何か気になっていることは?」と訊かれ、つい「他の子と違う気がするんですが、ASDではないでしょうか?」と訊ねてみたのです。

この頃には日本でKnetが創設され、当時「場面緘黙と自閉症は関係が深いのでは?」という話題が多かったため(当時、イギリスでは無関係という説が主流)、「もしかしたら」と不安になっていたのした。

すると、その医師は息子を観察してくれて、「ぱっと見たところでは、ASDのようには見受けられません」と――変なところで一安心。

さて、アレルギーの方はというと、まず「プリックテスト」を行いました。これは皮膚に直接アレルゲン試薬を刺して反応を調べるもの。アレルギーがある場合は、すぐ皮膚に赤い斑点が現れます。

種類の異なるナッツや家ダニ(?)など10種類位をテストしたんですが、小さな腕の内側がみるみる赤い斑点だらけに!  決定的だな、と私にもすぐわかるほど😢

真っ赤に広がった大きな斑点が多かったのですが。薄くて小さいのも。結局、ピーナッツやヘーゼルナッツを筆頭に殆どのナッツに強いアレルギー反応が出て、さらに家ダニや埃も。どういう訳か、アーモンドとピスタチオは大丈夫でした。

専門医によってナッツアレルギーが診断された後、アナフラキシーショックを避けるため、ピーナッツ類を食べることは禁止に。それにはナッツ類の痕跡がある食品も含まれていました。そして、エピペン(アドレナリン自己注射薬)を常時持ち歩くようにと。

アレルギーのことを学校に告げると、何とクラスにもう一人ナッツアレルギーの子がいました! 場面緘黙の子ももう一人いたし、35人のクラスで(6年まで持ち上がり)でこういう偶然もあるものか、と感心することしきり(それだけ場面緘黙やアレルギーが増えているのかもしれませんが)。

そして、規則で学校にもエピペンを置いてもらうことになったのですが、「責任が持てないので、給食は禁止にします。お弁当を持ってきてください」と言い渡されたのでした…。

次回に続きます。

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生後3ヶ月 — アトピー発症

息子の緘黙・学童期6~7歳(その8)ナッツアレルギー判明

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