イギリスの小学校


実は、1週間半前から地元の小学校でTA(教育補助員)の仕事を始めました。近隣の学校の新学期が始まったばかりの月曜日、所属するSEN TA(特別支援員)のエージェントから連絡があり、10月頭まで単発の仕事をしないかとのこと。翌日面接に行き、1週間のトライアル期間を経て無事雇ってもらえることになったのです。

最初は、「4年生クラスのTA」という話だったんですが、実際はASD児が2人いるレセプションクラス(1年生の前の学年)に配属されることに。学校側はASD児がひとり入学することは把握していたものの、蓋を開けてみたらもっと大変な子がもうひとりいて、急遽人員が必要になったようです。今学期いっぱい、毎日午前中だけ勤務する予定です。

昨年度のASD児専門校での体験と、レセプションクラスでの研修体験を評価してもらえたようで大感激。それと、エージェントの信用も大きいですね。英語がネイティブではない中年の日本人を雇ってくれるなんて、イギリスの学校って太っ腹!男女雇用均等法どころか、人種・性別・年齢均等雇用法ですよねまあ、急遽TAが必要になって困ってたんでしょうが。ちなみに、担任は英国生まれの若いイスラム教徒の女性です。

もし私が海外からイギリスに来たばかりの母親で、子どもの先生達が白人のイギリス人じゃなかったら、複雑な気持ちになると思います。ちゃんとした英語の発音を学べるのか、それに「せっかくだからイギリス人の先生がいいな」って思うんじゃないかな。でも、イギリスは英連邦諸国から大量の移民を受け入れてきた歴史があり、インド系やカリブ系移民の2世や3世は、れっきとした英国生まれのイギリス人なんです。最近では東欧からの移民も多いし、イギリスの大学で学んだ外国人がそのまま就職するケースも。なので、職員室もクラスも多国籍なところが多いようです。

イギリスの小学校職員は女性が多くて、校長先生も女性ということが珍しくありません。独身の先生も多く、先日ふと周りを見回してみたら多分私が最年長かも。でも、担任はとっても親切で、まだ慣れない私に気を使ってくれてるよう。うっかりミスをしないよう、頑張らなくては。ちなみに、ASD専門校では、校長も副校長も若い独身女性でした。

レセプションクラスの子どもたちは45歳で、日本だとまだ幼稚園の年中さん。遊びながら、徐々に集団生活や基礎学習の準備に慣れ、しっかりと基礎学習を始める1年生に備えるという感じです。どの子も本当に可愛くて、母性本能を刺激されまくり!かなり困ったちゃん状態のASD児のお世話を中心に、泣いてる子をなだめたり、一緒に遊んだり、殆ど保母さんみたいな感じですね(笑)。現在は、担任の他にもうひとり先生がいて、TAの私を含め常に34人の大人がついています。

教室の外にはクラス専用の小さな校庭があり、今のところは全員揃ってカーペットに座り、担任の話を聞いたり、本を読んでもらったり、歌ったり、踊ったりする時間(カーペットタイム)の他は、自分の好きな活動を選べます。4つのテーブルに毎日違うアクティビティが用意されている他、絵本コーナーやPCコーナー、キッチンコーナー、水遊び、砂遊び、ペイント、遊具などなど盛りだくさん。だんだん文字や数字のアクティビティを増やしていって、遊び感覚で国語や算数などを学んでいくんですね。

男の子がかなりリアルな赤ちゃん人形を入浴させたりしてるのを見ると、ああイギリスだなって思います(笑)。赤ちゃん人形は、ちゃんと白人・黒人、女の子・男の子と分かれているんです。残念ながら、黄色人種の赤ちゃん人形はまだ見たことはありませんが。でも、キッチンコーナーにはにぎり寿司の玩具があります。

学校が始まったばかりですが、社交的な子、友達とくっついてる子、大人しい子、ひとりでいる子など、かなり個性が出てきています。引っ込み思案な男の子が2人いて、ひとりでいることが多いのが気になっていたんですが、話しかけると小さい声で答えてくれるし、萎縮している様子はなく、マイペースな感じ。最近になって、グループで遊べるようになってきたので、ほっと一安心。今のところ、緘黙になりそうな子はいないようです。

2人の先生は、先週から1週間に3人ずつ子ども達のアセスメントを始めました。身体面、心理面、性格、集団生活の様子、学習能力など、一人ずつ観察しながら細かくチェックしていて、とてもいいシステムだと思います。私がお世話をしているASD児は幼稚園では全く問題なしと言われたらしいのですが、小学校ではすぐに気づいて、私が雇われた訳です(もうひとりのASD児は、それ程問題なく学校生活をこなしています)。これからアセスメントをして、特別支援チームと共にしっかりとした対処法を決めていくのだろうと思います。

ところで、学校は車で20分くらいのところにあるんですが、6車線道路に乗って信号付の大きなroundabout(円形交差点)を通らないと辿りつけないんです。毎朝心臓がギューっとなる思いをしたくないので、私は6車線道路の近くに車を止め、地下道を使って道路の反対側にある学校に歩いて通っているのでした

 

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