SMIRA2016年コンファレンス―― 子どもにあう多面的なアプローチ

《場面緘黙とスピーチセラピー:効果的な治療を組み合わせて》 言語聴覚士&アニマル関連セラピスト、リビー・ヒルさん

SMIRAの2016年コンファレンスにおける講演の内容を、できるだけ簡潔にお伝えしたいと思います。一番バッターはSLT(言語療法士)のリビー・ヒルさん。イングランド中部にあるスタフォード州に言語療法センターを構え、アニマルセラピーやCBT、学校との連携などを含む、多面的なアプローチで子どもの話し言葉、言語、コミュニケーションの改善に取り組んでいます。なお、このセンターは場面緘黙が専門ではなく、言語の問題からASDや学習障害を抱える子までを幅広くカバー。私立の施設ならではの、細やかな治療例について話してくれました。

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まず、最初に強調したのは「子どもはそれぞれ違うから、その子にあった治療法が必要」ということ。場面緘黙の発症率は150人にひとりとされていますが(昨年夏にBBCの情報番組で発表された最新の数字と同様。詳しくは、BBCの最新データをご参照ください)、学校とNHS(国民保健サービス)だけでは対処しきれず、プライベートの治療にたよるケースも多いのが現状のよう。

<治療例1>

17歳のエイミーさん: 幼稚園から現在まで学校では全く話せず、直接話せるのは家族のみ。友だちとはスカイプやSNSを通して会話するものの、人との集まりを避け、自分の部屋に閉じこもりがち。

年齢がうえの子どもやティーンについては複合的なケースが多いため、カウンセリング的なアプローチを用いるそう(リビーさんはマギー・ジョンソンさんの場面緘黙ワークショップで研修し、CBT(認知行動療法)の資格も持っています)。

エイミーさんのケースは「話す」ことよりも、「今後何をしたいか目標をたてチャレンジする」ことに焦点を当てました。これはマギーさんによる、年齢がうえの子への支援と同じですね。

エイミーさんのやりたいことは、以下の3つでした。

  • アルバイトをする
  • 運転免許を取る
  • カレッジで勉強する

人前で長年話せていない、引っ込み思案のティーンがどうやってこんな目標をかなえられるのか?

まず、セラピストに目標を打ち明け、どうすればいいか話し合う(多分、最初はキーボードを使用したんだと思います)ことで、エイミーさんのモチベーションをあげました。

詳細は判りませんが、「ほとんど話さなくてもいい」仕事探しをスタート。やりたい仕事を見つけたら、まず文書で自分の緘黙状況を説明してから応募するという方法を取ったとか。「そんな仕事あり?」って思ってしまいますよね?でも、ものすご~くいっぱい探した後に、見つかったそうです!それはネットで見つけたオンライン貸し衣装(コスチューム)の仕事。ネット上で注文を受けるため、顧客と話す必要はなく、職場は物静かな人とふたりだけ。あまり話をする必要はなく、注文のチェック&発注といった作業を淡々とこなせばOKの仕事だそう。実は、応募したのはエイミーさんのみで、めでたく採用となった模様。人生、何事もやってみなければ分からないものですね。

こうしてお小遣いが手に入るようになったエイミーさんは、次に運転免許取得に着手。まず、あまり話さなくてもいい教官を探すことから始めました(イギリスには自動車教習所がないため、プライベートの教官を雇って、いきなり路上で練習します)。口コミで探した末、ビデオで予習させてくれる女性教官を見つけ、実際あまり話しをせずに実技をマスター。その教官が試験官に事情を説明してくれて、エイミーさんはなんとか合格できました!(事前に動画サイトを見まくって、試験のパターンを学んだそう)

そして、最後がカレッジで勉強すること。イギリスでは18歳まで勉強する権利を保証されているため、カレッジとかけあってSkypeでのインタビューに挑んだそうです(結果はまだ出ていないそう)。

目標にタックルしている間、リビーさんはCBTでエイミーさんの考え方を徐々に前向きなものに変えていきました。その成果もあり、着実にスモールステップに取り組むことができたよう。また、実際にインタビューの練習をしてコツを覚えるなど、話す経験を積むことが自信に繋がりました。

エイミーさんが今どれだけ話せるようになったのか、そのあたりは曖昧でした。が、「話すこと」でなく、まず明確な目標を持たせて、「自分の力で目標をかなえる」ために動けたこと、人との信頼関係を築けたことが大きかったんじゃないかと思います。その過程で自信をつけ、自然と「話すこと」にもチャレンジする精神が培われたんじゃないでしょうか?

心のなかで「これがしたい」と思っている → 誰かにその思いを伝える

些細な事ですが、これだけでもかなり違うと思うんです。自分の思いを言う・書くことで、客観視もできるし、まずはコミュニケーションの始まりですよね。

なお、この講演については資料が配布されず、私のメモと記憶からお伝えしているため、誤りがあるかもしれません。その点はどうぞご容赦ください。

リビー・ヒルさんのサイト Small Talk http://www.private-speech-therapy.co.uk

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SMIRAの2016年コンファレンス

BBCの最新データ

マギー・ジョンソンさんの『小学校中・高学年とティーンの支援』

 

SMIRAの2016年コンファレンス

先週の土曜日2月20日に、イギリスの場面緘黙支援団体SMIRA(Selective Mutism Information Research Association)の定例総会に行ってきました。今年も全国から、緘黙児の保護者や家族、言語療法士を主とする専門家やTA(教育補助員)など、合計61名が参加。特に、場面緘黙の成人3名が友だちや姉妹と参加していたのが印象的でした。会場は例年とおなじくSMIRAの本拠地、レスターにある教会のホール。2階では参加者の子どもを集めた活動が行われ、午後になると上階でドタドタ走り回る音が聞こえたので、子どもたちも楽しめたようです。

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今年のプログラムは:

  • 場面緘黙とスピーチセラピー:効果的な治療を組み合わせて(SM & Speech Therapy: Doing what it takes)by 言語聴覚士&アニマル関連セラピスト、リビー・ヒルさん
  • 場面緘黙とスピーチブロック (SM & Speech Blocks) by シレジア大学(ポーランド)ソニア・ツラメク・カーツ教授と研究員
  • プレゼンテーション by サブリーナ・ブランウッドさん(場面緘黙の成人)
  • 『場面緘黙リソースマニュアル』第2版のプレビュー by 言語聴覚士、マギージョンソンさん
  • 啓発キャンペーンの成果発表 by SMIRAコーディネーター、リンジー・ウィティントンさん

特に、犬を使ったアニマルセラピーやCBTを組み合わせた多面的なアプローチ法と、大幅に改定されたという『場面緘黙リソースマニュアル』第2版のプレビューが興味深かったです。このマニュアルは今年8月に出版予定ですが、今回は家庭や学校外での取り組みを総括的にカバーし、学校での取り組みと平行して行う内容だとか。教育システムが違う日本でも、大いに活用できそうで期待大です。

なお、定例会の内容については、追ってかんもくネット掲示板とこのブログでお伝えしていく予定です。

 

サキ君の動画について(その3)-自分を信じる強さー

私はこの動画を訳していて、サキ君の学校に驚いてしまいました(動画の15:10分あたりから)。場面緘黙で9年間も話せていない生徒に、『絶対しゃべりやまないで』賞を授与しようなんて、日本の学校だったら思いもつかないでしょう。下手をしたら、保護者から訴訟を起こされかねないのでは…。

サキ君に訊いてみたところ、事前に学校側から打診され、快く承諾したのだとか。「まあ、受け狙いだよ。学校も授賞式を盛りあげなきゃいけないからね」とクールな対応。受賞のために壇上にあがったら、みんなにヤンヤ言われることは承知していた訳ですね。

サキ君がすごいと思うのは、場面緘黙に対する皮肉も軽いジョークと受け流せていたこと。普通、抑制的な気質の人って、ものごとをネガティブに考えがちですよね?実は、私もそういう傾向が強い方で、私がサキ君だったらめちゃくちゃ凹んで、学校に行くのが嫌になっていたかもしれません…。ましてや、話さないことで嫌がらせをする同級生もいた訳ですから。

きっと本人は、心のどこかに「自分は大丈夫」という自信を持ってたんじゃないかな?ミスイングランドのカースティさんに会った時も、「自分はどこも変じゃない」とずっと思っていたとききました。生まれ持った性格もあるかもしれませんが、お母さんは一体どんな育て方をしたのかなと感心します。以前、カースティさんのお母さんにその質問をしたら、「この子はこういう性格だから大丈夫」と大きく構えていたそう。子どもへの信頼がすごいですね。私なんか何かあるごとに「大丈夫かな?」とユラユラ揺らいでいたので、見習わないといけません。

ちょっと照れるかもしれませんが、親は子どもに緘黙で辛いのは解かっていること、自分が味方だということを、時々口に出して言った方がいいような気がします。態度で判るとはいえ、言葉で言ってもらえると、やはり嬉しいし、安心できると思うので。

サキ君のお母さんは息子が話さないこと(社会性がないこと?)に関しては、とても心配して手を尽くしたようです。でも、息子がティーンになってからは学校で話すことを話題にしなくなり、そのままの状態になっていたとか。だから、サキ君は自分から「話したいから心理士に会わせて」と親に切り出したのです。

自ら緘黙の克服に動き出した際、親も学校も素早く対処してくれたようですね。きっとそれまでは、「現状でOK。無理に改善させようとしない」という環境だったのでしょう。外部の心理士を巻き込んで、専門家に学校と交渉してもらうことで、うまく支援体勢が整ったのかなと思いました。

特に、年齢が上の子の場合、取り組みをする際に最も重要なのは本人の意思。周りがいくら頑張っても、本人のやる気と努力がなければ、目標を達成することはできません。自分が主導権を握り、納得しながらステップを踏んでいくことで、成功体験を実感しながら重ねることができ、それが達成感と自信につながっていくのだと思います。

ところで、サキ君が変わろうと決意した大きな理由は、「色々な国を旅したい」という夢だったんだろうなと想像していたところ、実は違っていました。それよりも、「もうこんな状態ヤダ!早くみんなと同じようにになりたい!じゃないと、もうヤバイ!」という、高校卒業が視野にはいってきた危機感の方が大きかったそう。そして最後に、「ガールフレンドも欲しかったし」と照れ笑いしながら追加。そうだよね~青春を楽しみたいのは誰も同じですよね。そして、誰もが悩み自己を確立していく時期。だからこそ、思春期まっただ中の緘黙はより複雑なんだろうなと思います。

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明けましておめでとうございます

サキ君の動画について(その1)

サキ君の動画について(その2)

 

14歳まで緘黙と診断されなかったケース

11月15日に投稿した記事『場面緘黙が増加の傾向?』の続きです。10月26日付のDaily Telegraph紙で紹介された記事の後半に、14歳まで場面緘黙と診断されなかったダニエルさんについての記述がありました。幼少の頃から長年緘黙に苦しみ続けた彼女の体験も、お伝えしておきたいと思います。

リンク: http://www.telegraph.co.uk/wellbeing/health-advice/selective-mutism-health-parent-child-advice

ダニエルさんは現在21歳.。カーディフ大学で数学を専攻する大学生です。緘黙と診断されたのは今から7年前の2008年。イギリスでも、ようやく場面緘黙が一般に広まり始めた頃のことです。その1年前の13歳の時、受診した12人目の心理士から、まずうつ病の診断を受けたとか。その後14歳で場面緘黙と診断がおりましたが、それまでクラスメイトや先生からのイジメや重度のパニックアタックに耐え続けていたそうです…。

13歳までに12人もの心理士を訪ねたということは、保護者が早くから異変を察し、治療を求めて奔走したんでしょうね…。イギリスの国民保険制度NHSを使うと、薬代以外は全て無料ですが、専門家とのアポが取れるまで何ヶ月かかることも。その上、クリニックや心理士を指定することはできません。おそらく、家族は私費を投入して(めっちゃ高額です)、色々模索したんだろうなと想像します。

ダニエルさんは現在は知らない人とも話すことができますが、今なお社会不安とパニックアタックに悩まされているそう。ある程度コントロールされた環境だったら平常でいられるものの、誰かが予期せず近づいてきたら、すごく不安になるとのこと。

ダニエルさんは、学校に行くことで緘黙症状がどんどん悪化してしまったと考えています。また、教師が彼女のことをただの恥ずかしがり屋と誤解し、内気さを克服させるためにクラスの前でしゃべらせたことも、悪化の大きな原因だったと…。

先生がよかれと思ってやったことが、二次障害としてパニックアタックを引き起こしてしまった――緘黙の知識がなかったとはいえ、大変胸が痛みます。抑制的な気質が強い子どもの中には、一般的な教育方針でいくと逆効果になる子も…。ちょっとした出来事で学校に行けなくなってしまうこともあるので、要注意です。大変だとは思いますが、関係者の方は子どもの性格や状況をよく見極めたうえで、対策を考えてもらいたいですね。そして、大人しくて問題を起こさないからといって、後回しにしないで欲しいです。

場面緘黙の子どものニーズに即した対応をすると、「特別あつかい」と見なされてしまうかもしれません。特に、クラス全員が同じように進むことを求められる日本では、ひとりだけできないと目立ってしまう傾向が強いかと思います。それでも、担任の先生が普段から「みんな違ってていい」という毅然とした態度を取ると、クラスの雰囲気が随分違ってくると思います。

ダニエルさんは、緘黙の状態を「実際にのどが閉まったようになって、言葉を発することができないの。頭の中では言いたいことがハッキリしてるのに、不安でいっぱいになってしまう」と説明しています。そんな思いを何年も引きずりながら学校に通うのは、相当つらかったことでしょう。

自分の子ども時代にもっと場面緘黙が広く知られていれば、こんな体験はせずに済んだのではないか。自分が受けた試練を他の誰にも経験してほしくない――ダニエルさんはその強い思いで、新聞記者のインタビューを受けたようです。

特別支援教育が根付いているイギリスでも、緘黙児への支援はまだまだ…。もっともっと一般に広く知ってもらって、早期発見・介入が徹底するといいなと願っています。

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場面緘黙が増加の傾向?

 

場面緘黙が増加の傾向?

先月の場面緘黙啓発月間では、場面緘黙が多くの新聞・ラジオに取り上げられました。その中で、特に気になったのが10月26日のDaily Telegraph紙で紹介されたこの記事です。リンク: http://www.telegraph.co.uk/wellbeing/health-advice/selective-mutism-health-parent-child-advice

Isla母親のシャーロッテ・マダムスさんと場面緘黙の娘アイラちゃん 写真: ©Andrew Crowley

『 場面緘黙の子どもを持つということ(What it means to have a child with selective mutism)記者:インディア・スタージス』と題された記事に登場するのは、6歳の場面緘黙の少女、アイラちゃんと母親のシャーロッテさん。場面緘黙になったのは3歳のころです。

アイラちゃんの緘黙の原因は、生まれもった抑制的な気質に加え、気管支系が弱く幼少の頃から病院通いをしたことが関与しているのでは、とシャーロッテさんは考えています。というのは、アイラちゃんが最初に話さなくなったのが医者だったとか…。

喘息と乳製品などのアレルギーを持つアイラちゃんは、学校で吸入器やアレルギー薬が必要になっても先生に言えません。以前、喘息の発作を起こした時は、お迎えの時間まで2時間も咳続けたとか。それ以来、「吸入器をください」「喉が乾いた」「トイレに行きたい」などのキューカードを使って意思表示をしています。

シャーロッテさんはインターネット検索で「場面緘黙」を探しあて、言語療法士と小児心理士に相談。学校で唯一口をきけるのは11歳の姉だけでしたが、今ではTA(教育補助員)とディナーレディ(給食のお世話係)に囁やけるようになったそう。

↓ この記事で特に興味深かったのは、下記の記述です。

”What’s more, Alison Wintgens says instances of selective mutism in this country are on the rise.

There is no doubt there are more stresses and pressures around,” she says. “Schooling has become more verbal because of changes to the curriculum. You can’t be a silent achiever any more; you have to work in groups, give speeches and present experiments. While a good thing (selective mutism aside) it puts pressure on those who struggle with social interaction.”

「『場面緘黙リソースマニュアル』の共著者、アリソン・ウィンジェンズさんは、イギリスにおける場面緘黙の発症率は増加の傾向にあると語っています。

その原因として、子どもへのストレスやプレッシャーが増えたこと、カリキュラムの変更により、学校教育で口語に重点がおかれるようになったことをあげています。今や、大人しいけれど勉強ができるだけでは不十分—-グループワークでの貢献、スピーチや実験の結果発表なども要求されます。(緘黙の問題を別にすれば)これは良いことではありますが、社会的な交流が苦手な子どもにはプレッシャーになります」

この傾向は、多分場面緘黙だけではなく、自閉症スペクトラムや学習障害、ADHD、協調運動障害、不安障害などを含めた全般的な発達に関わる障害&発達凸凹でも同じではないか—-と私は思っています。その理由は、今までTAをした4つの小学校の各クラスにおいて、いずれも30人程度のクラスに、5人くらいグレイゾーンの子どもがいたから。

「あれっ、この子は別に問題がないようにみえるのに、どうして授業についていけないのかな?」という子どもが必ず4~6人いるんです。多くないですか?例えば、活発で話し言葉には全く問題がないのに、何度教えても自分の名前を判別できない5歳児とか、簡単な足し算ができない5年生とか…。地方でずっとTAをしている友人に訊いてみたところ、「そうなのよ。すごく増えてると思う」という答えが返ってきました。

これはイギリスだけではなく、多分世界的な傾向なんじゃないでしょうか?杉山登志郎著の『発達障害のいま(2011年講談社現代新書)』では、第一章「発達障害はなぜ増えているのか」の中で、その理由が詳しく記述されています(この本に関連する記事は下記のリンクをクリックしてください)。遺伝子やらDNAやら、環境要因やらが複雑に絡まっているよう。多分、住居や食べ物に使われている化学物質とか、ライフスタイルや家族・コミュニティ形態の変化なども影響してるんでしょうね…。

もうひとつ目新しいなと思ったのは、犬を使ったアニマルセラピー。緘黙の子と犬を引きあわせて、「お手」や「お座り」などの言葉がけをさせるというもの。人間相手ではなく、可愛い犬と一緒だったら、不安度がぐっと減りそうですね。

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イギリスの学校ではASD児が場面緘黙になりにくい?(その3)

日本では発達障害と見なされやすい?(その5)

イギリスの場面緘黙啓発月が終了しました

イギリスでは、先月が場面緘黙を一般に広めるための啓発月間でした。どうやら、同時にADHDやダウン症、乳ガンなど他に9つの症状・疾患の啓発月間でもあったようです。ということは、大声で主張しないと注目度が低い状況だったのかな…。

そんななか、場面緘黙はラジオや新聞を中心に多くのメディアやSNSで取り上げられ、また少し知名度があがったように思います。支援グループSMiRA経由で申し込まれた各種メディアの取材に多くの会員が応え、自分の住むエリアのラジオ局や地方紙に登場していたのが印象的でした。それぞれが、学校での緘黙児の問題や家族の悩みなど、支援の必要性を具体的に訴えていました。実名での、しかも家族や緘黙児の写真入りの記事というのは、とても勇気がいることだと思いますが、だからこそ説得力があるのかもしれません。

SMiRA (Selective Mutism Information Research Association)では、10月15日(木)に本拠地レスターで一般参加型のオープンイベントを開催。市議会委員でレスター市長アシスタントのマニューラ・スードさんを招き、歴史あるギルドホールで講演会と懇談会を行いました。

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  チューダー王朝時代に建てられた歴史あるギルドホールと中庭のからくり時計

私も参加させていただいたのですが、SMiRA役員、保護者、教育関係者など、参加者は30名ほど。週中だったためか、思ったより小規模なイベントでした。会長のアリスさんの挨拶から、和気あいあいとした雰囲気の中でプログラムが進行。

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      開会の挨拶をする会長のアリスさんと、学校での支援方針について話す学校心理士のルィーズ・サンダーさん。

<プログラムの内容>

  • SMiRA会長、アリス・スルーキンさんによる挨拶
  • レスター市長アシスタント、マニューラ・スードさんによる挨拶
  • SMiRA役員、シャーリー・ランドロック-ホワイトさん講演『場面緘黙とは何か』
  • レスター市学校心理士、ルィーズ・サンダーさん講演『レスター市の緘黙支援』
  • 保護者ジェーン・ディロンさん講演『保護者の視点』
  • 懇談会

なかでも、SMiRA役員シャーリーさんによる最新の場面緘黙の簡潔な説明が良かったです。SMiRA会員にアンケートを取ったところ、緘黙状態になっている時、実際に喉が締まるような、身体的な症状のある人が多いという統計が出たそう。身体面で何らかのサポートができないか、今後の課題として追求したいとのこと。

息子に訊いてみたところ、緘黙している時は安心なんだそう。喉が詰まったようになったり、体が固くなるのは、話さなければいけない状況に立たされた時だということ。息子が5歳の頃、「ずーっと黙ってるなんて、不安だし怖いよね。強いね」と言ったら、「色々空想してるの。そんなに怖くないよ」とアッサリ言われ、「えっ、そうなの?」と驚いた記憶があります。どうなんでしょう?

また、学校心理士のルィーズさんの講演では、予算が打ち切られた後も、場面緘黙の傾向を持つおとなしい子どもを含めたスクリーニングを実施しているという現場の声が。さすがSMiRAのお膝元のレスター市だけあるなと感心していたら、手を挙げて「うちの学校では何もしてくれない」と訴える保護者が…。場面緘黙の支援が進んでいるといわれるイギリスですが、まだまだ全国で規定に沿った支援とまではいきません。学校、先生、専門家、そして資金によって支援の内容はまちまちなのが現状。もっともっと広く場面緘黙を知ってもらい、すぐ充実した支援に繋げられればいいなと願っています。

色々と忙しかったため、記事の更新が大幅に遅れてしまいました。啓発月間で取り上げられた場面緘黙の番組や記事については、これからもちょこちょこ付け加えていきたいと思っています。

場面緘黙から登校拒否に

前回のBBCラジオ・スリーカウンティ局の番組に関する記事の続きです。

クレアさんの娘さんの緘黙は、残念ながらセカンダリースクール(12~16歳)にあがってから悪化してしまいました。入学したばかりの1学期の前半は先生や友達とも話し、質問にも答えていたそう。それが、後半に入ってから状況がガラリと変わってしまったのです。

イギリスのセカンダリースクールは1学年6クラス以上あるマンモス校が多く、日本の大学のようなシステムです。教科ごとに先生が変わるのみでなく、ベースになる教室がないため、常に鞄を持って教室を移動しなければなりません。全ての先生が全校生徒と保護者の顔と名前を知っている、小規模でアットホームな雰囲気の小学校とは対照的。宿題も週に1、2回程度から、いきなり毎日に複数の教科の宿題が出るように。

頑張ればポイントが加算され、家に労いの葉書が届いたりする反面、宿題や教科書を忘れたり、遅刻したりすると、罰として居残り――というアメとムチ政策。小学校ではユルユルだった授業体制から、ぐんと厳しくなるため、勉強の仕方に戸惑う子も大勢いると思います。

また、自分の教室や机がないということは、休み時間毎に居場所を確保しなければならないということ…。まだ友達がいなかったり、自信のない子どもには、かなり辛いのではないかな…。イギリスの小学校では不登校は殆どないのですが、セカンダリーでドロップアウトする子は多いようです。

クレアさんの娘さんは、学校生活のプレッシャーが大きすぎて、次第に不安が募っていったそう。教科ごとに変わる教師、成績やクラスの人間関係――そして毎日の宿題が大きなストレスになったといいます。

緘黙児は完全主義の傾向が強いといいますが、クレアさんの娘さんもそうでした。全部正解と思えなければ不安で、宿題ができない状況に…。そのうちに、毎日学校へ行かせるのが難しくなり、ついには登校拒否に陥って7ヶ月間学校を休むことに…。

学校側は、娘さんの頑固な性格に問題があるとみなし、クレアさん夫婦は周りから「育て方が悪い」と責められたこともあったとか。家庭内で大きな問題を抱えて、ただでさえ辛いのに、周囲が追い打ちをかけるなんて…。これって、あまりに理不尽すぎる…。

しかも、家に引きこもってしまった娘さんが、家族に向かって感情を爆発させるようになったそう。責任の重い夜勤の仕事をしていたクレアさんは、仕事を辞めざるを得なくなってしまいました。どうにかして娘さんを外に連れ出そうと、犬の散歩の仕事を見つけるなど、様々な努力をしたそうですが、家庭が荒れて本当に大変だった様子。

現在はというと、状況はかなり改善してきているとのこと。医師に相談して4ヶ月前に抗鬱剤フルオキセチン(Fluoxetine)を服用し始めたところ、速攻で効果があったそうです。以前より楽観的になり、少しずつ自信が持てるようになってきたとか。学校も、クレアさんの緘黙に理解を示してくれる、規則がゆる目のアカデミー系に転校。再び勉強し始め、料理クラスなどにも参加できているそう。学校外では話せる友達がいるものの、残念ながら学校内では未だ話せていません。

クレアさんの願いは、娘さんが一日一日をしっかり重ねて、少しずつ自信をつけ、不安を対処できるようになることだといいます。そして、充実した人生を過ごせるようになればと…。その気持、ものすごく解ります。他人と比べたりせず、ゆっくりマイペースで歩くことで、道が拓けてくるといいなと願わずにはいられません。

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イギリスでは10月が場面緘黙啓発月間です

おとなしい子 vs 緘黙児

緘黙のスペクトラム?

緘黙のスペクトラム?

場面緘黙啓発月間の広報活動の一貫として、10月7日にはBBCラジオ・スリーカウンティ局が、場面緘黙を特集しました。

メンタルヘルスをテーマにした’Shrink Wrapped’という番組で、たっぷり1時間のあいだ場面緘黙の話題に集中。SMiRAの会員(保護者)2名をスタジオに招き、DJのルィーザさんがそれぞれのケースについて話を聞いています。精神科医のチェトナ・カングさんの解説つきで、とても分かりやすい内容になっていました。後半には、 SMiRAコーディナーターのリンジーさんとミスUKのカースティ・ヘイズルウッドさんの電話インタビューも。

http://www.bbc.co.uk/programmes/p032l5nk#play

(↑ リンクです。クレアさんのインタビューは8分くらから。日本でも聴けるかどうか不明ですが、リンクは25日間有効です)

まずは13歳の娘を持つクレアさんの話から。娘さんは入園前のプレイグループでは誰とも口をきかず、ママにべったりだったそう。幼稚園(3歳から)では2人くらいの友達に囁やけたということ。ただ、大人に対しては全くダメで、親族の中にも話せない人が大勢いたようです。小学校(4歳~11歳)では初日に先生に囁くことができ、質問に答えることもあったそうですが、自分から何かいうことはありませんでした。

「少しは話せる状態でも、場面緘黙なのか?」この問に対して、チェトナ医師は「他の精神疾患と同様に、症状が白黒はっきりしている訳ではなく、グレ-のスペクトラム状に広がっていると考えられる」と答えています。囁けるといっても、どこでも誰にでもという訳ではなく、話せるようになる保証はないため、やはり支援が必要です。

セカンダリースクール(12~16歳)に進学する前、学校の提案で心理士に会ったところ、「ものすごく心配症の子ども」と診断され、それでおしまい。フォローアップは全くなかったそう。これって、うちの息子が4歳で受診した時と同じです――イギリスでも6、7年ほど前までは場面緘黙を知らない専門家がいて、サポートを受けられないことも多かったのです。

幸運なことに、うちの場合は診察アポを待っている間に「場面緘黙」という疾患(?)があることを発見。事前にSMiRAに連絡し、アドバイスを得ることができました。診察のあと、2人の心理士に「場面緘黙だと思うんですが…」と自己申告し、主人と一緒に「言語療法士に紹介してください。お願いします!」と必死で頼み込んだのでした(国民保険を使用する場合は、紹介状がないと受診できません)。

話をクレアさんの娘さんに戻すと、かなり活発な子で、水泳やガールスカウトなど複数のアクティビティに参加していたそう。でも、学校外のこういった活動では全く話せませんでした。5年ほど前、緘黙のドキュメンタリー番組を観たスカウトのリーダーから電話があり、クレアさんはその時初めて「場面緘黙」を知ったのです。

興味深いなと思ったのは、娘さんが家族にも自分の気持ちを言葉にしない(できない)こと。それから、学校外の活動でも、ボディランゲージが変わり、スピードが落ちることです。誰でも緊張すると普段通りにできないものですが、緘黙児は緘動とはいかないまでも、動作が鈍くなり、スピードが落ちる傾向が強いように思います。

想像してみてください。魚みたいに泳げる娘が、スイミングスクールでは水に入るのを怖がる。やっと入ったと思ったら、今度は隅っこでいつものようには泳がない――親としてはフラストレーションがたまりますよね…。

クレアさんは緘黙を知らなかったため、良かれと思って娘さんをプッシュしてしまったと反省していました。親としては、もう少し頑張らせたいのは当然ですよね。でも、このインタビューの当日に、本人から「(ママ達が)私にしゃべらせようとして、酷かった」と言われたとか――そう言われちゃうと本当にショックです。

ところで、娘さんは校庭の片隅で遊んでいて緊張が溶けることもあり、大声で叫んだり、はしゃいで話したりしていたとか。だから、周囲も彼女がしゃべれることは知っていたのです。そのために、いつも上級生に「なんでしゃべらないの?」と責められるハメになったよう…。娘さんには幅広い友達がいたけれど、特別な仲良しを作るのは難しかったと回想しています。

不安のために話せないだけではなく、動作も遅くなって、しかも家で普通にできることができなくなってしまう…。たとえ、少し話せたり、囁やけたりしても、やはり持って生まれた抑制的な性格は変わらないのです。「この子は症状が軽いから」と思って、周囲がプッシュしすぎたり、支援がなかったりすると、状況次第では症状が悪化してしまうことも…。超敏感な子どもへの接し方は、本当に難しいと思います。

話が長くなってしまったので、次回に続きます。今ブルガリアの友達家族が遊びに来ているため、なかなか時間が取れなくて支離滅裂になってしまい、すいません。

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イギリスでは10月が場面緘黙啓発月間です

おとなしい子 vs 緘黙児

大人しい子  vs  緘黙児

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イギリスでは先週から場面緘黙啓発月間が始まり、メディアや精神医学関係機関、SNSなどを中心に盛り上がりを見せています。初日には、SMiRAの本拠地であるレスターのBBCラジオ局が、場面緘黙を取り上げました。

http://www.bbc.co.uk/programmes/p0322npy

(6分50秒くらいから。日本でも聴けるかどうか不明ですが、リンクは今月末まで)

10分ほどのスロットに、SMiRAコーディネーターのリンジー・ウィティントンさんと15歳になる緘黙の少女の母親、エマ・ガスキンズさんが出演。リンジーさんが場面緘黙について解説し、エマさんは娘について語っています。ちょっと時間がないので翻訳はしませんが、興味深いなと思ったところだけ。

「場面緘黙って何?」とDJのエイディ・デーモン氏に訊かれ、リンジーさんは「不安によって起こる症状」と答えました。使ったのは、”disability (障害)”でなく、”condition (症状)”という単語。やはり、イギリスでは「恐怖症」と同様で、「症状」という捉え方になってきているようですね。

背景には様々な原因があって特定できないものの、不安によって話せなくなる状態が場面緘黙。入園・入学時に発症することが多く、話さない状態が2・3週間も続いたら要注意です。なるべく早い段階で言語療法士(SLT)にアセスメントをしてもらい、不安を取り除いてからスモールステップで支援を始めるよう勧めていました。

日本だと心理士や児童精神科医に相談すると思うのですが、イギリスでは場面緘黙といえば言語療法士です。これは、言葉に関わる問題だからという理由に加え、子どもの言語に問題がないかチェックする必要もあるから? 緘黙治療の第一人者と言われるマギー・ジョンソンさんがSLTなので、SLT界では緘黙に関する知識が豊富というのもあるかもしれません。

スモールステップでの治療については、それほど難しいものではないため、やり方さえ理解できていれば、専門家でなくても教師やTAで充分と説明。私は、治療の要は子どもとの相性と愛情と、とにかく根気じゃないかな、と思っています。

(ところで、緊張すると実際に喉が締まったようになって、声が出しにくくなることって普通の人でもありますよね?ネットで探してみたら下記のページを見つけました。「首筋の肩甲舌骨筋が膨らむことによって、声が圧迫される」とあります――これが緘黙の正体??)

→ http://ure.pia.co.jp/articles/-/17026?p

DJのエイディは、「小学校のクラスに、レセプション(準備学年)から6年生まで、7年間ずっーとしゃべらない女の子がいた」と回想。その子が話さないことに周囲がヤキモキして、教師までもが「恥ずかしくないよ。話せば?」と本人に言ってたそう…。自分がしゃべらないことをみんなに注目されて、すご~く嫌だったでしょうね…余計話せなくなっちゃいそう…。

エマさんの娘さんは、緘黙傾向の強い恥ずかしがり屋だった?

イギリスでは3歳から幼稚園、4・5歳から小学校が始まるので、緘黙の発症年齢は通常3~5歳くらいなのですが、エマさんの場合は、娘さんが15歳で学校を変わってから「全く話さない」と宣告されたということ。自分の娘に問題があると認めるのが、ものすごく辛かったと話しています。

エマさんもご主人もシャイで、娘さんも小さい頃から外では大人しくて恥ずかしがり屋――多分学校では少し話せていて、先生たちはそれほど深刻に捉えてなかったのでしょう。緘黙傾向がある恥ずかしがり屋でも、学校で少しはしゃべれて、友達がいて、表情がよく、勉強面で問題なければ、親も先生も「おとなしい子」で安心してしまうことが多いのかも。エマさんの娘さんのように、家でとてもおしゃべりな場合は、特に。

「うちの子は恥ずかしがり屋で、クラスで発言ができない」くらいに思っていたのが、いきなり全く話せなくなったら、それはものすごいショックですよね…。なんだか、身につまされるものがあります。

実は、リンジーさんの娘さんも元緘黙児だったのですが、リンジーさんは子どもが幼児の頃から「何か違う」と感じていました。赤ちゃん時代はよく笑う、おしゃべりでハッピーな子だったのに、1歳半頃からガラリと変わり、極度の引っ込み思案に。知らない人に話しかけられると固まるようになり、その度合いがどんどん悪化していったそう。

場面緘黙になるかならないか、いつなるのか――性格や環境に加えて、子どもをめぐる人間関係や出来事にも大きく左右されそうですね。とにかく、親は諦めず、根気よく、気長にサポートするのみ。でも、決してひとりじゃないので、一緒に頑張りましょう。

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イギリスでは10月が場面緘黙啓発月間です

 

 

イギリスでは10月が場面緘黙啓発月間です

 

イギリスでは場面緘黙を一般に広く知ってもらうため、毎年10月が啓発月間となっています。3年ほど前に始まり、期間中はTVや新聞・雑誌などメディアでのPRの他、イギリス各地でイベントや広報活動が行われます。

SMiRA 2015年キャンペーン公式ビデオ

イギリスの支援団体SMiRAでは、5月頃からキャンペーンの準備を始めていました。メインとなるのは、10月15日(木)に本拠地レスターのギルドホールで開催されるオープンイベント。私もお手伝いを兼ねて参加させていただく予定です。ロンドンでのイベントも調整中だそうで、10月末か11月頭になりそうとのこと。

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キャンペーン用の新しいロゴと啓発グッズ各種

啓発キャンペーン初日には、コーディネーターのリンジーさんと当事者の家族がBBC地方ラジオ局のインタビュー番組に出演(スタジオ録音?)する予定。この他にも、新聞・雑誌の特集やラジオ番組など、多くのメディアで取り上げられるようです。

携帯電話を使った支援キャンペーンも実施中。会員に呼びかけて、それぞれの地区の学校や関係施設へのリーフレット配布など、草の根的な活動にも力を入れています。無理することなく、できる人ができるところで協力するというスタンスがいいですね。私も何かしたいなと思って、公式ビデオに日本語字幕をつけさせてもらいました。

SMIRA3携帯電話キャンペーンでは、メッセージと支援金を募集中

ここ3年ほど、SMiRAの活動はFacebook中心になっていたんですが、さっきのぞいてみたら、サイトがリニューアルオープンしていました!ガラリと雰囲気が変わって、とても見やすくなったと思います。ティーン&成人用の新資料もあり、SLTマギー・ジョンソンさん著の段階的な克服法をダウンロードできます。

http://www.smira.org.uk/index.html

今月は色々なメディアで場面緘黙が取り上げられると思うので、見つけたら(ちょっと時間がかかるかもしれませんが)報告していくようにしますね。