プラハの夏休み(その4)


ホリデー4日目は、半日ツアーでプラハの東40kmほどのところにあるクトナ-・ホラ(Kutná Hora)という町へ。ホテルにあったリーフレットの骸骨堂の写真を見て「面白そう」と決めたんですが、行った後に納骨堂を含めた町全体が世界文化遺産 (UNESCO)に登録されてることを発見。我が家の旅行は行き当たりばったりで(事前にちょこっと調べるのは私のみ)、後々になって色々な事実を知ることになるのです。

ミニバスだろうと思っていたら、やってきたのは冷房完備の立派なコーチ!英語とスペイン語のガイド2名と、世界各国から来た30名あまりの参加者と一緒に出発。「チェコのカントリーサイドが見られる」と楽しみにしてたのに、冷房が心地よくて知らないうちに爆睡していました(笑)。

クトナ-・ホラは13世紀頃から中欧最大の銀鉱の町として栄え、14世紀にはボヘミア王国の銀貨製造を担う経済の中心地に。14~16世紀初頭までは首都プラハと肩を並べるほど繁栄し、町は地方から独立して壮大な聖バーバラ大聖堂の建築に着手しました。が、17世紀に戦争や宗教的な争い、銀鉱の閉鎖などにより衰退の一途をたどったとか。

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まず最初に、郊外にあるセドレク区墓地の納骨堂 (Kostnice v Sedlci) に到着。足を踏み入れた途端、どこを見ても骨ばかり。骨を積み上げたピラミッドが4つもあり、想定4~7万人の骨が納められているとか。他にも、シャンデリアや紋章など、見事というしかない精巧な骨装飾がいっぱい。

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何故こんなに大量の人骨が収められているかというと、その起源は1278年に遡るそう。ボヘミア国王の命を受けて聖地エルサレムに赴いたセドレク修道院長が、ゴルゴタ(キリストが十字架にかけられたとされる地)の土を持ち帰り、復活の象徴として墓地に撒いたのがその始まり。噂はどんどん広まり、中欧中の人たちがこの墓地に埋葬されることを願うようになったとか。加えて、14世紀半ばには黒死病の犠牲者が、15世紀初めにはフス戦争の戦死者が多数葬られ、墓地は満杯状態。15世紀に墓地の中央にゴシック様式の教会を建て、その際に掘り起こした大量の骨はチャペル兼納骨堂に収めることに。とにかく、墓地が足りなくなったんですね。その後も骨を掘り起こしてはチャペルに積み上げることを繰り返したよう。

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   人体の骨を全部を使って作ったシャンデリア(左)とその作者、フランチェスコ・リント(František Rint)の名前を標した壁(右)

ここまでくるとアッパレというか、不気味というより精密なアートワークのようでした。ローマのカタコンベの様な暗さはなく、骸骨堂の中は明るくて結構あっけらかんとした雰囲気です。動画を見つけたので、良かったら見てください。

次は、16世紀に「銀鉱夫の聖堂」として建築を始めたものの資金が底をつき、19、20世紀になるまで着手しなかったという聖バーバラ大聖堂。その過程で、最初の設計図をかなり変更しているとか。アメリカ人のガイド、ジェ-ムス曰く、「中欧で最も美しい未完成の大聖堂」だそう。

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正面(左)と横から見た支柱の細部

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基本はゴシック様式ですが、バロックやロマネスク様式の箇所も

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写真左の奥に見えるのは聖バーバラ大聖堂の後部。尖塔の造りが繊細ですね。石畳の右側には17世紀に大学だったバロック様式の建物が。写真右は中世の名残が残る塔のある建物

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ジェームス推薦の「チェコで一番美味しい」というピザリア。息子がマルガリータを注文

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 メニューにアイスコーヒーがあったので思わず注文したら、来たのが左。アイスコーヒーにヘーゼルナッツのアイスクリームと生クリームが乗ってました。右はヨソで頼んだレモンが入ってないレモネード。どちらも200円ちょっと

帰りはまた冷房車で爆睡してしまい、ついにカントリーサイドの風景は見られず…。最後にチェコ語の表現を10個くらい教わったのに、「アノ、またはノ(Yes)」と「ネ(No)」しか覚えられませんでした。情けない…。

長くてすみません、次で最後にしますね。

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