ヨークシャーの夏休み(その3) ハワード城と高架橋

もう10月も半分を過ぎてしまいましたね。イギリスでは日がどんどん短くなって、今月27日には夏時間から冬時間に変わります。天気が悪い日が続くので、お日様が顔を出すとほっとします。これからもっと暗くなると思うと、ちょっと憂鬱…。

さて、またまたヨークシャーの夏休みの続きです。

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カースルハワード(Castle Haward)

家族旅行の5日目は、朝早めにアパートを出て車でヨーク郊外へ。数多くのTVドラマや映画のロケ地になっているカースルハワードは、イギリスでも稀にみるバロック様式の壮麗なカントリーハウス。18世紀初頭に3代目カーライル伯爵、チャールズ・ハワード氏が建て、その後10世代に渡って受け継がれてきた私邸です。1940年に火災があり、現在の建物の大部分は20世紀に復元されたものだとか。ちなみに「カースル(城)」と名がついていますが、軍事的な機能はなく厳密には城ではありません。 

現地で北イングランドに住む友だちと待ち合わせ、まずは屋敷内から見学。今も13代目カーライル伯爵の住まいとなっているため、公開されているのは一部のみ。それでも充分広くて見どころ満載!特に、正面玄関にあるグレートホールのドームは圧巻(写真左)で、壁からドームまでギリシア神話をモチーフにした天井画が見事。彫像がずらりと並ぶ大理石の回廊や、豪華な調度品を設えた各部屋から、当時の貴族の暮らしが見えてきます。でも、こんなに広いと冬はめっちゃ寒いだろうな…といらぬ心配をしてしまう私でした。

8800エーカー(約36平方k㎡)の広大な敷地内には、庭園、湖、プレイグランド、森林、寺院、ボートハウス、農地などが。移動の手段として、トラクターが牽引するカラフルなケリーカーが走っています。1850年に造られたアトラスの大噴水が見事なフォーマルガーデン、壁に囲まれたウォールガーデンに加え、ガーデンセンターも。カフェやギフトショップ、地元の食材を売るファームハウスなど、設備が充実しています。

この後、この地方の食の町と言われるマルトン(Malton)へ。ヨークシャーのケーキやクッキーなどを買い込み、カフェでコーヒータイムを楽しみました。

ナーレスボロ(Knaresborough)

翌日は、ヨークの街を後にして西方へ。ハロゲートの東側に位置するナーレスボロ(Knaresborough)という町に向かいました。この日の午後、リーズ北部に住む友達夫婦の家を訪ねることになっていて、その友だちが是非立ち寄るよう勧めてくれたのです。渓谷にかかる高架橋と田舎町の美しい景色が有名とのことで、すごく楽しみでした。

まずは、渓谷の崖の上に建つナーレスボロ城の城趾を見学。崖側に歩いていくと、町のシンボルとなっている高架橋を見下ろす絶景が目の前に!絵葉書のように美しく、思わず激写してしまいました(^_^;) そこから急な傾斜の路を下ってネッド川の畔にたどり着き、川岸のパブでランチタイム。おとぎ話のような風景にすっかり満足し、その後また崖路を登って、駐車場まで戻ったのでした。

初めて訪ねたリーズの友人宅は石造りで、廃材を再生利用した趣味の良い室内や庭造りに感心することしきり。ご主人自ら屋根裏部屋を改装、今は地下室を改造中とのこと。庭で鶏を飼っているとは聞いていたのですが、「えっ、レグホン?!」と驚くほど立派な鶏が!ご主人が作ったという鶏小屋も大きくて立派でした。翌日カナダに出発とのことで、卵が余っているからとその場でバナナケーキを焼いてくれて、お土産に卵を1ダースも!夕食のデザートの苺とバナナケーキ、すごく美味でした。

車で友人宅に行く途中パラパラと雨が降りましたが、夏の北イングランドでは珍しく雨に降られたのはこの日のみ。それでも、一度も傘を使わずにすんだのでした。

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