クリスマスまであと2日

今年もクリスマスまであと僅かとなりました。ここのところ、クリスマス会や忘年会が続いたうえ、カード書きと家族&親戚へのプレゼント選びに追われる日々…。やっと9人分のプレゼント(各自複数個)を買い揃えてラッピングを終え、恒例のクッキーも焼き、ほっと一息ついたところです。

    今年最後の授業は水曜日に終了。教室の近くにある森の樹木はすっかり葉を落として冬の様相。

家々のドアには、それぞれ趣向を凝らしたリースが飾られて

   フルーツを使った香り高いクリスマス飾り。赤ワインにオレンジなどの柑橘類やスパイスを入れた暖かいモルドワインが出回る時期です

年の瀬を迎える12月はどこの国でも慌ただしいと思うのですが、イギリスではクリスマス前がそのピーク。海外でクリスマスホリデーを過ごす人も多く、美術館などの観光スポットがひっそりする時期でもあるのです。ゆっくり鑑賞できるうえ、ショップもカフェも人がまばら。プレゼント選びもできるので、一石二鳥です。

      

クリスマス飾りが施されたテート・ブリテンの正面玄関

昨年も出かけたのですが、冬休みに入った息子に付き合ってもらい、テムズ河南岸にあるテート・ブリテンへ。彫刻家、レイチェル・ホワイトレッドの個展と普仏戦争を逃れてロンドンに亡命したフランス印象派アーティスト達の作品展(1870~1904年にイギリスで制作されたもの)を観てきました。

レイチェル・ホワイトレッド(1963年~)のインスタレーション

その昔―イーストエンドでハウスシェアをしていたのですが、1993年に地区開発のため近所にあった一連のテラスドハウスが壊された際、1軒だけ残した家を利用して彫刻を造ったのがこのアーティストでした。作品『家』は、家の内側に液体コンクリートを流し込んで型を取り、外側にある家自体を全部取り壊したもの。当時、賛否両論を呼んで大きな話題に。ガランとした空間に巨大なコンクリートの箱を積み上げたような家がポツンと立っていたのが印象的でした。

    何だかガランとしていますが、準備中の荷物みたいなのが彼女の作品です

今日は、仕事納めをした友人と南ロンドンにあるダリッジピクチャーギャラリーまで足を伸ばしました。お目当ては、かのムーミンを生み出したトーベ・ヤンソン展。本当はイラストレーターではなく、画家を目指していたんですね…。小規模な展示会でしたが、複数の自画像やムーミンの原画、ムーミンが生まれるきっかけとなった第二次世界大戦中の雑誌の表紙絵など、貴重な作品を観ることができました。

ボケボケですいません…

会場は撮影禁止だったので、廊下にあったステッカーを撮影

イギリス人の友人も大のムーミン好きで、ショップで何を買おうかと迷うことしきり。私は自分へのクリスマスプレゼントに、絵本と塗り絵付きの日記帳を購入しました。

     追記:購入した絵本と日記帳とトランプ。青い表紙の絵本『誰がトッフルを慰めるの?(Who Will Comfort Toffle?)』は、ムーミン谷を背景になかなか周囲になじめない孤独な少年、トッフル を描いた物語です。なかなか自分に自信が持てないお子さんに読んであげるといいかもしれません。

それでは、みなさん素敵なクリスマスをお過ごしください。