息子の緘黙・幼児期2~3歳(その2)

初めての室内遊戯場

息子が2歳半のころ、初めて大型の室内遊戯場に連れて行きました。かなり広い空間に、年齢別のソフトプレイエリアが複数あり、カフェも併設。よちよち歩きの幼児から、7・8歳くらいの子どもまで、大勢の子どもと母親達でごったがえしていました。

最初に受けた印象は、人の多さと騒音のすごさ。天井が高いので雑音や子どもの声が反響して、厚い雑音の壁の中にすっぽりはまり込んだような感じでした。

一緒に行った日本人の友達は、遊具を見るなりすぐ駆け出して行きました。彼のママも後を追って行ってしまい、ポツンと取り残された息子と私。でも、息子はちっとも動こうとしません。大好きな車の乗り物があるのに、私の傍らを離れないのです。いつもなら、私の手を引っ張って連れていくのに…。

慣れてないからと思い、まずは一緒にフカフカの滑り台へ。色々誘ってやってみたのですが、全然のってないんですよね…30分くらいして、やっと大好きな車の乗り物にチャレンジしたものの、いつものようには楽しめてない様子…。ノロノロと車を動かしていたら、よその子が押してきた車にぶつけられ、半ベソ状態。

ノリノリで汗をかきながら走り回っている友達と比べ、息子はもう家に帰りたいモードで、ちょっと情けなく…。お昼に大好きなハンバーガーとポテトを食べて、やっと元気を取り戻したところで、帰途に着いたのでした。

後で気づいたのですが、遊技場の騒音が息子にはキツかったんだと思います。初めは私でも耳障りだったくらいだから、彼の敏感な耳にはもっと大きく、恐ろしく聞こえたでしょう。騒音に囲まれていると、不快感から不安になることもありますよね。

また、他の子ども達がエキサイトして動き回っているあの雰囲気に、溶け込むことも難しかったのでしょう。普通だったら、すぐに慣れて順応するのに対し、感覚過敏のある抑制的な気質の息子は、慣れるのにかなりの時間を要するようでした。

ちなみに、2度目からは、出だしは遅いものの楽しく遊べるようになり、ほっとしました。というのも、冬場は公園だと寒いので、室内遊技場は手ごろに子どもを遊ばせられる、お助けスポットなんですよね。

こんな調子だったので、3歳から4、5歳くらいまで、子どもだけで遊ぶ遊園地のような場所では、場の雰囲気に慣れるのに時間がかかりました。やっと元気に遊べるようになる頃には、他の子が帰る時間になっているのです…。うちでは長丁場になるのを覚悟して、子どが満足できるまで付き合うようにしてました。

不安が強い抑制的な気質の子でも、慣れてくれば楽しめることが多いと思います。最初は親が付き合って、少しずつ慣れてきたら、体も心もリラックスしてくるはず。「うちの子はこういう場所が嫌いだから」と連れて行かないと、いつまでたっても慣れないし、行動範囲も広がりません。親も一緒に楽しんで、ポジティブな体験を積み重ねていくことができたらいいですね。

人は人、うちはうち。子どもが楽しければ親は嬉しいし、人生は長いんだもの、マイペースでいきましょう。

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