全般性不安障害の可能性? SM H.E.L.P. 2024年秋サミットより (その3)

あっという間に12月に入り、クリスマスまであと21日となりました! また何もできないうちに1年が終わってしまうと、焦っています。ロンドンの街にはクリスマスのイルミネーションが輝き、クリスマス会が重なる季節です。

 宿り木や牛のいる牧場を見ながらウォーキング。雨の中、秋の終わりに咲く桜と出逢ってびっくり。家の前庭のイングリッシュローズも今年最後の花を咲かせています

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さて、前回の『全般性不安障害(Generalized Anxiety Disorder: GAD)』の続きです。

ケリーさんの娘さんのケース

ケリーさんは、小学校6年生になった娘のスージーちゃんに関して、心配性の傾向が強いと感じています。担任によれば「良い生徒で頭もよく、宿題もきちんとこなしている」とかなりの高評価。でも、本人はテストの前になると毎回泣くほど心配するのだそう。

トンプキンズ博士のアドバイス

まず、子どもに何が起こるのか訊ねてください。子どもが「テストに失敗する」と言ったら、それを書き留めておきましょう。このプロセスを重ねて、その結果を子どもと一緒に見てみるのです。娘さんが心配するほど結果は悪くないことが判るはずです。誰でも失敗はするから、失敗したらそれをどう生かすのかが問題なのだと分からせてください。

そうして、ミスすることを恐れる不安を減らしていきます。全般性不安障害(GAD)や社会不安障害(SAD)などの場合は、テストへの不安だけでなく他にも様々な事を心配しているはずです。テストだけの不安なのか、もっと他の不安や別の不安障害を抱えているのかを見定めることが重要になってきます。

心配することは本人にとって非常に苦しいものです。心配の対象と比較してみると、その不安は釣り合いが取れないほど大きいのは明らか。でも、本人は心配することをやめることができません。

不安の度合いが強すぎる場合は危険信号です。身体的・精神的な症状が出はじめたら、病気がより進行しないようにする必要があります。

学校において、もしGADが学業や学校生活に支障をきたしているようであれば、宿題や課題なども含め配慮してもらう必要があります。

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