「大丈夫?」
カチコチに固まっている息子にかけよる私に、知らないママさんからこんな言葉が…。
「何を食べたいのか訊いても、返事しないのよ。他の子も待ってるし、困っちゃったわ」
「すみません…」
(押しの強そうなハキハキした外国人女性で、私自身も少々ビビってしまいました)
彼女の前の大きなテーブルには、料理やサンドイッチ、お菓子類など色々な食べ物や飲み物がいっぱい。子ども達はテーブルまで行って、大人に好きな物を言ってお皿に入れてもらうのです。
多分、T君と一緒に来たのはいいけれど、大人に声をかけられて返事ができず、固まったんだろうな…。
シマッタ~!!!
ずっと息子についててあげれば良かった、と後悔しても後の祭りでした。
……………………………………………… 。…………………………………………………
この一件があってから、息子に変化がありました。
それまではそれ程ではなかったのに、すごく人目を気にするようになったのです。
以前は平気だったのが、「見られてるから」と下記を嫌がるようになりました。
- バスに乗る
- 外食する
以前は楽しさの方が勝っていたためか、バスやカフェ・レストランの中では、人目を気にすることなく家族には普通に話せていたのです。突然のことに、「ええ~っ、どうして?!」とビックリしました。
でも、一番驚いたのは祖父母と話せなくなったこと。数か月ぶりに祖父母宅に行ったところ、顔をあわせた途端に息子は私の後ろに隠れたのです…。
『息子の緘黙・幼児期4~5歳(その22)』に載せたTalking Mapを参照していただくと判るのですが、息子はグラニー(祖母)が大好き。赤ちゃん時代からグラニーには甘えまくりで、頻繁に会って親密な時間を過ごしてきました。それが、グラニーを前に言葉が出なくなるなんて。
その一方で、背が高くがっしりした紳士風のグランダディ(祖父)には、あまり自分から近寄らず、片言で返事をするという感じでした。それでも、全く話さないことはなかったのに…。
<関連記事>