ノルマンディの夏休み(その1)

もう9月に入ってしまいましたね。イギリスは8月末からすっかり秋の気候に変わり、夜は冷えるので長袖が必要。急ぎのフリーの仕事が一段落したので、やっと夏休みの話題です。

この春からイギリスでは3年ぶりにコロナ規制が全て取り払われました。「もう面倒な証明書は要らないし、これが絶好のチャンス!」とばかりに、夏休みに海外に出る人が続出。我が家もフランス北西部のノルマンディ(Normandy)地方に行ってきました。

イギリスから車でフランスに渡るには、フェリーとユーロトンネル(汽車)の2つの方法があります。所要時間はフェリーだと1時間半、ユーロトンネルだと35分くらい。春休みにドーバー港が大混雑してニュースになったため、初めてユーロトンネルにチャレンジすることに。

まずロンドンから車でフォークストーン(Folkstone)まで行き、時間通りユーロシャトルに乗り込みました。夏休みが始まった頃は21時間遅れ(^^;という大混乱があったので、念のため食料と飲み物を持参。

     列車の中にトイレはあるものの、歩き回ったりは禁止。お昼のサンドイッチは車に乗ったまま動く列車の中で

カレーに着いてから、今回の旅の拠点となるオンフルールの町を目指して南西に下りました。行けども行けどもトウモロコシ畑と刈入れを終えた牧草地ばかり。日曜日だったためか、時折通り過ぎる村のレストランやお店は全部閉ってる?! 焦って唯一開いていたアラブ系のミニスーパーを見つけて買い物したんですが、高っ!(◎_◎

オンフルールまでは3時間弱でしたが、その近くで寄り道。アルヴィル=ベルフォス(Allouville-Bellefosse)という村(コミューン?)にあるサン・カンタン教会に行くためです。この教会の敷地内に17世紀に造られた樫の木の礼拝堂があって、その写真を見た瞬間から「絶対行くぞ!」と決めてました(なお、家族は行き先を調べるのが面倒らしく、私の選択がそのまま反映されるのです)。

牧草地がえんえんと続く田舎道をひた走りながら、一体こんなところにあの奇妙なムーミン屋敷みたいな大木があるのかなと、少々不安に…。そうしたら、あった~! ありました!!

 

  教会の片隅にエントツの様な木の家(?)が…フランス最古というこの樫の樹は、中が空洞になっていて礼拝堂が2つあるのです

   1696年に落雷で空洞になった樫の木(当時の樹齢500年?)に礼拝堂を建造。この「アルヴィルの大樫」は樹齢800~1200年と想定され、フランス歴史的記念物に指定されているとか。瓦のような部分は樹を保護するためのこけら葺き。根元近くの礼拝堂が Notre-Dame-de-la-Paix

  樹をぐるりと囲む螺旋階段を上がり、第2の礼拝堂 Chambre de l’Ermiteへ。中には木彫りのキリスト像が

   18世紀の木版画に描かれた「アルヴィルの大樫」(左)。成長してる?! 猛暑の中、緑の葉が生い茂り青いドングリがたわわに実っていて、元気なのにひと安心。人口1200人弱という可愛らしい村(右)

歴史的記念物といっても、柵がある訳でもなく、監視カメラが設置されている訳でもなく、誰でも勝手に見学できるのです。私たちがいた間、バイクでカップルがやってきた他は、地元の人も通りかからず…。帰りに開いていた近くのデリで買い物して、イギリス海峡にセーヌ河が流れ込む河口の港町、オンフルールへ。

人口8000人足らずというオンフルールの町に着いてみると、人気の観光地だということが判明。予約したアパートは旧市街地のどまん中と書いてあったのですが、まあそれほど人通りはないだろうとタカをくくっていました。が、カフェ&レストラン街のどまん中(^^;

また、出発の3週間くらい前までは雨降りの肌寒い気候になるという予報だったのがどんどん変わって、旅行中は1週間ずーっと真夏日という。この夏2度目の熱波襲来の時季に当たってしまったのでした…。

    夕方7時ごろ到着したのですが、まだまだ青空。古い灯台の近くの無料駐車場からアパートまで歩いて8分くらい

   ブティックやレストランが建ち並ぶ石畳の賑やかな通り。途中に次の通りへと続く細い坂道が。中世から残る木組みの家々が可愛らしい

 アパートはこの通りの雑貨店の2階。ベッドルームはホテル風の内装で、居心地もなかなかでした

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 場面緘黙症へ
にほんブログ村

ニューヨーク!ニューヨーク !(その6)

お久しぶりです。6月に入ってから何故かとても多忙になってしまい、なかなかブログの更新ができないでいました。やっとNYC旅行記のおしまいの記事です。

…………………………………………………………………………………………………………………………..

滞在最終日

NYC最終日は雨模様の天気。NYCに来てはじめて傘を使うことに。午前中はアンディーウォーホル展を観るため、地下鉄でブルックリン美術館(Brooklyn Museum)へ。

  

    ブルックリン美術館(左)で開催されていたウォーホル展。自身と母親ジュリアの肖像画(右)。ジュリアは1952年にNYに移り住み20年ほど息子の世話をし続けたとか

『黙示録(Revelation)』と題されたこの展示会は、ポップアートの旗手として知られるウォーホルが実は敬虔なカソリック教徒だったことに焦点を当て、それが彼の作品に与えた影響を探るもの。ゲイであることを公言し、ポップカルチャーのカリスマ的存在だった彼が、礼拝のため定期的に教会を訪れていたと知り、すごく驚きました。

また、小学生のころ虚弱だった彼を育み、アートを推奨し、成人してからも支え続けたのは、母親のジュリアでした。その影響は計り知れないものがあります。

ウォーホルの両親は旧チェコからの移民で、アンディ(1987年没)は1928年に米国ペンシルバニア州で3人兄弟の末っ子として誕生。ルテニア東方典礼カソリック教徒の家庭で育ち、一家の中で初めて大学(カーネギー工科大学)に進学した。コマーシャルアートを学んだ後、1949年にニューヨークに移住。『ヴォーグ』や『ハーパーズバザー』など、雑誌のイラストや広告を手掛けるように。

          

    1928年8月に生まれ、洗礼を受けた(左)。1955年の作品、『二つの頭と握られた手(Two Heads and clasped hands)』は繊細なタッチ

1960年にコマーシャルアートからファインアートに転向。翌年、33歳の時にキャンベルスープ缶やドル紙幣を描いた作品を発表し、ポップアートブームの先駆けに。1962年からはトレードマークともいえる、シルクスクリーンプリントを使って作品を量産するスタイルを確立。マリリンモンローやジャッキーケネディなど有名人の肖像をはじめ、大衆的で話題性のあるモチーフが注目を集めた。

1964年にはNYにスタジオ、「ファクトリー(The Factory)」を設立し、『チェルシーガールズ』に代表される実験的な映画や音楽のプロデュースなど多様な芸術の制作に携わる。ファクトリーは新進アーティストのみならず、ミックジャガーやルーリードといったミュージシャン、作家のカポーティ、俳優やモデルなどが集まる社交場となった。1965年には伝説のバンド、ヴェルヴェットアンダーグランド(The Velvet Underground)のデビューアルバムをプロデュース。ウォーホルがロック音楽に与えた影響も大きい。「将来には誰でも15分間は有名人になれる」という言葉を流行らせたのもこの頃。                    60年代のトランスジェンダーのアイコンで、ウォーホール映画のスター俳優だったキャンディダーリン。ファクトリーには当時のセレブが集って制作にも関わったが、モデルや俳優への報酬をケチることで有名だったとか

 

      1970年代の『スカル(Skull)』シリーズの作品(左)。60年代初頭から死をテーマにしたり、光と影を強調する作風を用いた。中央と右は1981~1982年に制作した『銃』『ナイフ』『十字架』シリーズ

40歳の時、ファクトリーの常連だった過激派フェミニスト、ヴァレリー・ソラナス(Valerie Solanas)に襲撃され生死の境をさまよう。1970~80年代にかけては、社交界や政界からもシルクスクリーンの肖像を依頼する人が絶えなかった。代表的な作品は、中国共産党の毛沢東など。80年代にはバスキアやクレメンテらの若手アーティストと交流し、共同制作を行っている。1987年に胆嚢の手術を受けた後、心不全で亡くなった。

  

   1985~1986年、バスキアとのコラボ作品『10個のパンチバッグ(最後の晩餐)(Ten Punchbag (Last Supper)』、ウォーホルはダヴィンチの『最後の晩餐』のキリストを手描きしている。同年作、『あなたは違う?(Are You “Different”?』は宗教的な広告を手描きでトレースしたもの

      

    1985年作、ラファエルの絵をモチーフにした『ラファエル/ 聖母―$6.99 (Rapheal Madonna-$6.99)』。消費社会においては聖なるものも俗物化・商品化?

     

      死去する1年前、1986年に制作された『最後の晩餐(The Last Supper)』はダヴィンチの作品がモチーフ。同じ題材で100以上のパターンの作品を発表している

信心深い家庭で育てられたウォーホルが、アメリカの資本主義社会が象徴する大量生産の時代の寵児になったこと。人間らしい感情を取り払った、コピー機が生み出すような派手な色彩のセンセーショナルなアートが時代の象徴になったこと――その巡りあわせも不思議ですよね。

ということで、ウォーホル展を堪能した後、最後にもう一度NYC在住の友だちと食事をして夜8時ごろ帰路の旅路についたのでした。

<関連記事>

ニューヨーク !  ニューヨーク ! (その1)

ニューヨーク! ニューヨーク!(その2)

ニューヨーク! ニューヨーク!(その3)

ニューヨーク!ニューヨーク!(その4)

ニューヨーク!ニューヨーク!(その5)

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
にほんブログ村

ニューヨーク!ニューヨーク !(その5)

滞在6日目

この日は朝9時半にNYC在住の友達とグランドセントラル駅で待ち合わせ。まず地下鉄でBrooklyn Bridge City Hall駅まで行き、快晴の空のしたブルックリン橋を歩いてマンハッタン島からブルックリンへと渡りました。1883年に開通したブルックリン橋は、鋼鉄ワイヤーを使用した世界最初の吊り橋なんだとか。

        

       天気がいいと風景も気分も全然違いますね。徒歩で30分ほどですが、NYCの絶景を眺めながらのウォーキングなので、それほど長く感じませんでした

ブルックリンに到着したあとは、橋の袂にあるダンボ(DUMBO Down Under the Manhattan Bridge Overpass)地区でコーヒーブレイク。イースト河沿にの倉庫街を改造したお洒落なレストランやショップが並びます。友達が連れて行ってくれたのは、エンパイアドアーズ(Empire Doors)という建物内のタイムアウトマーケットNYという人気スポットでした。

    

 ブルックリン橋のアーチ型鉄柱の向こうに見えるのはエンパイヤステートビル(写真中)。トレンディなエンパイアドアーズNYC

ダンボからCourt St駅まで歩き、そこから電車でニューヨーカーが避暑に訪れるというコニーアイランド(Coney Island)へ。高層ビル群から住宅地へと風景が変わっていき、着いたところは大きな遊園地がある海岸でした。

   遊園地「ルナパーク」はまだ閉鎖中(左)。4月上旬とは思えない上天気

海岸沿いにまたまた3駅ほど歩いて、Brighton Beachというエリアのロシア料理店へ(コニーアイランドにはロシアからの移民が多く、ロシア料理店がひしめいているのです)。そこで昔ロンドンで出会ったもうひとりの知人と感激の再会!最初に会った時はみんなシングルだったのに、今や彼女も私も成人男子の母親になっているというーーう~ん、時間が経つのがなんと早いこと!

   メインのビーフストラガノフと4人でシェアしたチーズケーキ。お味は…まあまあ。近くに世界一有名?!といわれるホットドッグ屋さん、ネイサンズが

 

昔話に花を咲かせながら夕方まで海辺をブラブラ。とても楽しい一日だったけど、さすがに歩き疲れました。グランドセントラル駅の近くでお握り屋さんを発見したので、夜は梅のお握り、ギョウザ、苺大福とみかんをテイクアウト。NYCで食べた中で最も美味しかった食事のひとつかも…。

<関連記事>

ニューヨーク !  ニューヨーク ! (その1)

ニューヨーク! ニューヨーク!(その2)

ニューヨーク! ニューヨーク!(その3)

ニューヨーク!ニューヨーク!(その4)

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
にほんブログ村

ニューヨーク!ニューヨーク !(その4)

滞在5日目

この日はゆっくり起きて朝食をすませ、マンハッタンの西側にある屋内マーケット、チェルシーマーケット(Chelsea Market)へ。かつて精肉工場や倉庫などが並んでいたため「ミートパッキングディストリクト (Meat Packing District)」と呼ばれるこのエリアは、現在も再開発中なのだそう。

友だちに「街を観たいから地下鉄を使わずに歩こうよ」と言われ、この日もまた歩く、歩く、歩く。彼女の記録によると、私たちは毎日2万歩以上(約14km?)歩いてたようです(^^;

  

    グルメ、ファッション、アクセサリー、お土産品など60件以上の店が並ぶマーケット。でも、それほど規模が大きい訳でも、珍しいものがある訳でもなく、ちと期待外れでした。

マーケットを後にして、ハドソン河にちょこんと突き出た出島、リトルアイランド(Little Island)に立ち寄ってから、古い高架鉄道の跡を利用して造られた空中公園、ハイライン(The High Line 写真右)を散策。まだ4月始めの寒い時期でパンデミック中だったためか、緑も花も全くない上、ショップやカフェも閉っていて、なんだかうらぶれた感が…これが夏だったら随分違っていたんだろうなと思うんですが。

エンパイア(Empire)というダイナーで遅いランチ。私の注文したサラダがとても斬新で美味しかったです。1/4位に切ったアイスバーグレタスの上にアボカド、クルトン、トライトマト、ベーコン、ピクルドオニオン、カッテージチーズなどがてんこ盛りになっていて、ナイフが突き刺さってた…(;^_^A ダイナーの後ろの壁画がヘタウマ風というか、インパクトがありました(どうしてこの4人?!)

  

この後、地下鉄に乗ってまたNYC在住の友達を訪ね、彼女のお部屋でゆっくりおしゃべり。日が暮れてから近くのギリシア料理店で夕ご飯を食べました。大きなサーモンと食後はアップルシナモンティー。う~ん、食事はロンドンの方が美味しいような…。ちょっと外れのゆるい日となりました。

<関連記事>

ニューヨーク !  ニューヨーク ! (その1)

ニューヨーク! ニューヨーク!(その2)

ニューヨーク! ニューヨーク!(その3)

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
にほんブログ村

ニューヨーク!ニューヨーク !(その3)

滞在4日目

この日、午前中はそれぞれ単独行動することに。私はモマニューヨーク近代美術館(Museum of Modern Art)へ、友達はメトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art )へ。初めてひとりで地下鉄に乗り、割とすんなり美術館にたどりつけました。

フロアマップをもらおうと思ったら紙の地図がナイ! NYCではすでにペーパーレス文化が根付いてる?! コードをスキャンして携帯でマップを見ながら、まずは5階の常設展フロア(1880-1940年代)へ。

実家にあった美術図鑑シリーズでおなじみの印象派やシュールレアリズムなどの名画がいっぱい。ゴッホの『星月夜』やシャガールの『私と村』、マグリットの『偽りの鏡』など、懐かしい友達に会ったような感覚で、たっぷり堪能できました。ただ、エルンストの絵がある部屋が展示準備中のため立入り禁止だったのが、残念無念…。

       

   4階の常設展フロア(1940-1970年代)には、ウォーホルの『キャンベルスープ缶』やポロック、草間彌生らの作品も。

  

   カフェでズッキーニとバジルのパスタを注文し、ラテを飲んで寛いでからギフトショップへ。ティファニーでは何も買えなかったので、ここでお土産をゲット

2時半にグーゲンハイム美術館(The Guggenheim museum)前で友達と待ち合わせしていたので、1時45分ころ51stの地下鉄駅へ。アップタウン方面のホームで最初に来た電車に乗り、余裕で着けるハズだったのですが…。

ふと気づくと、何だかスピードが速い?! あれっ、これって各駅停車?! あわてて1つ目の駅で降りると、プラットホーム名は Court Sq-23st…。23stって、間違えてダウンタウン方面に乗っちゃった???

反対方向のプラットホームに行こうと思っても、ホームが見当たらない…。

一旦駅の外に出てグーグルマップでマンハッタンの地図を睨みながら23stの4、5、6系統の駅を探してウロウロ。なんだか様子が違うなぁ――なんかアジア系の人が増えてる? 近くにいた赤ちゃん連れのカップルに道をたずねたところ、

「あなたの見ているのはマンハッタンの地図だけど、ここはクィーンズよ!」

どうやらマンハッタン島から出ちゃったらしい!!! Court Sqという最寄り駅を教えてもらい、走ってプラットホームへ。電光掲示板しかない地下鉄駅とは違い、ちゃんと進行方向の各駅名が記されてました。なんと、R系統に乗ってクィーンズまで来ちゃったんですね…そういえば前日、NYC在住の友達に気をつける様言われたばかりでした(^^;

急いで友達に連絡を入れたところ、すぐ返事が来てひと安心(私は米国用、ロム専用のシムカードを使っていたのですが、友達はwifiなしだと携帯が使用できない状態だったので)。

  

約束の時間より20分ほど遅れてグーゲンハイム美術館にたどりつき、すぐ館内で友達に会うことができました(思っていたよりかなり小規模)。

当日の特別展示会はヴァシリー・カンディンスキー(Wassily Kandinsky)。螺旋状になった回廊に飾られた絵を最上階から下へと見て回りました。一部の部屋では英アーティスト、ギリアン・ウエアリングの作品展も。

美術館巡りで少々疲れたので、いったんホテルに戻って休憩。夜はカーネギーホールにピアノリサイタルを聴きに行く予定(本当はデヴィッドバーン主演の『アメリカンユートピア』を観たかったのですが、チケットが取れず…)。が、何度やってもカード支払いのところで却下され、オンライン予約ができない…。仕方ないので会場で当日券を買うことに。

NYC3回目の友達がなぜかタイムズスクエア近辺で迷ってしまい、時間が…。「もう間に合わないから止めよう」という彼女をせかし、開演時間の8時ぎりぎりにやっと会場にたどり着きました。

ものすごく運がいいことに、まだ並んでいる人がパラパラ。素早くコロナのワクチン接種証明書とIDチェックを済ませ、大急ぎで窓口へ。

「ああ、もう最上階の席しか空いてないわね…そうだ、あなた達、学生でしょ?」

「????」

一瞬訳が分からずポカンとしている私を横目に、友達がすかさず「そうです」と返答。

「学生割引で一人$10ずつね」

本来なら$39のチケットが$10に!! 超ラッキー!

中年女性の旅行者を哀れに思ったのか、それとももう最後だからオマケしてくれたのか…?!

エレベーターで最上階まで登り、そこから更に階段を駆け上がって、ちょっと怖いくらい急な傾斜のバルコニー席にたどりつきました。

    

天井にいちばん近いバルコニー席

2分くらいして演奏者、マルク=アンドレ・アムラン(Marc-Andre Hamelin)が登場。クラシックに明るくない私はピアニストについて全く無知なのですが、超絶技巧作品や知られざる作品の演奏で有名なのだとか。

実は、本来ならハンガリー出身のピアニスト、サー・アンドラーシュ・シフのソロリサイタルの予定でしたが、怪我のため中止に。急遽アンドレ・アムラン氏がピンチヒッターで登場することになったらしいです。

演目もモーツアルトのピアノソナタ数曲から、バッハのウッタームベルグ ・ソナタ第2番、ベートーベンのピアノソナタ第3番と29番に変更。驚いたことに、2時間以上の演奏とアンコールのあいだ、楽譜なしだったんです!

演奏も素晴らしかったけど、ステージの真ん中でたったひとり黙々とピアノを弾く姿に感服しました。

こうしてNYC滞在4日目の夜が更けていったのでした。

<関連記事>

ニューヨーク !  ニューヨーク ! (その1)

ニューヨーク! ニューヨーク!(その2)

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
にほんブログ村

ニューヨーク!ニューヨーク!(その2)

3日目

この日はゆっくり始動することにしたので、ホテルでもらった20ドルのバウチャーで朝食を注文。ホテル内には飲食施設がないため、テイクアウトのサービスです。

朝食が届くまでの間(45分)に、ホテルの近辺で見つけたカフェへ。最初、ラテを買ったらすごく美味しくて、NYC滞在中に3回も行きました。

    4月中旬の復活祭にむけて、あちこちにイースターの飾りが。自然災害援助のチャリティをしているレストランもイースター仕様(左)

   注文した朝ご飯はこの紙袋で部屋まで配達してくれます。ジュースとミカンは前日Whole Foodで購入したもの。トーストとスクランブルエッグとバーガー?で$15+税金(¥2000以上)って高っ!  バウチャーがなかったら注文してない(^^;

朝ご飯のあと友達と合流し、まずはロックフェラーセンター(Rockefeller Centre) の展望台へ。天気は今ひとつでしたが、今度は朝のNYCを眺めることができました。

  

  エンパイアステートビルの向こうに見えるのはハドソン河(左)。前日行ったセントラルパークも一望できました(右)

  通路でちょっと迷って外に出ると、目の前に地球を支える力強いアトラウ像が。その向こうには超高層ビル群の谷間に聖パトリック教会が佇んでいました

その後、カフェで昼食を済ませて再びニューヨーカーの友達のアパートへ。彼女の案内でイースト河の船着き場まで10分ほど歩き、通勤用のフェリーに乗り込みました。

金融街の船着き場でフェリーを降りて、ウォールストリートを通り、ワールドトレードセンターの9/11メモリアル&博物館前へ。

  入館しなかったので、メモリアルは外から撮影(左)。隣にあるオキュラス(Oculus)はショッピングセンターと駅がある超モダンな建物。恐竜の骨を思わせる造りが興味深かったです

オキュラスでお茶をしてから友達に別れを告げ、私達はスタットン島への無料通勤フェリー乗り場へ。

   夕暮れ時になってから日が射してきたので、夕日に染まる自由の女神を見ることができました

この後、地下鉄でリトルイタリアまで行ってホームメイドのパスタを堪能しました。パンデミックのせいで道路沿に簡易飲食スペースを設けているレストランが多く、ちょっと寒いけどフェアリーライトやキャンドルの灯でなかなかいい雰囲気。ニューヨーカーの友達とNYC3回目の友達のおかげで、お得な観光ができて感謝、感謝でした。

<関連記事>

ニューヨーク !  ニューヨーク ! (その1)

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
にほんブログ村

ニューヨーク!ニューヨーク!(その1)

夫のコロナ感染や旅行会社とのゴタゴタもあったのですが、私は3月28日から1週間ニューヨークに行ってきました。2年間のロックダウン後はじめての海外旅行、初めてのNYC。まるで夢の様な時間から1か月が過ぎ、写真を見返してはあの空間と時間を懐かしんでいます。

…………………………………………………………………………………………………………………..

当日も予約したタクシーが遅れたりして、無事ニューアーク空港(EWR)にたどり着いた時は本当に安堵しました。少し迷ったあと、雪がちらつくバスターミナルからマンハッタン行きの空港バスに乗車。グランドセントラル駅前でバスを降り、「高層ビルだらけ、まさしく摩天楼!」と興奮しながら、徒歩4分ほどのところにあるホテルへ。

ミッドタウンのパークアヴェニュー70番にあるホテル

なんと、私の部屋は広~い角部屋でした!大当たり!! 友達とスタンダードの Queen Sizeサイズの部屋を1部屋ずつ予約したんですが、彼女の部屋の2倍以上。バスローブや冷蔵庫までついてて、神様がこれまでの苦労を労ってくれたのかと思ってしまいました^^;

少し休憩してシャワーを浴びてから外出。まずはグランドセントラル駅構内中を見学してから歩いてタイムズスクエアへ。

駅の向こうに見える塔は、アールデコ様式が美しいクライスラービル

  映画でもお馴染みの大広間のようなコンコース。プラットホームが全く見えない設計が見事で、天井を飾る黄金の星座画が美しかったです

タイムズスクエアまでは歩いて15分かからない距離。すっかり舞い上がって写真を撮っていたら、歩道と道路の段差につまづいて転倒!数十年ぶりに膝小僧をすりむいて、大きな青あざをつくるハメに(^^; 「夜のNYCは危険」と思い込んでいたんですが、コロナのせいか観光客も少なく結構安全な感じ。ブラブラ歩き回って、夕食は行きついたパブでハンバーガーを食べましたが、味は今ひとつ…。

2日目

この日はアッパーイーストの82丁目に住む友達宅を訪ね、セントラルパークを案内してもらう計画。

  

ホテルを出てカフェを探しながらふと見上げると、晴天の空にエンパイアステートビルが。NYCにいるんだなという実感がひしひしと湧いてきました。気温はマイナス2度だけど、太陽が出てるのでそれほど寒く感じません。クロワッサンとフルーツと紅茶の朝ごはんを食べて、アップタウン方面の地下鉄に乗車。

1930年代に建てられたという友人の管理人付きアパートは明るくて、内装もおしゃれ。セントラルパークまで歩いてすぐの好立地です。この日は公園の西側72丁目にある、ジョンレノンの住居だったダコタハウスを目指して公園内をぶらぶら。

ジョンがよく散歩に訪れたという区域はストロベリーフィールズと名付けられ、モザイクタイルで造られた「イマジン」碑の周りにたくさんの人が集まってました。そこから歩いてセントラルパーク南西入口の円形交差点、コロンブスサークルへ。大規模なショッピングモール The Shops at Columbus Circle の高級スーパー、ホールフーズで果物を購入。

     円形の「イマジン」記念碑(左)とダコタハウス(中央)。1980年12月8日、このゲート前でジョンはファンに銃殺されたのです。享年40歳、5年間主夫としてヨーコとの息子ショーンの子育てをした後、音楽活動を再開した頃でした。ショッピングモールの上階から8番街へと延びる円形交差点を見下ろして(右)

今やすっかりニューヨーカーになった友達と別れた後、ホテルに戻る道すがら映画でもおなじみの公共図書館本館へ。1911年に開館したこの建物はミッドタウンのランドマーク。3階建ての巨大な建物には地階もあり、収蔵冊数は約250万冊、 24×91㎡の中央閲覧室をはじめ様々な閲覧室、オフィス、美術展示室などがあるそう。アンディーウォーホルなどのアーティストも常連だったとか。

   5番街の正面玄関、両側に2頭のライオン像が。正面入口のアスターホールは大理石造りで天井の高さは10m。右は閲覧室のひとつ

一旦ホテルに戻り、日が暮れ始めるころ歩いてエンパイアステートビルへ。風が冷たかったですが、宝石箱の様にキラキラ光るニューヨークの夜景を堪能できました。

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
にほんブログ村

コロナが家にやってきた!

一時、冬の天気へと逆戻りしたかのように思えたイギリスですが、また少しずつ陽光が戻ってきました。ぼんぼりの様な八重桜と遅咲きの水仙が花盛りを迎えています。

     

「コロナとの共存」という政府のスローガンが定着してきたイギリスでは、3月下旬にコロナに関する規制がすべて撤廃され、全国各地に設置されたPCR検査センターも、簡易テストの無料配布もなくなってしまいました~😢

オミクロンの変異株BA.2により感染率が13人にひとりと急上昇したのにもかかわらず、です。ワクチン接種によって重症化率が低くなったため、風邪やインフルエンザと同じ扱いにするということらしいんですが…。

現在、政府が行っているのは、75歳以上と免疫弱者を対象にした4回目のワクチン接種のみ。イギリスに入国する人は、もうコロナ陰性を証明する必要もないのです。でも、これだと海外から新たな変異株が入ってきても、早期発見できない…😱

陽気が良くなって学校の春休みも始まったので、大勢の人が街や行楽に繰り出し、海外に出始めました。今やマスクをしている人はどこに行ってもマイナリティー。そりゃ、感染が拡大してもおかしくないですよね。

と思っていたら、ついに我が家にもコロナがやってきました~!!

3月3週目の金曜日にロンドン中心部にあるオフィスに行き、夜遅くまでパブで飲んできた主人。翌週の火曜日、「夕べよく眠れなかった。ちょっと調子悪い」とポツリ。

えっ、大丈夫なの?!

次の日の朝、いつも早起きの彼がなかなか起き上がらず…。そのうえ、「喉がヒリヒリする」いうのです。これはやばい!!

私も何だか疲れていたので、2人して簡易テストを。(私は学校勤務があるので週2回テストしていたのですが、この週は人に会う機会が多くて日曜から連続でテストしてました)。

結果を見て、「あ~、2人とも陰性だった!」と安心し私は学校へ、主人は自宅の屋根裏部屋オフィスへ。

で、朝の授業を終えて主人に連絡を入れたところ、

「コーヒーを作りに階下におりてテスト結果を見なおしたら、ものすごく薄く陽性のところに線が出ていた」というのです!!

「えええっ!?」

NHS(国民健康保健)に問い合わせたら、薄くても陽性は確実とのこと😱😱😱

実は、私は3月28日から1週間ほどニューヨークに行く計画を立てていたのです。昔ハウスシェアをしていた友達がNYCに移住していて、もうひとりのシェアメイトと一緒に彼女に会いに行く予定でした。春になれば感染もすっかり鎮まっているだろうという憶測の元、計画を立てたんですが…。

主人は既にPCR検査キット(私の分も)を自宅に郵送してくれるようNHSに依頼済でしたが、一刻も早く結果を知りたくて、近所のPCR検査場に空きがないか調べてもらうことに。

その間、私は校長に連絡して、「主人がコロナ陽性かもしれないので、自宅に帰ってオンライン授業をした方がいいですか?」とお伺いを立てました。

すると、政府のガイダンスで症状がなければ自己隔離しなくてもいいから、そのまま午後の授業を続けるようにとのお達しが…。

でも、もしかしたら感染してるかもしれないし――生徒にうつしたらどうしよう😱😱

もんもんとしながら受付の女性にSNSで相談したら、「大丈夫よ、今朝陰性だったんだから。でも、心配だったら外で授業すれば?」とのアドバイス。

幸い学校の校庭は狭いけれど、池のある庭があります。とても天気がいい日だったので、庭のベンチに誘って1対1で授業をしました。直射日光が暑かった(^^;

その間に主人から「今日、5時半にPCR検査を予約できた」とのメッセージ。

慌てて個人授業のスケジュールを調整し、5時ごろ隣町のスポーツセンターにあるPCR検査場へ。2人ともN95のマスクを着け、私は助手席ではなく斜め後ろの席に座り、車の窓は開けっぱなし。

会場に着いて検査キットをもらい、自分達でサンプルを取って提出。ほんの10分で完了しました。

帰宅してから家の窓を全部開けはなして換気し、テーブルやドアノブなどを再度消毒し、タオルを変え、主人にはバスルーム付の屋根裏部屋に籠ってもらうことに。

翌日学校から帰ると、主人には既にNHSから連絡が来ていて、やはり陽性😱 😱 😱😱

出発まであと4日というタイミングで~!!!

それから私の携帯にもメッセージが届いたので、おそるおそる読んでみると、

「陰性です。でも、今後陽性になる可能性もあるので要注意」

あ~、ひとまず良かった!

急いで友達に連絡を入れ、それから出発の朝まで5日間、何度も簡易テストをしてしまいました。というのも、私は風邪をひくとすぐ喉にくるタイプで、「あっ、ちょっと喉が痛いかも」と何度も感じて青くなったからです。時期的にヘイフィーバーの季節と重なって、鼻と喉が敏感になってるし…。

屋根裏部屋に籠った主人の症状は、幸いにも喉の痛みと一日だけ夜熱が出たかもという程度で、仕事は普通に続けていました。

毎日3度の食事に加え、水、コーヒー、スナック、ビールやらをトレーでドアの前まで運び、食べ終わると下げての繰り返し。ゴム手とマスクの完全防備で挑み、食後はトレーまで泡立てて洗って、最後に消毒…疲れました~(^^;

月曜の朝11時の飛行機だったので、日曜日に旅のお連れが家に泊まることになっていたのですが、彼女から空港の近くのホテルにツインルームを予約したから一緒に泊まろうと提案が。

でも、「2人で一緒の部屋に泊まったら感染させちゃう可能性があるから」と断りました。そしたら、日曜日の検査結果次第でやはり私の家に泊まるかもと…。

アメリカに行くには、今のところ出発の24時間以内にテストをした陰性証明書が必要です。オンラインビデオで看護師に監視されながら簡易テストをして、結果をIDと共に写真に撮って送ると証明書が届くというしくみ。

彼女は午前中にテストをして陰性、私は午後テストをして無事陰性。ほっ。それからリビングを掃除して、ベッドメイクして、最寄りの駅まで車で彼女を迎えに行って、夕食の支度をして、と大忙し。

月曜の早朝、最後の簡易テストをして陰性なのを確かめてから、タクシーで空港へ。

結局、観光やショップ、レストランなどの情報を詳しくチェックしたり、旅行中の計画を立てたりすることなく、初めてのNYCへと飛び立ったのでした(^^;

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
にほんブログ村

ついに濃厚接触者に

イギリスでは1月4日に一日のコロナ感染者数が20万人とピークに達し、その後は7万~10万人前後で移行しています。それだって充分多いのに、政府は今週1月27日からプランBを解除することを決めました。

 

      6日間の抗原検査の結果(C 陰性でした~)。もうスノウドロップが開花

プランBというのはオミクロン株の感染拡大により12月から施行された規則で、リモートワークへの切り替え、要マスク、ワクチンパスポート実施という緩~いもの。

なので、これからはもう超密になる場所以外ではマスク無しでOKなのです(*_*;

(現在はワクチン接種のみに頼るプランAに逆戻りし、たとえ地下鉄やバスやスーパーでマスクをしなくても法的な拘束力なし――イギリス人は基本的にマスク嫌い――怖い、怖すぎる)

要マスクだと外産産業や旅行業界に悪影響を及ぼすらしく、ジョンソン首相が国会でプランB解除を発表した時は、保守党メンバーから「いいぞ!いいぞ!」とやんや賛同の声が…いつも人命より経済を回すことを優先しているような――企業から献金もらってるから?というか、ジョンソン首相は最初は集団免疫派だった…。

そして、つい2週間ほど前、私は濃厚接触者になってしまいました~😢

日曜日の朝、久しぶりにママ友会があって、6人(日本人は私だけ)がカフェに集合。以前と同じく外のテラス席でと思っていたら、みなさん「寒いから中で」と…。いや、あの~私は外でもいいんだけど…(が、気が弱くて言えない)。

まあ換気は良さそうだったし、店内で2時間ほど楽しくお喋りしました。

で、帰宅したその夜に、今回の会には参加しなかったママ友Aさん(ウォーキング仲間)から連絡があり、「実は、今晩コロナ陽性が判明したの」と!!

彼女は前の週末に2回目のワクチンを接種して体調不良に。その後、木曜日に歯の治療(インプラントで抗生物質)をしたところ、顔が腫れてますます体調が優れず。翌日はウォーキングをパスしてずっと休息してたのに、日曜日に喉が痛くなったとか…。

(ちなみに、彼女は日曜はママ友会ではなく、別の友達グループと会う予定だったのです。が、その会はコロナが2名出て中止になったそう。不幸中の幸いで、Aさんの家族には感染しませんでした)

あ~、一緒にウォーキングしなくて良かった。

そう胸をなでおろした私。そうしたら、翌週の火曜日の午後になって、ママ友のグループチャットがにわかに活性化。「なに?」とチェックしたら、何と日曜に会ったうちの一人が陽性に!!!!

えええ~っ!なんと、私のお隣に座っていたBさんでした😢

ついに濃厚接触者になってしまった~!

翌日・翌々日は学校で仕事の日――急いで学校のコロナ規則(政府の規則が変わる度に変わる)を読み返してみたら、「ワクチン3回接種済で無症状の場合は自宅待機しなくてOK」でした。

ただし、一週間は抗原検査をして毎日陽性にならないかチェックしなくてはなりません。私の場合は学校で検査キットをもらえるのですが、近くの薬局やオンラインでも入手可(今は無料ですが、6月からは有料(7個入£30約4600円)になるそう。高っ!)

毎朝検査をして、陰性が出るとほっとするという繰り返しの1週間。学校ではマスクとバイザーを付けてましたが、もし途中で発症して生徒や他の先生にうつしちゃったらどうしようと、気が気ではありませんでした。オミクロン株の潜伏期間は3~5日とのことなので、1週間陰性でひと安心。

でも、Aさんは会った日の朝に抗原検査をして、陰性だったんですよ~。ママ友グループは学校関係者が多くて、Bさんも小学校のTA(教育補助員)。今小学生の感染率が高いから学校で感染したんだと思うけど、いつ感染したんでしょう?月曜日に感染して、その翌日にすぐ症状が出るってあるのかな? それとも日曜日は潜伏期間中だったけど、陽性になるほどウィルスが多くなかった? う~ん、謎です。

とにかく、何とか感染を回避できました~。でも、今回のことで周囲との温度差を実感 (*_*; もう一人のウォーキング友達CさんはBさんの向かい側に座ってたんですが、自分が感染することを全く心配していなかった…。私が極力人に会わない様にビクビクしていたのに、4日目に連絡が来て「明日、ウォーキングする?」といつもと変わらず…。

まあ、野外で歩くだけだから感染の心配はない、といわれればその通りですが…。もし私が潜伏期間中だったら、うつしてしまう可能性もある訳で。そのまた逆もある訳で。

彼女は週末約束がいっぱいということでその日しか機会がなかったのですが、心配性の私はスキップしたのでした…。Cさんだけでなく、別の友達も「ワクチン3回受けてるから、感染しても大丈夫よ。軽症で済むから」と。でも、他の人にうつすのはマズいですよね?イギリス人が「コロナとの共存」の道を歩いているのはいいんですが、やっぱり他の人に感染しないようマナーは守って…と思ってしまうのでした。

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
にほんブログ村

一足早いクリスマスプレゼント?

クリスマスイヴまであと2日を切りました。イギリスでは1年で一番大きなイベントがクリスマス。家族や親戚、友人同士が集まって、プレゼントを交換し合い、クリスマスディナーを食べて盛り上がります。あとはTVで女王様のお言葉を聞いたり、飲んだり、食べたり、話したり、リラックスしたり。

我が家の今年のデコレーションはこんな感じ

が、ご存じのように今イギリスではオミクロン株の感染が激増中。特に、ロンドンでは完全にデルタ株から置き換わり、今や90%がオミクロン株なんだとか。今日の感染者数はなんと10万人を超え、未知との遭遇状態…。

2週間ほど前から、ごくごく身近で感染の話を聞くように。でも、1週間ほど前からそれが加速し始めたんです~( ;∀;)

まずは、先週末会う予定だった友達から連絡が来て、月曜日に一緒だった顧客が金曜日に感染したと…(彼女は2万円ほど支払ってPCR検査を受け、陰性でした)。

それから、オンラインの日本語の生徒さん(13歳で、自身は2か月前に学校で感染)から、今度は両親が感染して自宅療養しているとの報告。

別の友達のご主人も職場で陽性者が出て、症状は出ていないものの簡易テストをする毎日。クリスマス前に不意打ちのように陽性者が激増して、濃厚接触者も大激増。

うわ~、すぐ近くまで迫って来た~と不安になったところで、今度は我が息子が!!

先週頭の3日間、友達とロンドンに遊びに来ていたのですが(家には帰って来ず)、大学のある町に戻ったところで友達が発熱(◎_◎); PCR検査の結果、おととい陽性が判明しました(◎_◎;)

息子は先週金曜日から簡易検査ではずっと陰性だったものの、友達が陽性だったのでもう感染してるに違いない!と悲観的な気持ちになっていました…。

で、息子は昨日PCR検査に出向き、今日結果が出る予定だったのです。

心配で一日中落ち着かなかったんですが、ついさっき連絡が!

陰性でした~\(^o^)/ ヤッタ~!

これで息子は下宿先で独りぼっちのクリスマスを過ごさずに済みます。

去年のこの時期は英国由来のアルファ株が急増して、政府はクリスマスの5日前にロックダウンに踏み切りました。我が家では、通常義両親や義妹家族の家に行って一緒にクリスマスを祝うのですが、私たちが会ってプレゼントを交換したのは今年の4月。

今年は義両親宅に行って2家族でクリスマスを過ごすことになっていたのですが、息子の友達の感染で不透明に。でも、義両親に陰性の情報を伝えたところ、予定通りに来てと言われました。

念のため、出発前に全員簡易テストをして確認し、換気を徹底してコロナ感染することなくクリスマスを過ごせればと思っています。

オミクロン大感染のなか、重症化する人が少ないのが救いといえば救いかな…。私の周りで感染した人は全員軽い症状で済んでいます。オンランピラテス仲間のひとりも陽性(同じ家に住む3名全員)ながら、昨日のクラスに参加してました(;^_^A

熱や咳はそれほど酷くならず、呼吸が苦しくなったり、嗅覚・味覚に変調をきたすことも少ないよう。軽い風邪やインフルエンザに近い症状で、ピラテス仲間は2日間ほどくしゃみが出て「あれっ、風邪かな?」という感じだったそう。重症化しているのはワクチン接種をしていない人が殆どと聞いています。

症状が軽いのはやはりワクチン接種のお陰のよう。症状が軽ければそれほど恐れることもないと思うのですが、問題はオミクロン株の感染率の高さですね。入院患者が増えると医療システムがパンクしてしまうので…。

森林公園ハムステッドヒース内、ケンウッドハウスのイルミネーション

皆さんも感染に注意して、素敵なクリスマスとお正月をお過ごしください。

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
にほんブログ村