マギー・ジョンソンさんの『小学校中・高学年&ティーンの支援』(その3)


緘黙を克服したサキ・ギャラクシディス君の動画

  • この動画では、22歳のオーストラリア人の青年、サキ・ギャラクシディス君が、(専門家の支援を得て)15歳の時についに決意を固め、どのように緘黙を克服したかを語っています。
  • 彼は”極端な社会不安”のため、9年もの間両親をのぞいて誰とも話しませんでしたが、今では誰とでも話しています。
  • 「自分を信じて。僕にできたんだから、君にだってできる」、というのが彼の主要メッセージです。

*みく注: 18分の長い動画の中から、マギーさんはサキ君の最大のチャレンジとなった、「学校で初めて言葉を発する」部分のみ抜き出していました。その前にも参考になるアイデアが多々あるので、簡単に説明しますね。

 サキ君は学校で全く話せなかったものの、成績はよく自負心がありました。苛めにもあったそうですが、あまり気にせず、それほど落ち込んだことはなかったとも。将来のことを考えた始めた時、どこかで「話せないバリア」を取り払わなければマズイと真剣に思い始め、それが起爆剤になったそう。少し自信がつけば何とかなると固く信じていたそうで、「本当にやりたいと思えばできる」と視聴者に語りかけています。自分で克服するんだと決心したのは14歳の頃。父親にもそう宣言して、プロの心理士に相談しました。心理士のアドバイスは、簡単なことから始めて、スモールステップで徐々に自信をつけていくというもの。経験値をあげてかなり自信がついたところで、最大のチャレンジに挑戦したことが成功の鍵だったと思います。

<サキ君の緘黙克服方法>

まずは、自分で簡単にできることから、徐々に難度をあげて経験値をあげてゆく。下記は彼が楽だと思った方法なので、それぞれが自分に合う方法を見つける必要があります。彼の人生最大のチャレンジは、学校でひとりの先生にひとこと声を発するというものでした。

  • 作戦1: 普段よりも多く、両親と話す
    学校から帰宅したら両親に話しかけ、徐々に長い会話にしていく
     
  • 作戦 2: 町に出て知らない人と話す練習(道をきく)
    多分、多くの緘黙児が感じることだと思うのですが、彼にとっては知っている人よりも、全く知らない人と話すほうが楽だったそう。「誰も僕のことを知らないし、僕が話せないことも知らない。僕も彼らを知らない」– 失敗しても安心できる状況ともいえますね。
     
  • 作戦 3: 最重要課題の決行 - 学校でひとりの先生に「ハイ」と、ひと言だけ声をかける
     

動画の10分26秒のあたりから、

「今がその時だ!何がなんでも言わなきゃ。僕はありったけの力と自信をかき集めて、最初のひと声を絞りだそうとした。たったひと言 — いうべき言葉は「ハイ」、それだけ…。数分間そこに立って何とか声を出そうとしていたら、自分の中で少しずつ自信が湧きおこってくるのを感じたんだ」

「その僅かな自信に気づくと同時に、すぐさまそれを掴んで離さないようにした。そして、なんとか声を出そうと自分を奮い立たせたんだ。やるしかなかった。己の限界を超えなきゃいけない。安全地帯にいる限り何かを成し遂げることなんかできないから、そこから出なきゃいけない。その時は、すっかり安全地帯の外だったよ!」

「本当に辛くて、ずっと緊張しっぱなしだったけど、なんとかやり終えることができた。ただ、「ハイ」という言葉を発しただけ。でもその言葉は、それほど長く考えなくても出てきた。そんな風に、実現させたんだ」

*みく注: 心理士が学校に働きかけ、ランチタイムに特定の場所で先生と出会えるようにセットアップ。予めこの挑戦について先生に説明してあり、サキ君自身もそれを知っていました。

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