もう8月も終わりですね。天候不順が続いたイギリスの寒い夏は、ここに来て少し回復。今週末は3連休なので全国で野外フェスティバルが行われていて、9月から新学年が始まる学校でのコロナ感染拡大が心配されています。
イギリスではここ1か月ほど、感染者数が連日3万人を超える勢い(現在、再び世界トップ5を暴走中)。死者数は平均100人と少しずつ上昇しているものの、過去のピーク時と比べるとかなり減っているため、政府はこのままコロナとの共存政策でいくようです…。
感染がおさまっていた去年の夏と比べたら、かなり怖い状況。でも、人々の我慢にも限界があるし、経済も回さなきゃいけないし。とにかく、厳しいロックダウンが解除された夏の間にすこしでも羽を伸ばしたいというのが、みんなの本音。
私たちも息子の誕生祝をかねて湖水地方に行ってきました。この夏、国内観光はコーンウォールと湖水地方が人気だったんですが、双方とも感染率が急上昇していて、なんだかうしろめたい気持ちです…。
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私たちがホリデーを取った8月7~14日は、前半は大雨警報が出ていてほとんど雨の予報。家を出発した時点ですでに雨でした😢
ロンドンから湖水地方までは車で4時間半くらい。途中、バーミンガムの近くにあるデヴィッドオースティン社のバラ園に立ちよってお昼ごはんを食べたり、庭を散策したりする予定でした(全景がないので、興味のある方は下記のリンクをご覧ください)。
https://www.davidaustinroses.co.uk/pages/plant-centre-and-gardens
創設者のデヴィッドオースティン氏(2018年没、DAジュニアが後継者)はいわゆるイングリッシュローズの育種家。彼が生み出したバラは今やイギリスの庭に欠かせない存在で、世界中で愛されています。
イングリッシュローズの魅力は、オールドローズの優美な咲き姿や薫りに加え、繰り返して咲き、色のバリエーションが豊富な現代バラの特性を併せもつところ。四季咲きなので、6月に一番花が咲きそろった後も、夏から秋の終わりまで次々と花を咲かせてくれます。
ずーっと行きたかったので、すごく楽しみにしていたのですが、あいにくの雨天。なんせ花びらが多くて重いバラが多いので、雨がふると頭を垂れてしまうんですよね…。途中で大降りになったり、やんだりで、う~んもどかしい。
高速道路M1からM6に乗りかえて順調に進んでいたのに、バーミンガムにさしかかる前にいきなり大渋滞。なんと道路工事で高速道路が全面通行止になっていたという…。サテナビは何故か迂回せず、あと30分のところが1時間半もかかってしまいました。やっと渋滞を抜けて目的地に着いた時は、すでに1時半。
幸いなことに雨はやみそうだし、まずは腹ごしらえをと瀟洒なレストランへ。でも、すでに満席でした(イギリスでは通常昼食は1時頃から)…。ティールームでひとつだけ空いていたテーブルにすべりこみセーフ。余裕を持って12時半からの入場券の予約をしておいたのに、ああ残念!
サンドイッチ類しかなくて、残念感がぬぐえず…
ポツポツと雨が降るなか、紅茶とケーキで話しこんでいる夫と息子をおいてひとりバラ園へ。我が家のイングリッシュローズは二番花がまだの状態だったので、多分花が少ないだろうなとは予測してましたが、案の定かなり淋しい感じ。
次に機会があったら、絶対に6月に行きたいです!
それでも、けっこう二番花が咲いていて、様々な種類のイングリッシュローズを楽しむことができました。一番花が多かったのはバラを販売しているプラントセンターかな(笑)。オリジナルグッズが並ぶギフトショップもあります。
高い塀の向こう側には温室群が並んでいて、「あの中で10年かけて新たな品種を開発したり、バラを一株ずつ育ててるんだ」と感慨深かったです。今でも手作業が中心なんだとか。
プラントセンターでは美しく花をつけた株を販売
今回の宿泊先は、湖水地方があるカンブリア地方とその南に位置するランカスター地方の境目にある町、カーンフォース(Carnforth)。夕方、運河のマリーナ沿いにあるホリデーアパート(自炊型施設)に到着したのですが、暗証番号を受けとっていなかったことが判明し、ちょっとドタバタ。天気も悪いしこの先大丈夫かなと、ちよっと不安なスタートを切ったのでした。
地図の右下にあるのがカーンフォース。アパートのリビングからの眺め