アイスランドの夏休み(その6)

ロンドンの学校は今週の土曜日からクリスマス休みに入りますが、まだまだ夏休みの話題ですみません。今年中には何とか終わらせたいと考えてます。

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6日目:憧れのダイアモンドビーチを目指して

旅行6日目は、アイスランド最大の氷河、ヴァトナヨークトル(Vatnajökull)とその南東側にあるヨークルスアゥルロゥン氷河湖 (Jökulsárlón) が最終目的地。セルフォスからは1号線で東へ約320kmほど。まずは近くにあったスーパーKronanで食料を買い込み、いざ出発。少し行くと、先回の旅行でも見た”Björk”への道標が。

有名な滝をいくつかやり過ごし、アイスランド最南端のディルホゥラエイ半島(Dyrholaey)へ。ここは風光明媚で知られ、灯台のある断崖はアイスランド南岸の絶景を眺められるスポット。ハイキングコースが沢山あって、黒い砂浜のビーチを歩いたり、海にそびえる溶岩の奇石群や柱状節理の崖を真近に見たりできます。でも、この日はめちゃめちゃ風が強く、ハイキングする気にはとてもなれず…。

   ツノメドリなど野鳥の楽園らしいのですが、吹きすさぶ風にその姿は全く見えず。灯台から20分ほど崖の上を歩きましたが、風が強くて寒すぎ…

 岬の先端にある穴の開いた岩、ディルホゥラエイ(アイルランド語で「扉の穴」)

遠くに見えるのはヴィークの海岸に突き出た溶岩の奇石群

あまりの寒さに、早々と車に引き上げました。サーモス水筒(イギリスから持参)の温かいコーヒーが大重宝。自然しかないアイスランドの観光スポットでは売店もないところが殆どなんです。

アイスランド最南端の村、ヴィークのドライブインで昼食を摂り、更に東に車を走らせていくと、遂にヴァトナヨークトル(Vatnajökull)が見えてきました!

 

氷河がこちらにむかって雪崩れてくるようで大迫力!

氷河は何世紀もかけて雪が圧縮され厚い氷の塊になったもの。永続的でありながら、氷自体の重さによってゆっくりと移動しているのです。移動するに従って形を変え、クレバスや割れ目、氷河洞窟などが形成することも。

ヨークルスアゥルロン氷河湖に向かう道は、時折左側に氷河を見ながらのドライブ。そして突然視界が開けてきて、氷山や氷塊がいくつも浮かぶ氷河湖が目に飛び込んできました。先回も来ましたが、自然への畏敬を抱かずにはいられない、何度見ても神秘的な光景です。

遠くに見える氷河が解けてできた氷河湖。氷の色は真っ白ではなく、蒼や緑の様々なバリエーションがありました。きっと天気によっても色が変わるんだと思います

雄大な風景の中、アザラシが数頭泳いでました

今回、どうしても行きたいと思っていたのが、ヨークルスアゥルロン氷河湖の水が海へとそそぐ海岸。湖から歩いて数分ですが、20年前はまだ観光スポットになっておらず、名前もついていませんでした。その名は、ダイアモンドビーチ。

氷河湖から海に流れ着いた氷塊が、黒い砂浜の上に打ち上げられ、波に洗われて様々な形や大きさに変化。形に。氷がキラキラ輝くため、ダイアモンドビーチと呼ばれるようになったのだとか。

まさに氷の芸術…もしかして何百年も前にできた氷?

帰りがけに車を止め、あまり知られていない小さな氷河湖も見学しました。

この日の宿泊先は、氷河湖とヴィーク村の中間点にあるHörgsland。1号線を114kmほど西へ引き返さねばなりませんでした。というのも、ヴァトナヨークトル周辺には殆ど人が住めない場所で、宿泊施設が少ない・高額・満室だったから。

ずーっとハンドルを握っていた主人はヘトヘト。この夜はイギリスから持参したうどんを食べてバタンキューでした。

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