1月の初めに日本から戻って以来、五里霧中のような感じで
何をするにも現実感が薄い毎日
霧の中にすっぽりと囲まれてしまったようで
出口を見つけようともがいていました。
久しぶりに帰った我が家では
キッチンのオーブンが壊れて使えず
今年で15年目になる車も故障中
そのうえ、予期せぬ爆弾のようなメールが届いて
ただでさえ沈んでいた気持ちが、さらに降下することに。
そんな時に話を聞いてくれた友達と
いつもマイペースの家族がいてくれて
何とか心のバランスを保つことができたような気がします。
TAの仕事には戻れませんでしたが
単発の仕事が舞い込んできて
急に忙しくなったのも良かったのかもしれません。
でも、いったん仕事が切れたら
やっぱりモヤモヤは晴れてなくて
またまた無力感に襲われる日々。
これではいけない、何とかしなくちゃと焦り
気分を上向きにするために
自分の好きなこと、今やりたいことを
とにかく実行してみようと思い立ちました。
偶然にもネットでアイスショー”Art on Ice”のチケットを譲りたいという人がいて
試しにコンタクトしてみたらトントン拍子に話が進み
ローザンヌへ一泊の旅にでかけることに。
ロンドンからジュネーブまで飛行機で1時間半、ジュネーブからローザンヌまで電車で40分ほど。
知り合いが誰もいない土地にひとりで行くなんて、何年ぶりのことか…。
まずホテルに荷物を置いて起伏の多い街をぶらぶら観光。まだ雪が残る中、陽光が暖かかったので外で遅いランチを摂りました。何の変哲もないサンドウィッチだったのに、ライ麦パンとマスタードがめちゃ美味しかったです。
カフェから階段を上がるとすぐローザンヌ大聖堂。小高い丘の上にあり、街を見降ろせました。
夜は無事にアイスショーを鑑賞。結構リンクに近い席で高橋大輔、ステファン・ランビエール、カロリーナ・コストナー、ジョアニー・ロシェット、ボロソジャル&トランコフ等をガン見してきました。チケットを譲ってくれた熱烈なフィギュアファンの女性と少しおしゃべりも。彼女はVIP席で公演後のパーティにも参加したそう。
翌日は曇り空の下でレマン湖付近を散策
オリンピック博物館を通りぬけてエリゼ写真美術館に行く途中、シュールな彫像がいっぱい。写真の彫像は何かルネ・マグリッド風じゃないですか?
ラクレットチーズをお土産に、夕食の支度に間に合うようにロンドンに帰りつき、ふたたび日常に戻りました。
ちょうどバレンタインの日から
息子の学校のハーフターム(学期中間の1週間休み)が始まったので、久しぶりに主人の実家へ。
主人と息子からのチョコとカードに感激
どういう訳か義父と義母が順番に風邪(インフルエンザ?)で寝込んでしまい
1週間ずっと家事を担当するはめになりました。
帰国中に息子を預かってもらったので、少しはお返しができたかも。
天気はあまり良くなかったのですが
空気に春の兆しが感じられ、早春を告げる花々が咲き始めていました。
こんな風に季節はまた巡り、新しい生命が芽吹いていくんですね。自然の力はすごいです。
私のひとりごとに最後までお付き合いくださった方、ありがとうございました。次からやっと、緘黙の話題に移れそうです。