芽吹きの季節


毎日あっという間に時間が過ぎて、もう3月に入ってしまいました。イギリスでは2月中旬あたりから空気に春の兆しが感じられ、家々の庭先に早春の花が咲き始めています。2月はじめにはスノードロップのベル型の白い花、それから黄色と紫のクロッカス。いつの間にか淡いピンクの梅や早咲きの桜も花を開き、水仙の硬いつぼみも大きく膨らんでいます。

近所のお宅の前庭に咲いていた梅とマンサクの花。我が家のバラの木にも芽がいっぱい

春の訪れとともに、嬉しい知らせが。昨年秋から不登校気味で1月は一度も学校に来なかった生徒さんが、新たにできた6フォーム(6th Form 16 ~18歳の子が通う2年制の学校)の校舎に通うことになったというのです。

今までは、小学4年生から高校3年生くらいまでの子どもが、同じ校舎で学んでいました。30名と生徒数は少ないんですが、普通の家を改造・増築した建物なので、教室の配置が入り組んでいて、階段も狭く、いつも込み合っていて、窮屈な感じが否めませんでした。

彼はまだ14歳なので、6フォームに通うべき年齢ではないんですが、本人と学校の話し合いで「そこだったら通う」と決めたそう。

同級生や下級生のことを「ガキばっかり」「騒がしい」と称していたので(笑)、年上の子と一緒の方が落ち着くんでしょうね。今度の校舎は広々としていて、スタッフと共同で使える広いキッチンも。給食がないため、生徒がめいめい自分でランチを作るんだとか。即席スープやカップラーメンからサンドイッチ、パスタの材料までいっぱい揃えてあります。ライフスキルを身に着けるのに最適ですね。

しばらく休んでいたし、本当に登校できるのかなと心配だったんですが、彼は先週からちゃんと学校に来始めました。やった! お母さんもほっとしてると思います。

私の授業も再開した訳ですが、しばらく会っていないのに、照れた様子など全くなし。まるで何事もなかったように、ほんとうに普通なんです。こういうところが、やっぱりASDならではなのかな…。(でも、興味のある話題だったら、嬉しさを分かち合えるASD児もちゃんといます)。

「この学校はどう?」

「まあ、悪くない」

「家で退屈してなかった?」

「ううん、すごくハッピーだったよ。また学校に来なきゃいけなくなっちゃったけど」

彼は表情をあまり変えません。というか、表に出す感情の幅がすごく狭い…。一見しただけだと、「つまらなさそう」に見えます。でも、ボディランゲージや言葉から、今度の校舎や人間関係が気に入っていること、不安な状態ではないことが伝わってきました。彼の「悪くない」は「気に入った」なんですね。まあ、「嫌」だったら断固として動かないはずなので。

他の生徒と一緒の大教室でも、落ち着いて勉強しているのを見て大感激。年齢が上の子達はワーワー騒いだりしないし、先生達も静かに話すし。前の校舎と比べると、静かでゆったりとした雰囲気が気に入っているんだろうなと思います。

「サンドイッチ用のトマトを切らせたら、とんでもない切り方だったわよ」と、作業療法士が苦笑しながら教えてくれました。きっと家でもやったことがなかったんでしょう。でも、スタッフ全員が彼の復帰を心から歓迎しているのが伝わってきます。

このまま、問題なく学校生活を楽しめますように。

そうそう、昨日やっと屋根裏の工事のために組んだ足場が撤去されたので、久しぶりに近所のガーデンセンターに行ってきました。

 

早春の球根花と色とりどりのプリムラ

もう咲く寸前の水仙と葉が出てきたチューリップ

クリスマスローズの種類も豊富

こんな日時計が欲しいけど、うちの狭い庭では無理。プランターやかご類も充実してます

窓辺に飾る水仙と勿忘草を買いました

 

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