学校の春休みが終わって、最終学期が始まりました。5月中旬からGCSE(General Certificate of Secondary Education 国家試験)が始まり、私の生徒2人も日本語の試験を受ける予定です。が、大事なこの時期に生徒の一人は病院の受診でたて続けに欠席…😢 でも、仕方ない。祝日も続くし、天候も回復してきたし、「なるようにしかならないさ」と自分にいいきかせています。
今年もイギリスの春の風物詩、ブルーベルの青い絨毯を見ることができました。野生と園芸用(右)では花姿が異なり、色はピンクと白も
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さて、2年生では1学期も終りに近い11月に最初のIEP(個別指導プラン)が作成されました(詳しくは『息子の緘黙・学童期6~7歳(その3)2年生1学期の指導プラン』をご参照ください)。その見直しと評価が行われたのは2学期の終わり(3月末)のこと。
2006年11月からのIEP (2年生No1)
ターゲット1: 大人に聞こえるよう、もっと大きな声で話す
- 達成目標:異なる小グループ活動で3回
- リソース/ テクニック:小グループでのディスカッション
- 作戦:聞き手を意識して、より明確に、人に聞こえるように話すよう促す
- 担任とTAへの提案:グループ内で発言するよう促したり、テープレコーダーを使ってみる(これは一度も試されなかった)
評価:大きな声を出すことに抵抗がなくなってきている。母親の報告によると、以前よりも積極的になってきたということ。
ターゲット2: 大人に聞こえる場所で、友達と小グループでゲーム遊びをする
- 達成目標:5回
- リソース&テクニック:ロール(役割)プレイ、ドラマ、小グループでのディスカッションやゲーム
- 作戦: 仲のいい友達といっしょに座らせ、安心して話す自信がでてくるまで待つ。参加できたら褒める。
- 担任とTAへの提案:小グループでロールプレイを使い自信を持たせていく。トライできたら肯定的なフィードバックを返す。
評価:ゲームをしている時、大人が聞いていても気にせず話せるようになった。もう問題ではない。
彼は新しい友人関係を築きつつあり、自信を持ち始めている。話す機会や話題が増えてきて徐々に進歩しており、スタッフ一同大変うれしく思っている。
次学年への移行について:
母親がジュニアスクール(別校舎で別組織)への移行について心配していたため、彼女が安心できるよう移行について説明し、問題のないことを話した。もし必要が出てきた場合は、CHAMS (Child and Adolescent Mental Health Services 児童&青少年メンタルヘルスサービス) へもGP (主治医) を通してアクセルできることを説明した。
IEPミーティングに参加して(担任のE先生、SENCo (特別支援コーディネーター) と私)、なんとなく担任の熱意が見られないなと…。う~ん、今までの担任達と違って、どうも距離をおかれていつような気がする…。
小さい子どもがいるため、ジョブシェアで息子のクラスを担当していたE先生とL先生。実は保護者間では、二人の間の連絡が上手くいっていないんじゃないかと不満が出ていました。
息子のIEPを実行しているのは、担任達ではなくASDのクラスメイトに着いていたTAでした。というのも、息子はこのTAが担当する小グループに入れてもらっていたので。彼女は1年の時に1対1で息子の読本を見てくれた女性で、息子の緘黙や教室での様子も良く知っていました。
どうも、IEPの評価やレポートはこのTAからの報告だけで書いたのではないか?という疑問が…。担任達がどれほど息子に関わってくれているのかは不明で、「ちゃんと緘黙を理解してくれているのかな?」という不安が常にありました。以前のように、担任と保護者がタッグを組んで取り組んでいる、という雰囲気はナシ。
L先生は放課後の教室活動に関わってはくれていたものの、私がやろうとしているスモールステップに関して、質問やアイデアを出してくることも全くなく、あまりピンと来ていないような…。
このIEPミーテンングの後、担任の関心の薄さが判明したのでした(詳しくは『息子の緘黙・学童期6~7歳(その5)持ってる先生と持ってない先生』をご参照ください)。
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