アイスランドの夏休み(その2)

2日目:レイキャビク市内観光

旅行2日目は、観光スポットや公共プール、市内バスなどが無料・割引になるレイキャビク・シティカード(24時間で約3,500円)を購入。なにせ物価がめっちゃ高いので、まともに払っていたらお財布が持たないのです。カードを利用して午前中は徒歩で市内観光、午後からは北東部沖にあるヴィーズエイ島(Viðey) へのボートトリップを楽しみました。

 

       街の中心部にあるチョルトニン湖の岸辺。空気が澄んでいるためか、どこに行っても川や湖の水面が鏡のよう

チョルトニン湖岸の市庁舎でカードを購入し、いざ出発。まずは近くにあったナショナルギャラリーに一番乗り。入口には大きなバスケットが置かれていて、その中には伝統的な室内履用の靴下が。主人と息子はこの分厚い毛糸靴下に履き替えて、館内を歩きました。

    自国アーティストの作品が中心ですが、ムンクの「病める子」にも遭遇

次は、レイキャビックのランドマーク、ハットルグリムス教会(Hallgrimskirkja) へ。j近代的なコンクリートの教会は41年かけて1986年に完成したもの。有名な大型パイプオルガンがあり、74.5mある塔はアイスランドで最も高い建造物です。でも、20年前は気軽に階段を上れたのに(無料)、現在は最上階の展望台までエレベーター+人の列+有料…で、断念。

  

繁華街をブラブラ歩き、お昼ご飯にフィッシュ&チップスを食べた後、20世紀初頭に建てられた白亜の館カルチャーハウス(The Culture House)と古い倉庫を改造したアートギャラリー(Hafnarhús)へ。

       

    デンマーク人の建築家、ヨハネス ニールセン (Johanes Nielsen)が建てたネオクラシック様式のカルチャーハウスは、かつて国立博物館だったとか。展示はそれほどではないけれど、建物自体が美しかったです

  

    Hafnarhúsでは、ポップアーティスト、エロを筆頭に、自国作家のコンテンポラリーアート作品が中心

         

   実は、作品よりも港が見える休憩スペースで飲んだ無料のコーヒーに感激。通常コーヒーは500円弱ですが、スイーツを足すと1,000円を軽く超えちゃう…イギリス以上の物価の高さなのでした

    

レイキャビクの街歩きは徒歩でじゅうぶん。壁のグラフィッティが芸術的でした

ヴィーズエイ島(Viðey)へ

オールドハーバーから、フェリーに乗ってヴィーズエイ島へと出発。港には大きな客船が多数停泊していて、北欧周遊旅行の拠点のひとつになっているよう。途中、鱗のように輝く全面ガラス張りのコンサートホール、ハルパ(Harpa)ともうひとつの船着き場に寄りました。所要時間は20分ほど。

  多数の豪華客船が湾内を行き来。小さな黄色い灯台の背後には半円の緑のマウンドがあって登っている人たちの姿が見えました

    2007年に登場したハルパ(Harpa)。アイスランドの海岸でよく見られる六角形状の岩群、バサルトロックを模ったデザインが独特

  ヴィーズエイ島が見えてきました。古い小さな教会と黒い屋根のレトロなレストラン、ヴィーズエイハウスがあります

 

  色遣いが可愛らしい教会内。青空の下、地図を片手にぶらぶら散策。午後の遠足にちょうどいいサイズの島です

総面積約1.7k㎡のこの小島は西部と東部に分かれて、150種以上の植物が茂る緑豊かな野鳥の天国です。私たちは1940年代まで漁村があったという東部を散策。小さな小学校(レプリカ?)には、村人達や漁獲した魚を干す風景など、当時の生活をしのばせる写真が。緑の草地に廃墟になった家の跡が点在していて、ちょっと物悲しい気持ちになりました。

晴天だったためか、どこまでも青い海がきれいでした

海辺を散策した後、違う道から船着き場の方に戻ろうとしたんですが、途中から小径が消失…。野草が生い茂っているのはデコボコの大地で、どんどん足場が悪くなってしまい、途中で引き返すことに。

ヴィーズエイハウスから少し北東に行くと、オノ・ヨーコさんが造ったイマジンピースタワーが。ジョン・レノンの誕生日10月9日から彼の命日12月8日まで、白い井戸を模ったモニュメントから天空に向けてライトアップ。暗い夜空に光の塔が映し出されるのだとか。

バイバイ、ヴィーズエイ島

ところで、最終のフェリーで街に戻ったらハルパ内を見学しようと張り切っていたんですが、男性陣に「スーパーが閉まっちゃう!」と止められ、結局行けずじまい…。レストランの夕食が高いので、今回は節約のためスーパーへの依存度大。地元の人達の暮らしぶりが想像できるので、旅先でスーパーをのぞくのは大好きです。

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