子どもとの良好なコミュニケーション2 SM H.E.L.P 2025年10月サミットより(その5)

1月も既に後半になだれ込みましたね。昨年末に罹った風邪(インフル?)がなかなか治りきらず、日の短かさも相まって、時間がびゅんびゅん飛んで行く様な感じでした…。雨降りや曇りの日が続くどんより暗い季節に、青空がのぞく日があると本当に気が清々します。

      近所の公園には、イギリスの春を告げる野生のスノードロップが既に咲き始めています。雨に濡れた蝋梅の花が冬空にひっそりと薫って

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さて、前回の続きでジュリー・キングさん(Julie King )による、子どもとのコミュニケーションの取り方について。

<例2>

子どもが反抗的になるケース

3歳の子どもがベッドタイムになると駄々をこね、なかなかベッドに入ろうとしません。保護者はどうしてそうなるのか見当がつきません。

子どもは独立への意欲と人と繋がる意欲を両方持っています。このケースでは、母親(父親)と離れたくないという気持ちが強く、不安なのでしょう。別れと再会の遊びをスモールステップで何度も繰り返してみてください。3歳だったら、かくれんぼもいいでしょう。寝かせる時には、お気に入りの本を読んだり、ぬいぐるみを渡すなど、眠りに入る手助けをしましょう。疲れすぎると眠れなくなってしまうので要注意です。

ステッカーチャートの効果

ステッカーチャートを使うのはかまいませんが、使うことで子どもが何らかのスキルを習得することはありません。ご褒美システムを使うと、子どもが何かを交渉をしてくる可能性があります。例えば、「ステッカーが5個たまったら、〇〇を買って」など。また、「〇〇なんか要らないからやらない」という結果にもなりかねません。ステッカーチャートは最終手段として使って欲しいと思います。

ジュリーさんの息子さんがプレスクールに入った際、最初は何の問題もなく通えていたそう。でも、保育時間の長いキンダーガーデンに行き始めると、ジュリーさんにしがみついて園に入るのをしぶり始めました。ある日「今日は早めに迎えに来る」と告げたら、その日はすんなり園に入れたというのです。

実験的に園にいる時間を短縮してみたところ、しがみついて嫌がることはなくなりました。更に驚いたのは、先生から「園で全く話をしていません」と言われたこと。通う時間を短くしたところ話し始めたので、場面緘黙ではないことが判明しました。

根本的な問題は、息子さんには睡眠障害があって毎日疲れた状態で園に行っていたこと。長時間園で過ごすことが身体的に無理だったのです。子どもの生活の中で、睡眠・食事・そして感覚過負荷(sensory overload:視覚、聴覚、嗅覚などの五感からの刺激に敏感になり、脳が処理しきれないほどの過剰な刺激を受けること。心身に大きな負担がかかる)は大きな比重を占めます。周りの子ではなく、自分の子どもの様子を良く見てください。

思春期の子どもへの対応

保護者は心配でつい原因を追究してしまいがちですが、一人になって処理する時間が必要な子どももいます。一歩引いて「何か言いたいことがあったら、いつでも聞くから」と受け止める姿勢を見せてください。「どうしたの?」「何があったの?」と直球の質問をするより、「今日は元気がないね。今何か言いたいことはある?」「学校でプロジェクトはどう?時間があったら教えて」など、子どもの気持ちと自主性を尊重した言葉がけをしてください。

子どもには子どもの社会があって、大人と同じ様に悩んだり、喜んだりしていることを忘れないでください。

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子どもとの良好なコミュニケーション SM H.E.L.P 2025年10月サミットより(その4)

明けましておめでとうございます。なんだか慌ただしくクリスマスの準備や会合などに追われているうちに、あっという間に2025年が過ぎ去ってしまいました。おまけに、大晦日前にインフル(?)を拾ってしまい、久しぶりにダウン…。

     クリスマスツリーを飾っておくのは、12夜にあたる1月5日まで。今年のクリスマスは珍しく抜けるような青空が広がり、義母宅の庭には冬の実や花が

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講演者:ジュリー・キングさん(Julie King )

2歳から10代の子供を持つ親へのコンサルティング、オンラインワークショップの開催、専門研修の提供、全米および海外の学校、企業、保護者団体への講演活動を行う。ジョアンナ・フェイバーさんと『幼い子どもが聞いてくれる話し方:2~7歳の子どもとの暮らしサバイバルガイド(How To Talk So LITTLE Kids Will Listen: A Survival Guide to Life with Children Ages 2-7』他、ベストセラー2冊を共著。

https://julieking.org/

子どもの感情を考慮に入れる

親は知らず知らずのうちに子どもが期待通りに行動をすることを望むもの。その期待が裏切られた時、どうしたら子どもの行動を変えられるかに捕らわれ、心穏やかでなくなります。反対に、子どもから見ると「お母さんが怒っているから怖い、嫌だ。自分が悪いんだ」とネガティブな感情を抱くのです。

覚えておきたいのは、子どもがどう感じたかが直接子どもの行動に出るということ。もし子どもの行動を変えたいのなら(子どもに正しい行動をさせたいのなら)、子どもの感情に着目する必要があります。もし子どもが、あなたの言うことを正しいと感じたなら、正しい行動をするはず。でも、そう感じられないから、正しい行動ができないのです。

頭ごなしに決めつけない

親に「どうして〇〇できないの?」と言われた子どもは、自分が駄目だ・悪いと感じ、自己防衛に走ります。「どうして〇〇できないの?」は質問ではなく、批判です。子どもは責められたと思い、嫌な気持ちになって「お母さんとは話したくない」という態度に。注意すればするほど頑なになる傾向も。保護者はこうした状態にならない様に、考え方をシフトする必要があります。

<例1>

トレーナーを学校で脱ぎっぱなしにして、忘れてきてしまう子どもがいたとします

どうして子どもは忘れてしまうのか?

大人でもよくあることですが、何か夢中になっていたり、後で回収しようと思ってそのままにしてしまったかもしれません。トレーナーの存在自体を忘れてしまったのか、トレーナーを置いた場所を忘れてしまったのか、それとも時間がなかったのか…。どうしてそういう行動を取ってしまうのか、子どもの心の動きにも興味を持って下さい。

車の運転を考えてみてください。免許を取り立ての時は、色々なルールに細心の注意を払いますが、そのうちに慣れて自動的になります。トレーナーを脱ぎ捨てないことを習慣化させるためには、心の中で練習したり、絵に描いたり、注意喚起させる何かを見つけたりするのも一案。これはコミュニケーションスキルではありませんが、何かを習慣化させる時に役立つスキルです。

まず子どもと静かに話す

子どもの口から、どんな時にトレーナーを脱いで、どんな風に考えて置いてきてしまうのかを、共感しながら聞き、本人と問題解決の方法を考えるようにしましょう。

学校にトレーナーを着ていくこと自体をやめる、脱いだらすぐ腰に巻く、脱いだらすぐに教室のフックにかける、校庭に出る前にロッカーに入れる、脱いで置いた場所を心にとどめる、教室に戻る際に「トレーナーはどこ?」と気に掛ける等の方法があるかと思います。

子どもの気持ちを想像して、「休み時間に校庭に出て思いっきり遊びたいよね。遊んでいるうちに暑くなるから脱いで、すごくいい気持ちになるね」と口に出して言ってみましょう。会話をしているうちに、子どもが「他の子は誰も着てないよ」などと話始めるかもしれません。

子どもの話を聞いてから、「でも、校庭に脱ぎ捨てて誰かに踏まれちゃうのは嫌だね。どこかいい場所はないかな?」などと質問。それからまた、子どもの意見を聞いて下さい。

「何回なくすの?!」と非難する前に、失くしたらまた買わなければならないことを手短に告げ、明日も同じトレーナーを着ていくにはどうしたらいいか相談してください。くどくど小言を言われるのは、誰も好きではありません。

会話を重ねると、子どもが自分で方法を考える様になります。大人は自分ができているから子どももできると考えないこと。

長いので次回に続きます。

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