ヨークシャーの夏休み(その1)シャフィールド

すっかり夏休み気分が抜けたところで、今年の家族旅行について(^_^;) 今年は春に9年ぶりの帰国をはたしたため資金不足だったのと、猛暑を避けるためもあって国内旅行に決定。実は、うちの家族は暑いのが苦手で(主人は日に焼けると水ぶくれ状になるため、夏でも長袖)、酷暑になりそうな夏のヨーロッパ旅行は敬遠中…。何度か訪れたことがありますが、複数の友達との再会もかねて北イングランドのヨークシャーに行くことにしたのでした。

国内旅行、特にイギリス北部の難点は天候が変わりやすいこと。湖水地方を訪ねた時は、真夏というのに肌寒く、雨に祟られました。まあ、雨が降り続かなければ、涼しくて過ごしやすいのですが…。

まず最初の2日間は、主人の出身大学があるシェフィールドへ。大学時代の友達宅に泊めてもらい、街を案内してもらいました。とにかく嬉しかったのが、ペットの4匹のネコちゃん。段々畑みたいに段差のある庭には鶏小屋もあって、のどかな雰囲気。

    バラ香るお庭でランチ。新顔の子猫2匹を筆頭に、ネコちゃん達に癒やされました。少し歩くと、見渡す限りの緑の丘陵

南ヨークシャーにある友人宅は、シェフィールド南西部に位置しています。ピークディストリクト(Peak District)と呼ばれる景観美しい国立公園に隣接し、少し歩くとすぐ緑の田園風景。散歩がてら案内してくれたのが、近くにあるフォージダム公園(Forge Dam Park)でした。

かつてシェフィールドは鉄鋼業で知られ、世界有数のカトラリー生産量を誇っていました。この公園には、その歴史を13世紀に遡る刃物研磨用の水車小屋が保存・無料公開されています。当時は川を堰き止めて水車を回し、その動力を利用して研磨機でカトラリーや刃物を研いでいたんだそう。

     途中にカフェや睡蓮の池などがあって、川沿いに緑の中を歩く散歩コースになっていました

翌日はどんよりした曇り空の元、バスでシェフィールドのシティセンターへ。路面電車が走る街中は、90年代に郊外の工場地後に大型ショッピンセンターができたため少々寂れた雰囲気。新たな都市計画に沿って、ゆっくり変化しつつあるとか。ランチは今春登場したばかりのケンブリッジストリート・コレクティブ(Cambridge St Collective)で。倉庫のような建物の中に多国籍の料理店(主にファストフード)が並ぶ、イギリスで今流行りのフードコート風の空間。パレスチナのソールフード店(?)でLoaded chipsというのを注文したら、スパイスが効いたチキンをどっさりのせた大量のチップス(極太フライドポテト)が!食べても、食べても全く減らず、皆に手伝ってもらってやっと食べ終えたのでした(^_^;)

食後は主人達が学生だった頃に通ったパブなど懐かしの場所を訪ねたり、鋼鉄産業の足跡が残る運河沿いの路をそぞろ歩いたり。実は、この日シェフィールドの南東にある町、ロゼハイムで移民排斥の暴動が起こり、バスの運行が突如停止に! 待っても待っても来ないので、仕方なくタクシーを呼んで帰宅。夜は私と息子が作った手巻き寿司とお味噌汁、野菜等で、友人たちの娘2人を加えた7人で食卓を囲みました。

とても楽しくて、有意義な時間を過ごすことができました。

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緘黙治療に使える小道具

あっという間にもう9月も第2週! 先週から新学年が始まり、またいつもの生活が始まりました。学校の勤務が今週からだったので、今でもまだ夏休みモードが抜けず、休み中にやる予定だった家の片付けをダラダラ続けています。その昔、夏休み終り近くなって急いで宿題を片付けていた頃から全く進歩なし(^_^;)

      ロンドンはすっかり秋の気配。秋薔薇が咲き、クラブアップル(野生の小さなリンゴ)が鈴生り。うちのミニトマトもやっと収穫にこぎつけました

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前回の記事で緘黙児の不思議な点、というか息子が緘黙だった頃に不思議に思った点を書きました。今回は息子のスモールステップに役立ったツール(小道具)について。すでに記事として書いたのですが、ここでまとめてみようと思います。

・電話

緘黙児って電話で話すことが苦手な子が多いんじゃないでしょうか? 今の時代、メッセージだけで済ませてしまいがちですが、あえて電話での会話を試してみて欲しいと思います。 まず最初は気がしれた家族間で、会話もYes/ No形式で、簡単なものからスタートしてみて下さい。

詳しくは、『電話でのスモールステップ』をご参照下さい。

・カメラ

息子は幼少の頃、ビデオ撮影をすることが大好きでした(今考えると、ほとんど家の中でしたが)。小2の頃、放課後の教室を訪問する際にふと思いついてカメラを持たせてみたら、それ以前と比べリラックスして自信を持っている様に感じたのです。仲の良い友達に一緒に来てもらった時には、色々撮影して盛り上がっていました。

詳しくは、『息子の緘黙・幼児期5~6歳(その20)放課後の教室』をご参照下さい。

カメラでなくても、自分の好きなものを持たせることで安心度が増すかもしれません。

・お気に入りのキャラ

子どもがスモールステップに挑むに当り、モチベを上げるのにお気に入りのキャラや大好物が役立ちます。息子は小学校低学年の頃放送され始めた14代目『Dr Who』にハマり、「ありがとうを言うから買っていい?」と自分からDr Whoカードをねだるようになりました。そのお陰で、何度もスモールステップを重ね、買い物に慣れることができたのです。あと、スーパーで好きなお菓子をひとつ買う作戦もお勧めです。「好き」こそ原動力!

詳しくは、『CBTってどうやるの?(その4)』をご参照下さい。

その時に流行っているアニメやゲームなどに夢中になったり、グッズを集めたりすることは、同年代の子どもと共通の話題を持つのにも役立ちますよね。

・外界との遮断壁になってくれるもの

息子が移転した歯医者で口を開かなくなって困った時、外界とのクッションの役割を果たしてくれたのが、日本語とハンカチでした。

私は普段しないサングラスをかけると、自分と自分をとりまく世界の間にカーテンがかかっているような感覚を覚えます。サングラスをしていると、いつもの自分じゃないような、第三者になったような。緘黙児は自意識が過剰で、自分のことを知られるのを極力恐れる傾向にあります。だから、サングラスや眼鏡をかけることで、自意識を少しでも減らすことができるかもしれません。

詳しくは、『緘黙児と歯医者』をご参照下さい。

スモールステップで重要になってくるのは、自分の子どもを良く知ること。つまずいた時、停滞した時、また大きくジャンプできそうな時、調整をするのにすごく役立ちます。

<関連記事>

電話でのスモールステップ

息子の緘黙・幼児期5~6歳(その20)放課後の教室

CBTってどうやるの?(その4)

緘黙児と歯医者

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