イギリスは先週木曜日から4週間のロックダウンに突入しました。今回は学校閉鎖がないため、週2回車で隣町にある学校に通っているのですが、ロックダウン前より外出してる人が多いような?
外での運動はOKなので、学校が終わった後に近くの森を散歩するのが楽しみ
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2015年4月に、マギー・ジョンソンさんの『小学校中・高学年&ティーンの支援(その14)』として、『どうして緘黙のティーンが短期間で話し始めるのか?』という記事を投稿をしました。(もう5年も前とは――月日が過ぎるのは本当に早い(;^_^ )
その中で、下記のような疑問を持ち、私なりにその理由を4つ考えてみました。
>さて、番外編の続きです。年が上の子への支援について、マギーさんに直接お伺いしたところ、「支援を受けたティーン全員が2、3週間で口をきくようになった」との答え。これらのティーン達は緘黙が長期間続いていたと思われるのに、すごくないですか?
実は、機会があって現在21歳の緘黙男子をオンラインで支援しています。セッションは先週で4回目。通っているカレッジで最も緊張が強く緘黙状態が酷いため、誰にどのようにサポートを求めるか、彼の気持ちを確認しながら一緒に作戦を立てている最中です。
最初はSNSでやり取りし、次にオンラインでセッションを行ったのですが、何せ一度も会ったことがない相手。セッションで初めて顔を合わせるので、声が出せるのかどうか全く予測できませんでした。とにかく、少しずつでも声を出せるようになればいいなと考えていたのです。
そこで、一番楽なコミュニケーション法を選べるよう下記のような提案をしました。
<選択肢>
- アイコンだけの参加(顔見せしない)OK
- ミュート機能をオンにし、こちらに自分の声が聞こえないようにしてもOK
- メッセージでの返答・やり取り(こちらの声は聞こえる状態で)OK
私には20歳の息子がいるし、主にハイティーン達に日本語を教えている関係で、若い人とのコミュニケーションには慣れているつもり。でも、彼から見たら、知らない東洋人のおばさんな訳で…。一体どんな反応をするのか、少々心配ではありました。
そうしたら、「普通で大丈夫」という返事が…。
まずは、趣味について話そうということになりました。雰囲気が良ければ、彼のSM情報を収集し、将来やりたいことやトーキングマップ(話せる人のマップ)作りができればなと…。
当日は、不安が募ってオンライン・セッションに現れない可能性も充分あると思っていました。そうしたら、約束の時間の1分前に「今、すごく不安。ただミーティングに参加するだけでいいの?」とSNSメッセージが。
「不安だって教えてくれてありがとう。参加してくれると嬉しいよ。実は、私も緊張してるんだ」
そう返事を返した途端、彼が画面に現れました。そして、何と普通にしゃべり始めたのです!
お互いに短い自己紹介をして、すぐさま自分の状況を話してくれたのですが、まったく自然な感じで、「本当に緘黙?」と疑うほど。
彼によると、緊張が強くても大人と1対1だったら、人によっては何とか声を出せるそう。ただし、同世代のクラスメイトは全くダメ。話そうとすると、喉が締まったようになって体が硬直してしまうと…。
何とか緘黙から脱出したいという強い気持ちに加え、私の日本語訛りの英語も安心材料のひとつだったかもしれません。
一緒に計画している作戦で、カレッジが動いてくれるかどうか--彼はダメもとで自分でやってみるつもり。第三者である私と話すことで、自信をつけたり、自分の問題を客観的に見ることができたらいいなと願っています。
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マギー・ジョンソンさんの『小学校中・高学年&ティーンの支援』(その1)
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https://www.youtube.com/watch?v=WVOyCTa0kZc&ab_channel=%D0%9F%D0%B5%D1%80%D0%B2%D1%8B%D0%B9%D0%BA%D0%B0%D0%BD%D0%B0%D0%BB
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