田舎の週末

夫の実家は、イングランド中部に位置するノーサンプトンシャー州のカントリーサイドにあります。義両親は海外転勤族だったんですが、退職後イギリスに戻り、かつてのサナトリウムを改築した家に落ちつきました。

家を買うときの第一条件が「景色の良いところ」だったそうで、庭のむこうにはのどかな田園風景が広がっています。義両親の住む村には郵便局が1軒とパブが1軒あるのみ。

最初は「うわ~、こんな不便な田舎で退屈しないの?」と思ったんですが、二人とも忙しくあちこちを飛び回り、とっても充実した日々を送っているよう。高速(無料)を使って2時間弱の距離なので、2、3ヶ月に一度くらい泊りがけで遊びに行きます。

IMG_2658ヴィレッジグリーンの向こうには藁葺き屋根の家

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雑貨店をかねた郵便局は村人の社交の場

IMG_2538庭の先は見渡す限りの田園風景。手前のバードフィーダーに野鳥がたくさんやってきます

義母の趣味はガーデニングと刺繍。以前はアロットメントと呼ばれる共同農園の一部を借りていたんですが、現在は自分の庭の小さな采園で満足してるよう。

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右から、りんごの木、レタス、アスパラ、紅花インゲン

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温室のブドウ。ここで花の種や苗をある程度育ててから庭に移植します

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窓辺に咲くイングリッシュローズ、ジェネラス・ガーデナー

近所には犬を飼っている家が多く、お隣にはゴールデンレトリバーが2匹。時々ブリーダーもやっていて、ちょうど私たちが行った時に、仔犬が生まれたばかりでした~。

IMG_2345初産のジェマちゃんが産んだ仔犬は合計9匹!

大英帝国が繁栄したヴィクトリア時代には、国中に鉄道ネットワークが敷かれたといいます。義両親の村の近くにも、1950年代まで蒸気機関車が走っていたとか。その廃線になった鉄道の短区間が、10年ほど前に地区のアトラクションとして復活。線路沿いにサイクリング&ウォーキングコースを設け、学校の休みや祝祭日などに機関車を走らせています。

古い施設を修復し、鉄道マニアのボランティアが運営しているので、オンボロ感は否めません。でも、の~んびり、ひなびた感じが、なんともいえずいいんですよね。緘黙の大人が趣味でこういうボランティアができたらいいのにな、なんて思います。

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年に数回の特別イベントで『機関車トーマス』がやってくる時は、家族連れで大賑わい。息子が小さい頃何度か乗ったんですが、実はプラスティック製のトーマスの顔を正面につけただけのハリボテ…それでも、子ども達は大喜びです。ファットコントローラーに扮したおじさんがクイズを出したりして、その手作り感覚が微笑ましいのでした。

IMG_2589ウォーキングコース沿いに厩舎があり、馬達がのんびり草を食べる姿が見られます

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線路沿いの植物からも秋の気配

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沿線で摘んできた野の花