私が初めて場面緘黙という言葉に出会ったのは、日本語のブログでした。
小学校に入学したばかりの息子が、ある事件をきっかけに教室でひと言も話せなくなり、情報を求めてネットを彷徨っていた2005年の春のことです。
「ダイニングホールで耳を塞いでいた」と担任に告げられ、驚いて検索すると出てきたのは自閉症という言葉。またまたびっくりして色々調べてみましたが、どうも違う感じがする…。
だから、場面緘黙という言葉を見つけた時は、「これだぁ」と本当に嬉しくなりました。息子の症状に名前がついたのです。英語名がSelective Mutismと判ったおかげで、イギリスの支援団体SMIRAにコンタクトすることもできました。
それから3年くらいかけて息子は少しずつ回復していきました。その間に、かんもくネットに関わり、SMIRAとの親交を深めることになるとは思いもよりませんでした。よもや、自分が特別支援助手を目指すことになるなんて。
ブログを始めたのは、息子の緘黙を通じて経験したこと、学んだことを忘れないうちに記録しておきたかったから。ここ2年ほどスパム対策が強化され、海外からかんもくネット掲示板へのアクセスが困難になったのも一因です。
自分が見知らぬ人のブログで救われたように、どこかで誰かの役に立てたらいいなと願っています。