ミラノオリンピックが始まりましたね。日本のフィギュアスケートチームの活躍が楽しみです。イギリスは相変わらず天気が悪くて雨続き。5週間ぶりに南アジアとオーストラリアの旅から帰ってきた友達が、時差ボケが治らないとぼやいていました。
先日、ウォーキング友達の誕生日だったので、ロンドンの金融街シティ内を散策。ビル群の合間に点在する小さな庭園を巡り、遅いランチを食べてからロンドンを展望できるスカイガーデンへ
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昨年秋に開催されたSM H.E.L.Pサミット最終日のテーマは、脳(神経系)と身体のつながりに着目し、自己調整能力を高めて心身の健康を向上させること。その対象は子どもではなく、子どもを支える側の保護者でした。保護者が自身の神経系の状態を認識し、そのニーズに応えることで心と体が繋がって、それが子どもにも良い影響をもたらすというのです。
その方法というのは下記の3つ:
- ソマティック・エクスペリエンシング(SE: Somatic Experiencing)
ソマティックセラピーとも呼ばれ、1970年代にピーター・リヴァイン博士によって開発された、身体感覚に焦点を当てたトラウマ治療のための心理療法。身体感覚に意識を向け、身体に溜まった過剰なエネルギーを少しずつ解放することで、神経系の自己調整能力を高めていく。それによって、心と身体のつながりを再構築し、心身の回復を促す。トラウマだけでなく、慢性的なストレスの軽減や長期的なストレスによる心身の不調からの回復が期待できる。
- 内受容感覚体験(interoception experience)
内容容感覚体験とは、「お腹が空いた」「心臓がドキドキする」など、自分の身体の内部の状態を感じ取る感覚のこと。呼吸、心拍、内臓の動き、体温、空腹感、喉の渇きなど、身体の生理的状態に関する感覚の総称。この感覚は、感情の認識や自己の状態を把握する上で重要であり、社会性やメンタルヘルスにも深く関わっている。内受容感覚体験を積むことで、自分自身をより深く理解し、自己調整能力を高めることができる。
- 神経発達運動(neurodevelopmental movements)
原始反射運動は乳児期に見られる脳幹由来の無意識な反応で、通常生後6〜12ヶ月で消失。それとともに身体を意識的に動かす大脳主導の神経発達運動へと移行する。原始反射運動はバランス感覚、運動能力、視覚、聴覚、発話能力、学習能力、コミュニケーション能力の発達に不可欠で、神経発達運動により脳から筋肉へ動作の指令を伝える神経回路を発達・成熟させていく。遊びを組み合わせた神経発達運動の包括的なトレーニング(感覚統合)で、脳と身体の連携を強化することができる。
保護者のメンタルヘルスの不調が、何故子どものサポートに影響するのか?良く「自分が幸せでなければ、他者を幸せにすることはできない」といいますが、それと同じ考え方なのかなと思います。保護者、特に母親は自分のことを後回しにする傾向が強く、ストレスや疲れが溜まってもそのままにしておくことが多いのではないでしょうか?日本ではまだ気軽にセラピストに相談する環境が整っていないかもしれません。
保護者のメンタルヘルスや体調が不調だと、子どもは敏感に感じ取ります。疲れやストレスが溜まりすぎると、正しい判断や対応をすることが困難になるかも。また、それが体調にも影響を及ぼしますよね。自身の健康も子どもの健康も同じぐらい大切。難しいとは思いますが、ひとりで頑張りすぎないこと、忙しくても自分の時間・癒しを持つことを忘れずにいたいものです。
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