息子の緘黙・幼児期4~5歳(その16)トイレの問題


緘黙児が学校でトイレに行くのを我慢することは、かなり多いようです。息子も例にもれずそうでした。帰宅するなりトイレに駆け込むことが多かったです。

担任に訊いたところ、「トイレタイム」を設けて、行きたい子は行くよう促しているとのことでしたが…。本人がそのことに触れられるのを嫌がるので、「ちゃんとトイレに行こうね。怖くないよ」と言ってあげるくらいしかできませんでした。

息子は普段からあまり頻繁にトイレに行く子ではなかったのですが、我慢するのに慣れたのか間隔がより長くなったような…。学校に毎日持参する水筒の水はあまり減ってなくてー多分、トイレに行かなくていいように水を飲むことを控えてたんでしょうね。

お粗相をしたことはなかったので、先生もそこまで気にかけてなかったと思います。もし学校でお漏らししてしまったら、4、5歳といえど本人はすごく傷つくはず。親としては、極力阻止したいですよね。

緘黙児は話せないから「トイレに行きたい」とは言い出せないし、基本的に目立つことを極端に嫌うため、自分から行動することは難しいのです。「トイレカード」を使うという方法もありますが、自主的にカードを見せてトイレに行ける子は少ないのでは?

先生が時間を見計らって誘ってあげたり、クラス全体にトイレタイムを促したりする方が、本人は行きやすいと思います。目立たないように、さり気なくがポイントです。

ちなみに、私が3年ほど前にレセプションクラスで自閉症の男の子のお世話をした時は、様子を見つつ1時間半おきくらいにトイレに誘ってました。毎日お漏らししていたのが殆どなくなって、本人も私もほっと一安心。心なしか、クラスでのびのびできるようになったような…。

あと、教室で緘動状態に陥り、大人が手を添えないと何もできないという緘黙児もたまにいます。声を出すことだけでなく、体を動かすことも、酷くなると机から動くことすらできなくなってしまうのです。

緘黙と同様、時間が経てば慣れて動けるようになるという保証はありません。「そのうち慣れる」と放置しておくと、症状が定着してしまう恐れもあります。年齢があがると、パニック障害など他の不安障害を併発する可能性も出てくるので要注意。

緘動の子どもには、声掛けをしたり、手を添えたり、着替えの手伝いをしたり、優しく見守ってくれる大人が不可欠だと思います。

イギリスの学校だと、担任の他にTAがいるので大人が介入しやすいですが、これも学校の方針や予算、クラスの状況次第。緘動が長引くと学業や社会性に大きく影響してくるので、SENCo(特別支援コーディネーター)が個別教育プランを立てたり、CAMHS(Child and Adolescent Mental Health Service)への受診を勧められるケースが多いよう。

私が知っているイギリスの緘黙児の中には、緘動状態が1年以上も続いたため、保護者が学校にかけあった末、EHCplan(Education, Health and Care Plan 教育・健康ケアプラン)に申請をした子もいます。認可されれば、地区の教育委員会から特別予算がおりるので、その子のためにTAを雇うことが可能になります。

日本だとクラスに大人は担任ひとりということが多いと思うのですが、どの程度の支援をしてもらえるんでしょう?

学校で動けない・話せない本人は本当に辛いと思うので、保護者も積極的に学校と連絡を取り合って状況を改善させて欲しいと思います。子どもは親にとっては唯一の存在ですが、学校では「クラスの中のひとり」でしかありません。忙しい担任や学校がどのように対処しているのか見定めて、「これはマズイ」と思ったら、早めに介入してください。

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