北欧の夏休みーストックホルム編 (その2)

ボートで島めぐり

スウェーデンの首都ストックホルムは、14の半島や小島で構成されています。市の面積の30%が運河、30%が公園や緑地なんだそう。主な半島は橋で繋がっていて、バス代わりにひょいとボートに乗れば、お隣の小島まで約10分という手軽さ。

一番印象に残った島は、かつて王家の別荘地だったというユールゴーデン島(Djurgården)。ここには遊園地やスカンセン野外博物館など主要博物館が林立してるんですが、私達が向かったのは森の奥にあるローゼンダールガーデン(Rosendals Trädgård)。私の花好きを知っている友達が、「この庭とカフェは絶対行くべし」と教えてくれたのです。

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私たちはボートを使いましたが、トラムでも行けます

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森の入口

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ワイヤーで書かれた文字は何て書いてあるのかな?

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5000平方メートルの庭園内に、花畑や果樹園、菜園などが広がります。

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  自分で花を摘めるPYOガーデンは、100gにつき36クローナ(約440円)という値段。友達のウエディングブーケを作っていた女性に写真を撮らせてもらいました

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温室の中にカフェあって、温室内外にテーブルが並んでいます

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      採れたてのオーガニック野菜のサラダなど、日替わりのランチは3種類。焼きたてのケーキも美味しかったです(でも、量が多い!)

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   カフェのお隣のガーデンショップPLANTPODにはセンスのいいガーデングッズや雑貨がいっぱい

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    果樹園では真っ赤なリンゴがたわわに実って。主人は落ちてるのを勝手に食べてました。ピクニック用のベンチも並べてあります

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    庭園を後に、1時間ほどお散歩がてら北側のDjurgårdsbrunn にあるテレビ塔へ。途中こんな可愛らしい家を発見

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IMG_8114   テレビ塔から見たストックホルム市の展望。夜フィンランド行きのフェリーに乗船すると、翌朝到着するんだそう

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北欧の夏休み-コペンハーゲン編(その1)

北欧の夏休み-コペンハーゲン編(その2)

北欧の夏休みーストックホルム編(その1)

 

 

北欧の夏休み-ストックホルム編(その1)

旅行3日目は特急列車を使ってコペンハーゲン空港からストックホルムへ。朝、空港へ向かう電車が途中で15分も停止し、焦りまくり…。そして、空港の売店でミネラルウォーターを買おうとしたら、硬貨は使えないといわれ…なぜ、何故??

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とにかく、何とか間に合ってスウェーデンで3番めに大きい都市、マルメ行きの列車に乗り込むことができました。ここで乗り換えた特急の車内は、座席の手すりやテーブルが木製。4人向き合うタイプの座席にはコンパクトな木製の延長テーブルが。シンプルで機能的、かつ温かみのあるデザインは北欧ならではです。

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   車中からノルウェイの森ではなく、スウェーデンの森

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  マルモの駅で買ったお昼ごはん。サンドイッチのサイズも具の量も半端ない…。

ストックホルム中央駅まで友達が車で迎えに来てくれたのですが、もうすぐ13歳になる息子さんの身長が180cm位まで伸びててビックリ!3年前会った時はまだ小っちゃかったのに、子どもの成長は早いですね。北欧の建物は天井も鴨居も高いんですが、それでも「2mまでは伸びないよう祈ってるの」とのことでした。

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「北欧のベニス」とも言われるストックホルムは、水に囲まれた島群といった印象。バルト海は内海なので津波の心配も全くなく、気候も夏はイギリスと変わらない感じでした。夜になってもそれほど冷え込んだりしません。

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まずは、ホテルで荷物をおろすために、ソーダマルム島(Södermalm)へ。今回選んだホテルは岸辺に停泊している船。ハイシーズンなのでホテル代が高く、どうぜ狭い部屋なら記念に船内に泊まってみることにしたんです。対岸にあるクングスホルメン島への船着場がすぐ傍にあって、とっても便利でした。

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    レセプションで「部屋が狭いから、上階のレストランを気軽に使って」と言われてちょっと不安…でも閉所恐怖症になりそうな狭さではなかったです

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ホテルの朝食の写真もついでに

ホテルからガムラスタン(Gamla Stan 旧市街)までは歩いてすぐ。友達母子の説明を聞きながら、古い石畳の路地をブラブラお散歩しました。

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     中央の緑のボックスはかつての公衆電話。右はストックホルムで一番狭い路地ですが、落書が…

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王様の公邸、ストックホルム宮殿。近衛兵の青いユニフォームが素敵

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     聖ジョージとドラゴン像。街の中心にあるストールトルゲット広場は、1520年に多くの貴族が虐殺された「ストックホルム血浴」の舞台だったとか

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     紅茶専門店で久々のアイス・フルーツティーを楽しみました

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夕暮れ時になるとホテルのレストランに灯りが

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対岸にあるクングスホルメン島の風景

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暗くなってくると、レストランの電飾がより華やか

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北欧の夏休み-コペンハーゲン編(その1)

北欧の夏休み-コペンハーゲン編(その2)

 

北欧の夏休み―コペンハーゲン編(その2)

コペンハーゲン2日目は、スウェーデン人の友達が「絶対行くべき」と勧めてくれた、ルイジアナ近代美術館(https://en.louisiana.dk/visit-louisiana)へ。都心部を通り抜けて電車で北へ40分ほど。Humlebæk駅で降りると大勢の人が同じ方向にゾロゾロ歩いていて、道に迷う心配は全くありませんでした。

12分ほど歩いて「やっとついた~!」と思ったら、門の外まで長蛇の列が…。でも、コペンハーゲンカード(公共交通機関乗り放題&主要観光スポットが無料)を買っておいたお陰で、並ばなくてすみました。

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    海辺の丘に建つ個人の邸宅を改造・増築したという美術館。正面から見ると小さそうですが、回廊が延々と繋がっていてすごく広いんです

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        草間彌生のインスタレーション『Gleaming Lights of the Souls』。一度に4人しか入れないため列ができていました

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     目の前に海がキラキラ光っていて、芝生の上でのんびりする人もいっぱい。複数のドアから簡単に外に出られるようにデザインされています

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     海が見えるレストランのビュッフェランチは129DKK(約2000円)でお代わりもOK。海老のカクテルと野菜が美味でした

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ポップアートの作品も充実

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ピカソのコレクションもありました

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彫刻の庭にあったミロの作品。右は湖へと下っていく小径

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戸外の自然と融け合うような建築デザインが印象的

次の予定が迫っていたため全部周ることができず、途中で切り上げて駅へ。雨に降られながらも、電車とバスを乗り継いでなんとかフレデリクスボー城(http://www.dnm.dk/UK/Frederiksborg_Castle.htm)に到着できました。17世紀初頭に建てられた王宮は、現在国立歴史博物館になっています。

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 パラス湖に浮かぶ小島に建てられた、北欧最大のルネサンス様式の宮殿

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荘厳な「勲位のチャペル」は地元の教会として使われているとか

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     豪華絢爛だったのですが、宮殿内の見学時間が1時間しかなくて、ほとんど早歩き…。右の大ホールが圧巻

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広~い部屋の真ん中に豪華な天蓋付きベッド。こんなところで一人で眠るのは緊張しそう…

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      上は宮殿内から見たバロック様式のフォーマルガーデン。庭は公園になっていて誰でも自由に入れます

この後、電車で市内に戻って、前日ボートから見たペーパーアイランドでストリートフードの夕食を楽しむ予定でした。が、遠出して家族全員が疲れてしまい、地下鉄ノアポート駅近くの屋内マーケット”Torvehallerne KBH”で食料を買い込んで、ホテルに戻ることに…ああ、残念。

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        2011年にオープンしたコペンハーゲンのグルメスポット。地下道の壁には食をテーマにした写真が

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      パンとスイーツ、チーズ、サラダ、惣菜から新鮮な花、果物、野菜まで何でも揃うマーケット。見ているだけでも楽しい

ホステルに戻って、買い込んできたパンやチーズ、完熟トマトとシーザーサラダ、苺とブルーベリーでピクニック風の夕食。イギリスだとホテルには必ずケトルが常備されているので紅茶のパックを持参したのですが、北欧はそういう風習はないよう…。ロビーのドリンク販売機まで行くガッツもなく、早々とシャワーを浴びて就寝したのでした。

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北欧の夏休み-コペンハーゲン編(その1)

北欧の夏休み ― コペンハーゲン編(その1)

今年の夏休みの家族旅行は、かねてから希望していた北欧に行ってきました。私が初めてロンドンに来た時、ホステルで3日間だけスウェーデン人の女の子と部屋をシェアしたんです。それ以来20年以上も交友があり、彼女がロンドンに来た際に何度か再会。会う度に「ストックホルムにも来て」と誘われてました。

それで「今年こそ北欧へ!」と思いたった訳ですが、とにかく物価が高そうなのが心配の種。彼女から「ノルウェーは物価が高くて、フィンランドは食事がマズイ」ときかされ、憧れていたフィヨルドの旅とムーミンランド行きは即却下(笑)。

結局、消却法でコペンハーゲンに2日間、そこから特急列車でストックホルムに移動して6日間を過ごす計画を立てました。5月に決めて飛行機のチケットとホテルを予約したんですが、航空運賃はなんと3人で往復4万円ちょっと!(今円高なのも影響してますが)

ご存知のように、6月にEU離脱が決まった途端、英ポンドが下落!その前に予約しておいて、大正解でした。でも、旅行中は為替レートが悪かったので、どっこいどっこいかな。世の中、いつどうなるか分からないものですね…。

北欧の夏は日が長いことを想定し、午後2時過に着く便でゆっくり出発。空港で48時間使えるコペンハーゲンカードを購入し、まずはホステルへ(似たような価格の他のホテルに比べると間取りが断然広いという理由で、空港に近い市街のホステルを選びました。ロンドンも宿泊費が高いけど、北欧も相当です…)。

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空港のカートがおしゃれ。自動運転の地下鉄は車内が広くてゆったり

荷物をおいてちょっと休憩した後、地下鉄で5駅くらいの中心部へ。月曜日だったので博物館などは休館のところが多く、お城などの観光名所もだいたい5時で終わり。まず、クルーズボートに乗って運河からざっと観光することにしました。

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      運河のクルーズツアー発着所を探して街中をウロウロ。右側は現在国会議事堂になっているクリスチャンスボー城。時間切れで行けず…

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やっとボートに乗り込み出発。尖った塔は証券取引所

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ちょっと剽軽なガイドさんが英語とフランス語で解説

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デンマーク建築センター。行きたかった~

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倉庫街ペーパーアイランドにある人気のフードコート

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カステレット要塞付近には軍艦も

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有名な人魚姫の像

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中央はフレデリック教会のドーム

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個人所有の豪華なボートやヨットがいっぱい

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      螺旋階段で塔のてっぺんまで登れるという救世主教会を通りすぎ、最後の橋の下をギリギリ通り抜け、拍手喝采でツアーは終了

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次は、アンデルセン像を探してチボリガーデン付近をウロウロ

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   8時まで開いてたアンデルセン童話館に入るも、「子供だまし」と家族に大不評

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さすがに9時近くになると夕が暮れ始めます

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    北欧最大の会議場Bella Centreに隣接する、めっちゃ奇抜な建築が売りのベラ・スカイホテル。私たちが泊まったホステルはその向かい側。他はな~んにもない辺鄙なところでした(笑)

今できることは、今やっておこう

家族で8日間ほど北欧を旅行していて、またまた更新が遅れてしまいました。ストックホルムからロンドン行きの便が遅れ、火曜日の午前0時半頃にやっと自宅に帰りついて、即ベッドへ。翌日からいつもの日常生活に戻ったと思っていたら、突然の訃報が舞い込んできました。

ここ2年ほど、お誕生日のサマーガーデンパーティーに招待してくださった年上の友人が、病気で急逝されたとのこと…。

あまりに突然だったので、一瞬何のことか理解できず…。その時一緒にいた友達にも心配をかけてしまいました。旅先で倒れられて入院され、手術のかいもなく亡くなられたそうです。

 昨日、お葬式と自宅でのお別れ会に行ってきました。昨年の誕生パーティーの時のように、空は青く澄み渡り、雲ひとつない快晴。明るいチャペルに彼女の好きだったプッチーニの曲が響き渡り、とても温かで親密な雰囲気の中で、式がとり行われました。

お棺の上には白と黄色のバラの花。いつも朗らかで明るく、とてもチャーミングだった彼女にふさわしいアレンジでした。イギリス国内だけでなく、日本やヨーロッパから駆けつけた参列者もいて、人との繋がりを大切にしていた彼女の温かな人柄が忍ばれました。

でも、直接お顔を見てお別れした訳ではないので、なんだか白昼夢をみているよう…。

 彼女が大事にしていたお庭で行われたお別れ会は、いつものホステス役がいなくて、ぽっかり空洞が空いたみたいな感じでした…。キッチンで料理の腕を振るい、にこやかに庭に運んでくる姿がどこにもない。手伝いの指示をだしたり、賑やかに話題を振りまいてくれる人がもういない。

 庭のテーブルに並べられた外注の料理や使い捨ての紙皿を見て、いかに彼女が心をこめて料理を作り、細やかな心遣いで盛り付けや食器選びをしていたか、思い知らされたような気がしました。もうあんな風に、彼女の手料理がここに並ぶことは二度とない--ご自慢の菜園も雑草におおわれ、主人不在の大きさを物語っているかのようで…。

 どうしてもっと頻繁に連絡しなかったのか、悔やんでも悔やみきれず。いつもあると思っている当たり前の日常の脆さ、危うさを思い知った気がしています。当然と思っていたらいけないんですね

突然病に冒され、不安に陥れられたご本人のショックや思い、そしてご家族の悲しみはどれほどのものか…。彼女のご冥福を心からお祈りしたいです。

これからでも遅くない。今できることは、できるだけ今やっておこう。後回しにするのは、極力やめようと自分に言い聞かせています。

 

 

3日間の真夏日

イギリスでは今週の月曜日から気温がぐんぐん上がり、30度を超す真夏日が3日間続きました。特に、火曜日は朝から日がかんかん照り、最高気温は34度くらいまであがったんじゃないかな?

月曜日の7月18日は18回めの結婚記念日だったので、夕方ロンドン中心部で主人と待ち合わせ、家族で食事する予定でした。が、息子は「友達の家に行くから」とすげない返事…。先日、1週間ほどブルガリアの友人家族のところにホームスティに行き、ひとりで飛行機に乗って帰ってきました。親離れ進行中の今日この頃です。

夕方になっても気温が下がらない中、選んだのはベトナム料理店。大昔に学生だった頃よく通っていた店に行ったら、オーナーが代わって随分おしゃれになり、内装もメニューも様変わりしていました。汁なしフォー(ブンビー)と青いパパイヤサラダがない!IMG_20160718_191519IMG_20160718_191502

                 大好きな海老の生春巻き

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  うずらのグリル、サヤマメと牛肉の炒めものとご飯、チキンのフォー

IMG_20160718_201343         デザートは、Sohoの人気アイスクリーム店GELUPOで

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チョコレートが濃厚なBonetとラズベリーの組み合わせ。夜11時まで営業してます

火曜日は、車であっちこっちに出かける用事があったのですが、外を歩くともう汗だく…。夜は寝苦しくて、睡眠不足になってまいました。4年前、ロンドンオリンピックの年に日本で夏を過ごした時は、もっともっと暑かったのに、慣れないとヤワになっちゃいますね。

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      この3日間は雲一つない快晴でした

水曜日には何故かインターネットが繋がらなくなり、久しぶりのネットなし生活に。夏休みなので息子も家にいるのですが、繋がらなくなった途端、自分たちがどんなにネットに依存しているか思い知らされました。

主人は同僚と飲みに行ったので、外のデッキに椅子とテーブル出して、息子と二人夕涼みしながら冷やしそうめんと豆腐サラダの夕食。この季節は8時半になってもまだ日が沈みません。ふと、夕暮れの森を歩いてみたいと思いたち、ひとりじゃちょっと恐いので、嫌がる息子にお願いしてHighgate Woodまで行ってきました。

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      さすがに9時半近くになると、森のなかは薄暗くなって人もまばら。でも、沈んでいく夕日がめっちゃキレイでした。

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木曜日には、「あの夏の日はどこに行ったの?」というくらい気温が下がり、気温差と睡眠不足のためか、久々に酷い頭痛と肩こりに。気分が悪くなって、ちょっと寝込んでしまいました(笑)。ロンドンの公立学校は今日から夏休みのところが多いんですが、午前中はどんより曇って半袖では寒いくらい。

という訳で、3日間の真夏日が今や幻のようです。7月中の天気予報は、最高気温が21~23度くらい。実は、北欧のほうが気温が高いのです。8月になったら、もう一度夏がやってくるかな…。

 

久しぶりの海

7月最初の日曜日はすごく久しぶりによく晴れ渡り、初夏の気候が戻ってきました。といっても、もう夏本番ですが…。ブルガリアの友達が10日ほどうちに滞在していて、彼の希望でイングランド南岸にあるポーツマスまで出かけてきました。

彼のお目当ては、世界で最も古い乾ドックにあるネルソン提督の旗艦、HMS ヴィクトリー号。でも、私は軍艦には全く興味がないので、ひとりだけ海岸付近をぶらぶらすることにしたのでした。

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     まずは The Tenth Hall Tea Room で腹ごしらえ。カニのサラダを注文したら、カニ肉がはいった甲羅がドカンとお皿にのっかってきてビックリ。でも、美味しかったです

家族と友達にしばしの別れを告げ、カフェから歩いて3分くらいのところにあるサウスシー海岸へ。天気のいい日曜なのに人はまばら、めっちゃのんびりしてます。

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パステルカラーの海の小屋(?)がズラリ。着替えと休憩用です

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海岸沿いのプロムナードを歩いていたら、無料のバラ園を発見!さっそく入ってみると、色とりどりのバラがまさに花盛りでした。

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      バラのパーゴラにはクレマチスも這わせてあって、とてもよくマッチしていました。それぞれの花の大きさで随分印象が違うものですね
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バラ園の向こう側はすぐ海

お城や博物館がある海岸の西側に向かってプロムナードを歩いていくと、徐々に人が増えてきて、やっと賑やかな雰囲気になってきました。

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    オレンジと黄色の旗はライフガードのサイン。看板には、本日の最高気温や担当ライフガードの名前などが。水温は11度でした

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カラフルなアイスクリームスタンド

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16世紀にヘンリー8世が石材で再構築した城塞、サウスシー城。見学は無料

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お隣の公園では野外コンサートが行われていました

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大型フェリーでワイト島まですぐ

海岸沿いのカフェでひと休みして、午後5時ころに家族と合流。まだ海辺に行っていない彼らのために、再び海岸へ。最近は10時くらいまで明るいので、まだ夕方という感じは全然ありません。

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こんな時間になって、泳ぎ始める人がちらほら

以前ウェールズに行った時もそうだったんですが、イギリスでは夕方近くになってから海水浴をする人が多いようです。それほど水温があがらないので、海水浴向きの海ではないんですが、天気が良い日は午後になると水が温まるんでしょうか?ちょっと謎です。

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ひさびさに海を見て、太陽も浴びて、のんびりゆったりできた日曜日でした。

肌寒い6月も今日でおしまい

早いもので、6月も今日で終わりです。イギリスでは「Flaming June (燃え立つ6月) 」といって、1年で最も日が長くなり、気候の良い月のハズなんですが――今年はなんせ天気が崩れやすくて…。それに加えて、先週起こったまさかのBreixt!EU離脱が現実的になってきて、残留派が多いロンドンの空にはどんよりとした暗雲が立ち込めているかのよう。

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初夏なのに街が暗い…これからどうなっちゃうんだろう。ユニオンジャックは消滅?

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6月はバラの季節でもあるのに、雨が多くてすぐ花がダメになってしまいます。天気をみながら庭に出て、急いでバラの花がら摘み。また雨が降りそうな時は、咲きかけの花をどんどん切って、室内に飾っています。

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      ガーデンセンターで枯れかけていた時は、小さな花を咲かせていたAbraham DarbyとL.D. Braithwaite。立派に育ちすぎて、ちょっとというかかなり後悔中…

ジューンブライドに憧れるイギリス人女性も多く、6月からは野外のウエディングや披露宴がたけなわ。また、今月はロイヤルアスコット競馬やヘンリーロイヤルレガッタなど、イギリスの社交イベントも目白押しです。せっかくの野外イベントにこの天気は、本当に残念…。

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IMG_20160611_164930IMG_20160611_170914       仕事で初めてQueen’s Cupポロマッチを観戦したんですが、試合開始の2時間前から大雨!どうなることかと思っていたら、なんとか雨が止みました。でも、暗い…

今週からウィンブルドンテニス選手権も始まりましたが、世界中のテニスファンが「TVの画面が暗~い」と思ってるのでは? 今週末もなんだかお天気悪そう…。でも、太陽が顔を出せば、色彩がガラリと変わって緑が本当にきれいなんです。

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トトロが出てきそうなHighgateの森の入口。向かい側には瀟洒な家が並んでいまIMG_20160606_121502IMG_20160606_121548IMG_20160627_142611

           Highgae Woodの向かい側にある小規模なQueen’s Wood。古い家屋を改築した可愛らしいカフェがあります

新しいガーデンセンター発見

5月の3連休も今日で終わりですが、日本ではまだGWが続きますね。ロンドンの今日の天気は曇のち雨。土曜日はよく晴れてポカポカいい陽気だったのに、また寒さが逆戻りした感じ。日が陰ると、とたんに肌寒くなってしまいます。

今日はどうしてもやらなければならないことがあって、家族を巻き込んで決行しました。それは――運転の練習。TAのエージェント経由で新しい生徒さんに日本語を教えることになったんですが、まず第一の課題は教える場所までちゃんと車で行き着けるかどうか…。

祭日の午前中だったら交通量も少ないので、10時頃に夫と息子をせかしてイザ出発。交通量の多い主要道路、A Roadをできるだけ避け、距離は伸びても片側1車線のB Roadを事前に選んでおきました。

そんなのカーナビをつけてひとりで練習すればいいこと――と思われることでしょう。でも、私は「初めて運転する道」「初めて行く場所」にものすごい不安を覚えるんです。ご近所の慣れてる場所だったら、全然平気なんですけどね…。

そのうえ、ロンドンでは郊外といえど駐車スペースを確保するのが結構大変。運転自体もヘタなので、「スペースを見つけられるか」「駐車できるか」にもドキドキしてしまうのです。多分大丈夫だろうけど、「道に迷っても息子が教えてくれる」「イザという時は主人に代わってもらえる」と思うと、不安が少し減るという…。保険のようなものですね。

きっと場面緘黙の子どもも、こんな気持になるのかも。もし免許を取った20歳頃に、バンバン高速に出て練習していたら不安を克服できたのかも--.でも、やっぱり性格上無理な気が…(イギリスではずっとペーパードライバーで、子どもを生んでから必要にかられて運転を再開しました)。それでも、なんとか自分なりに工夫して慣れることで、限定的ですが大丈夫になるのです。

ちなみに、私は日本の免許をイギリスものに切り替えたんですが、こちらで試験を受けたら絶対受からないと思う。自分でいうのも何ですが、2車線道路で隣にバスが来ただけで緊張しちゃうんです。息子を送り迎えする際、よく平気で横に乗ってるなと思います(笑)。

今日もなんとか目的地にたどり着き、駐車もできました。家族も慣れているのか、「ひぇ~」「なんで~」「怖っ」といった私の独り言もスルー。息子は長距離トラック運転のゲームにハマっているので、「こうした方がいいよ」とまるで教官。でも、「ああそうか」と納得できることも多く、ありがたくアドバイスをきいたのでした。

駐車した後、その付近にある Wolve Lane Horticultural & Garden Centre に立ち寄りました。複数の温室と(日本風の?)庭があって、サボテンなど熱帯植物の温室を一般公開。温室で育てた植物を販売するガーデンセンターとカフェもあります。

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北ロンドンの郊外に温室がずらり

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サボテンの種類が豊富で、花をつけてるのも多数ありました

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サボテン室のお隣はゴムの樹(?)のジャングルみたいになってます

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中庭には春の花がいっぱい。でも、噂にきいていた日本風の庭園は見つからず…

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アジサイ専用の温室もありました

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トマトやジャガイモなど野菜もいっぱい。袋で育てる便利な方法も(左)

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ここのガーデンセンターはかなりお得な値段設定

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帰宅途中でカフェによって、ブランチを楽しんできました

春休みの最終日

今年の春休みも今日でおしまい。日本語を教えている特別支援学校でも明日から授業再開なので、今その準備にかかっています。どういう訳か先学期の途中から生徒が2人増えたため、他の生徒たちとどうやって歩調を合わせていくか、頭が痛いところ…。

この春休みは天候が変わりやすく、朝晴れていたかと思うと、お昼から雨降りという毎日でした。先週の金曜日、久しぶりに会う友だちとキングスクロス駅界隈を散策する計画を立てていたのですが、あいにくの雨模様。

それでも、傘をさしながら駅から5分のところにある小さな自然保護区、Camley Street Natural Park に行ってきました。都心部の真ん中にあるこの緑のオアシスは、わずか2エーカー程度(正方形にすると一片が90m弱)。運河と道に挟まれた細長いスペースですが、そこだけ自然が手付かずに残っているのです。

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池へと向かう小径。雨の中緑がきれいでした

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雑木林の中をぐるっと一周。あちこちにブルーベルの花が

ここには野外カフェしかなかったため、リージェントカナル(運河)に沿って10分位の距離にあるときいていたCamden Garden Centreへ。無事にたどりついて花や植物を見て回ったあと、2階のカフェで長い長いおしゃべりを楽しみました。

IMG_7632IMG_7628                   雨が降り止む気配はなしIMG_7630

写真を撮り忘れたのですが、Camden Garden Centre の植物・雑貨の品揃えは抜群でした

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帰り道で遭遇したインダストリアルな鏡のモニュメント?

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帰宅したら、窓辺のミニ水仙が大量に咲いてました

日曜日には、3年ぶりにウェンブリーにあるIKEA(イギリスでは”アイキア”と発音します)に家族で出かけました。キッチンの照明が壊れてしまい、代わりのを買うためでしたが、いつ行っても混み合っているので、足が遠のいてたんです。

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よーく目を凝らすと、Iの文字の左側にウェンブリースタジアムのアーチが見えます

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今季のメインディスプレイはガーデンがテーマ

でも、一旦ストアに入ってしまえば楽しいディスプレイがいっぱい。天気のいい日曜日だったためか、珍しく人出はそれほどでもありませんでした。で、いろいろ見て回りたかったのに、買い物が大嫌いな主人と息子は必要な物だけゲットして、さっさと先へ…。レストランで食事する予定だったんですが、主人が「まだお腹空いてないよ」というので、一旦駐車場まで荷物を置きに行くことに。

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ストアに戻ってレストランに入ると、お昼時なのに珍しくガラガラ

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夫が買ってきた3人分のランチ。「お腹空いてない」割に、かなりの量じゃない?

 IMG_20160417_122045IMG_20160417_122110         夫は写真左のメニュー+アップルパイ、息子は特大ミートボール+チーズケーキ

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私はこのフィッシュ&チップスでした

多分、ミートボールは絶対あると思うけど、日本のIKEAとではメニューも値段も違うんじゃないかな?ちなみに、普通サイズのミートボールメニューは760円くらい。お会計は、飲み物も合わせて合計£25(3800円くらい)でした。安上がりのランチになるはずだったのに、そうでもなかった(笑)。

帰りは、お隣にある巨大スーパー、TESCOで食料の買い出し。主人と息子は車の中から動こうとしないので、私ひとりで行きました。

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日本食の品数が多くてビックリ。うちの近くの支店はこの3分の1くらいかな

2016年の春休みは、家でまったりしながらガーデニングと読書と散歩で終わったような気がします。