ベルリンの夏休みの思い出(その4)

春の足音が聞こえてきても、なかなか油断できない2月と3月。早春の花が咲き乱れるイギリスですが、再び寒波がやってくるよう。さて、またまたベルリンの夏休みの思い出の続きです。

パドル蒸気船でシュプレー河下り

シュプレー河では複数のクルーズ会社が多様なツアーを企画しています。私達が乗ったのは、船後尾に大きな赤い車輪がついた古風なパドルスチームボート。ベルビュー宮殿(Bellevue Palace)近くから出発し、博物館島の北東を通ってイーストサイドギャラリーの壁沿いにオーバーバウム橋の前まで航行しました。

ボートからはベルリンを代表する新旧さまざまな建物を見ることができました。中でも、2020年に史上初のスマート商業ビルの一つとして登場した近未来的なキューブベルリン(Cube Berline)は圧巻。アイスキューブのような外観にまず驚いたのですが、このハイテクビルでは、プロセス全てをAIで制御しているのだとか。また、国会議事堂やシュプレー川の中州にある世界遺産、博物館島の伝統的な建物郡も大迫力でした。

博物館島(Museumsinsel)で博物館めぐり

ユネスコの世界遺産に指定されている博物館島には、ベルリン美術館(Staatliche Museen zu Berlin)を構成する5つの博物館・美術館が集結。私達は事前に1日入場券を購入し、ミッテ地区の滞在先から徒歩で博物館島へ。旧博物館、新博物館、旧ナショナルギャラリー、ボーデ博物館、ペルガモン博物館があるのですが、見どころが多すぎて旧博物館はパス…。

     旧ナショナルギャラリーではクリムト展を観覧(左から2番目)。島の先端に位置する豪奢なボーデ博物館(写真右3つ)は、遅い時間だったためかほとんど貸切状態!写真に写っていない新博物館は特にエジプト文明エリアが有名で、『ネフェルティティの胸像』を観るために早足で周りました^^;

ハイライトはペルガモン博物館(Pergamon Museum)

5館の中で最も入場者が多いのがペルガモン博物館。何と現地から輸送した古代遺跡を館内でパズルの様に組み立てて再構築し、展示しているのです^^; あまりのスケールの大きさにもうビックリ!大英博物館も大英帝国の時代に各国から収集(略奪?)した文化財を展示しているのですが、ここは規模が違う!ペルガモン博物館は去年10月から改修工事のために14年間の予定で閉館したので、見学できてとてもラッキーでした。

左から、青と金のタイルが鮮やかな古代バビロニアの『イシュタル門(The Ishtar Gate 紀元前568年)』と輸送されてきたタイルの仕分け作業。別館では古代都市ペルガモンを再現した360度のパノラマ映像が観られます。写真右は『ミトレスの市場門 (Market Gate of Miletus 紀元前120年)』

4館を周っただけでも、疲れ果てた一日でした。

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