支援セッションの構成

あっという間にもう12月も半ば。家庭の事情で学校の仕事を早めに切り上げ、先週末から急遽帰国しています。状況が少し落ち着いてきたので、10月中旬で止まっていたマギー・ジョンソンさんの『小学校中・高学年&ティーンへの支援』の続きをぼちぼち再開していきます。

内容の著作権はマギーさんに属しますので、この記事の転記や引用は固くお断りします。なお、年が上の子どもへの支援は、緘黙支援のバイブルと呼ばれるマギーさんとアリソン・ウィンジェンズさんの著書『場面緘黙リソースマニュアル(Selective Mutism Resource Manual Speechmark社)』の第二版(2015年春/夏出版予定)に新項目として掲載される予定です。

マギー・ジョンソンさんの『小学校中・高学年&ティーンの支援』(その12)

ジェイ君(15歳)のケース

<支援セッションの内容と構成>

セッションは毎回3つのカテゴリーに分けて行った(順番を決めたのはジェイ君自身)

1) キーボードとPC画面を使うセッション

ランキング表やスケール表を作ったり、概括的に考察しながら、自己分析をする。質問表のいくつかは、セッションの合間に電子メールを介して完成させた。

2) コミュニケーションスキルを上達させるための実用的なセッション

面接で良い印象を与えるための指導

3) 実際に課題をこなすセッション

(課題例)

・私(マギーさん)のパワーポイントのプレゼンをどう改善できるか、自分の考えを文書で説明する(非言語)

・PDFのソフトウェア設置と使用方法について説明する(準備したものを読み上げる)

・午後4時に電話を受け、指定しておいたPCに関する質問について答える(事前に警告)

・明日の午後に電話を受け、PCに関する質問に答える(事前の準備なし)

みく注: 子どもによって性格や緘黙の程度、家庭と学校の環境、得意とすること等が異なるため、それぞれの子どもに合わせて、その子のペースでセッションを進めていく必要があります。どんな風に接したら子どもが安心してくれるか–それは支援者との相性によるところも大きいかもしれませんね。とにかく、最後までじっくり付き合うという心構えでいきましょう。子どもが支援者に心を開いた時、すぐ声が出る子もいれば、ちょっとした工夫が必要な子もいるかと思います。どの時点で非言語の課題から「読む」・「電話で話す」に進むか、どの程度進むか、その見極めも重要なポイントとなってきそうです。

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マギー・ジョンソンさんの『小学校中・高学年&ティーンの支援』(その5)

マギー・ジョンソンさんの『小学校中・高学年&ティーンの支援』(その6)

マギー・ジョンソンさんの『小学校中・高学年&ティーンの支援』(その7)

マギー・ジョンソンさんの『小学校中・高学年&ティーンの支援』(その8)

マギー・ジョンソンさんの『小学校中・高学年&ティーンの支援』(その9)

マギー・ジョンソンさんの『小学校中・高学年&ティーンの支援』(その10)

マギー・ジョンソンさんの『小学校中・高学年&ティーンの支援』(その11)

 

もう12月ですね

早いもので、今年もあと残すところあと1ヶ月となりました。ふと気づけば、11月のブログ更新はたったの1回だけ…。

心配事がどんどん深刻になってきて、立ち往生したまま何もする気になれない毎日--学校で子ども達と向き合って忙しい時間を過ごすのが、とっても救いになっています。笑ったり、泣いたりしながら日々色々なことを吸収し、少しずつ成長している子ども達の姿を見ていると、こちらまで元気をもらえます。

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だんだん寒くなってきて、通勤路の草むらに霜の降りる日もちらほら

11月29日は主人の誕生日だったので、久しぶりに家族で外出しました。行き先はテムズ南岸にあるデザインミュージアム。インテリアデザイナーのテレンス・コンラン卿が1989年に開設した小規模なモダンデサインの博物館です。何のことはない、無料チケットの期限が切れる直前だったという理由から、テムズ河沿いの散歩がてら行って来たのでした。

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途中、キングスクロス駅で地下鉄を下りて、ちょっとだけショッピング。ヴィクトリア王朝時代に建てられたネオゴシック様式の重厚なセントパンクラスの駅舎は、6年がかりの大改装工事の末2007年にリニューアルオープンしたもの。左側は、ユーロスターが発着する駅に直結するセントパンクラス・ルネッサンス・ホテル

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ロンドンブリッジ駅で下車し、曇り空の下タワーブリッジの袂を通ってデザインミュージアムへ

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ロンドン市庁舎ではクリスマスデコレーションを設置中。右はデザインミュージアムで観た”Women Fashion Power”。女王、女優、政治家など、それぞれの地位を築いた女性たちがどのようにファッションを武器にしてきたか、コルセットの時代から現在まで150年の変遷を辿った展示です

IMG_20141130_162630デザインミュージアムを出たのは4時半過ぎ。既に薄暗いテムズ河岸の散歩道に電灯が輝き始めて

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対岸の夜景。右側に見える建物はロンドン塔です

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ヘイズ・ギャレリアのクリスマスツリー