TAの仕事も2週目が終わり、やっと子どもの名前と顔が一致するようになりました。私は人の名前を覚えるのがすごく苦手で、今回もなかなか覚わらず…。
クラスには黒人の男の子が4人いるのですが、そのうちの2人が顔も背格好もよく似ているんです。クリクリした目も単髪ヘアスタイルもそっくりで見分けがつかず、毎回「◯◯君だよね?」と確かめるという情けなさ…。昔、イギリス人ママ達が日本人の男の子2人を見て、「兄弟なの?よく似てる」と言っているのを聞き、「えっ、全然違うのに」と思ってましたが、きっとこんな感じだったのかも。
今のところ、私の仕事はASD児のA君とB君から目を離さないようにしながら、教室内または外の子ども達の活動を監督するというものです。先週はA君が体調を崩して3日間休んだので、他の子ども達の相手をする時間がたくさん取れました(B君は幼稚園時代から特別支援を受けているせいか、A君ほど問題はありません)。
火曜日、5人ほどの男の子が初めて専属校庭の片隅にある「泥んこコーナー」に足を踏み入れました。持参した長靴を履き、わいわい言いながらショベルやスコップで土を掘り始めたんです。私がテーブル席で数人の女の子達に名前の書き方を教えていると、「見て見て~!カタツムリがいた!」という声が。どれどれと思って見に行くと、男の子が差し出すスコップの上に乗ってたのは、小さなミミズでした!
《実は、私ミミズとかナメクジとか、ヌメヌメした軟体・環形動物がダメなんです。恐怖症に近い感じで、見ると背筋がゾゾッとなるんですよね…。単に形態が気持ち悪いのと、小学校の頃の強烈な記憶が恐怖心と結びついてしまったようです。私の通っていた小学校は確か3年生のころ鉄筋の新校舎に建て替えたんですが、旧校舎は県下で最も古い木造の建物でした。古くて暗い保健室にガラスのフレームに入った上半身の内蔵模型(?)があって、その中にぎょう虫の模型が!!(書くのも嫌ですが、形態が似てますよね)「こんなのが体の中に入ったらどうしよう」、と心底恐怖を感じたんです》
話を子ども達に戻すと、私は一瞬何も言えず、固まってしまいました…。別の子が、土の中にミミズを発見して、指でほじくり出すのも見てしまいました(涙)。でも、私の気持ちにはお構いなしに、子ども達は次々にミミズを掘り出し、小さい可愛らしい手のひらにのせて、「また、見つけた~っ!」と、嬉々として見せに来るんです。
ミミズが近くに来た時、教育関係者という本分をついつい忘れ、後ずさりして逃げました~!子ども達は面白がって、追っかけてくるし。いつの間にか、クラスの3分の2ほどを巻き込んだ、追いかけっこ大会になってしまったのです。子ども達の歓声があまり大きかったためか、担任が出てきて「そんなに大声を立てたら駄目でしょう!」とお説教されるハメに。スミマセン、私の責任です…。
翌日、雨上がりの道を学校に向かう途中、アスファルトの上に何やら不気味なものが…。5~7cmくらいの大きなナメクジが、何匹も何匹もいるのです!それも、オレンジがかった色やら、グリーンのやら、うわ~っ。校庭にいないことだけを祈りながら教室へ入り、昨日の失敗を担任に再度謝りました。この日から、子どもがミミズを見せに来ても、「よく見つけたね。でも、土の中に戻そうね」と冷静に言えるように。何事も経験、経験。というか、心の準備をしておくと、何とか対処できるみたい。
でも、担任から「実は、来週wormery(ミミズの観察キット)が来ることになってるのよ。でも、プラスティックの器に入ってるから大丈夫よ」と告げられているんです。うわ~っ、教室内でも気が抜けない。明日(というかもう今日ですが)学校に行くのが怖いです。