誕生後の1週間


息子が生まれた病院の産科病棟は4人部屋でした。イギリスでは母児同室が普通で、ベッドの枕元にベビーコットが置かれ、母親と赤ちゃんはひと時も離れることはありません。

ということは、誰かの赤ちゃんが夜泣きすると全員起こされてしまう訳です。また運が悪いと、皆が寝静まった後に出産したばかりの母児が部屋に運ばれてくることも…。

すったもんだの末にやっと息子が生まれ、しばし安堵の時間。夫が帰宅し、さあ眠ろうと思ってもなかなか寝付けず、ウトウトすると誰かの赤ちゃんの泣き声で目が覚める、の繰り返し。我が子はというと、ほとんど泣きもせずスヤスヤ眠っていました。

真夜中、「ちゃんと息してるかな?」とコットをのぞいてみたら、息子がぱっちりと目を開けて静かに空を見つめているんです。なんだか思索に耽っているように見え、「えっ、新生児ってこうなの?この子、宇宙人かも…」と、ビビった私でした。

翌朝の朝食は、赤ちゃんを連れて別室へ行かねばなりませんでした。「こんなの日本じゃ考えられない」と思いつつ、キャスター付のコットを押し、自分で紅茶を注ぎ、パンを選び…。トロトロ動いてる私に比べ、片手で赤ちゃんを抱っこしながら余裕で食べてる人もいて、「みんなスゴイ」と感心することしきり。

何人かのママさんから”Your baby is beautiful!”と、嬉しいコメントが。イギリス人とのハーフの息子は、眼が大きくて眉毛がくっきりしていました(現在、ゲジゲジです)。でも、生まれたては「これぞハーフ」という顔だったのに、半月ほどするとしっかり日本の子に(笑)…。

どういう訳か、外人の子どもって生まれたばかりはオヤジ顔が多いようです(ジョージ王子を見てそう思った方も多いのでは?)。それが、数週間すると驚くほど可愛くなるんですよね。

その日の午前中は、母乳指導やら沐浴指導やらがあり、その後同室の皆さんは次々と退院していきました。が、私はどうも体調が戻らないので、もう一晩お世話になることに。

翌日なんとか退院。何だかふわふわするなあと思っていたら、貧血が酷くて3日後に輸血のため緊急入院となったのでした…。息子はというと、新生児黄疸が出てしまい、1週間くらいはずっと眠ってばかり--あまり泣かず、新米母にとってはすごく楽な赤ちゃんでした。

黄疸が治った途端にそれがひっくり返るなんて、思いもよらなかったのです。

 

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