緘黙治療に使える小道具

あっという間にもう9月も第2週! 先週から新学年が始まり、またいつもの生活が始まりました。学校の勤務が今週からだったので、今でもまだ夏休みモードが抜けず、休み中にやる予定だった家の片付けをダラダラ続けています。その昔、夏休み終り近くなって急いで宿題を片付けていた頃から全く進歩なし(^_^;)

      ロンドンはすっかり秋の気配。秋薔薇が咲き、クラブアップル(野生の小さなリンゴ)が鈴生り。うちのミニトマトもやっと収穫にこぎつけました

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前回の記事で緘黙児の不思議な点、というか息子が緘黙だった頃に不思議に思った点を書きました。今回は息子のスモールステップに役立ったツール(小道具)について。すでに記事として書いたのですが、ここでまとめてみようと思います。

・電話

緘黙児って電話で話すことが苦手な子が多いんじゃないでしょうか? 今の時代、メッセージだけで済ませてしまいがちですが、あえて電話での会話を試してみて欲しいと思います。 まず最初は気がしれた家族間で、会話もYes/ No形式で、簡単なものからスタートしてみて下さい。

詳しくは、『電話でのスモールステップ』をご参照下さい。

・カメラ

息子は幼少の頃、ビデオ撮影をすることが大好きでした(今考えると、ほとんど家の中でしたが)。小2の頃、放課後の教室を訪問する際にふと思いついてカメラを持たせてみたら、それ以前と比べリラックスして自信を持っている様に感じたのです。仲の良い友達に一緒に来てもらった時には、色々撮影して盛り上がっていました。

詳しくは、『息子の緘黙・幼児期5~6歳(その20)放課後の教室』をご参照下さい。

カメラでなくても、自分の好きなものを持たせることで安心度が増すかもしれません。

・お気に入りのキャラ

子どもがスモールステップに挑むに当り、モチベを上げるのにお気に入りのキャラや大好物が役立ちます。息子は小学校低学年の頃放送され始めた14代目『Dr Who』にハマり、「ありがとうを言うから買っていい?」と自分からDr Whoカードをねだるようになりました。そのお陰で、何度もスモールステップを重ね、買い物に慣れることができたのです。あと、スーパーで好きなお菓子をひとつ買う作戦もお勧めです。「好き」こそ原動力!

詳しくは、『CBTってどうやるの?(その4)』をご参照下さい。

その時に流行っているアニメやゲームなどに夢中になったり、グッズを集めたりすることは、同年代の子どもと共通の話題を持つのにも役立ちますよね。

・外界との遮断壁になってくれるもの

息子が移転した歯医者で口を開かなくなって困った時、外界とのクッションの役割を果たしてくれたのが、日本語とハンカチでした。

私は普段しないサングラスをかけると、自分と自分をとりまく世界の間にカーテンがかかっているような感覚を覚えます。サングラスをしていると、いつもの自分じゃないような、第三者になったような。緘黙児は自意識が過剰で、自分のことを知られるのを極力恐れる傾向にあります。だから、サングラスや眼鏡をかけることで、自意識を少しでも減らすことができるかもしれません。

詳しくは、『緘黙児と歯医者』をご参照下さい。

スモールステップで重要になってくるのは、自分の子どもを良く知ること。つまずいた時、停滞した時、また大きくジャンプできそうな時、調整をするのにすごく役立ちます。

<関連記事>

電話でのスモールステップ

息子の緘黙・幼児期5~6歳(その20)放課後の教室

CBTってどうやるの?(その4)

緘黙児と歯医者

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