10月に入って、イギリスではコロナ感染が大爆発しています。先週から毎日の感染者数は1万5000人前後を行ったり来たり…。第二波では特にイングランド北部で感染が拡大し、今政府と北部の首相たちが生活保障を巡って交渉中。春のような全国的ロックダウンは経済的な打撃が大きすぎるため、政府はエリア毎のロックダウンを提案しているのですが、今後一体どうなってしまうのか見当が付きません…。
とにかく健康第一。昨日は久しぶりに晴れたので近くの公園で散歩しました
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さて、3月以来ご無沙汰していた『息子の緘黙』の続きです。1年生になってから初めてのIEPが2005年12月(1学期末)に計画され(詳しくは『息子の緘黙・幼児期5~6歳(その15)個人指導プランNo2』をご参照ください)、翌年4月にその効果を確認するミーティングが行われました。
<2005年12月~3月のIEP2 Y1・No1> ← 1年生の最初のIEPなので、Y1 No1と訂正させていただきました。
ターゲット1:囁きで声なく、聞こえる声で大人と話す
- 達成目標:5回 ← 達成(と書いてありますが、私が覚えている限りでは、まだ大きめの囁き声だったと思います…)
ターゲット2:質問に対して長い返答をする/ 答えにもう少し情報を加える
- 達成目標: 5回 ← 達成
<備考>
- TAのSとは1対1なら囁き声で毎日話しをするようになり、話せるクラスメートの数も増えた。自宅に友だちを招いて遊ばせている成果と思われる。学校に来た見知らぬ大人とも話すことができたが、担任とだと言葉が少ない。
- 学校のフェアなどで、不安なく母親から離れて活動に参加できるようになった。
- 自分が主導権を握れる状態を好む。
3学期に入ってもずっと囁き声が続き、どうやったら次の段階――「普通の声」に移行させることができるのか悩んでいました。また、教室ではTAやクラスメートと隣同士なら耳元で囁けるのですが、みんなの前で声を出すことはまだ難しい状態。
このミーティング、本当は3月に行われる予定だったんです。でも、色々忙しかったようで6月末にずれ込んでしまい、あと1ヶ月弱で小1も終わり…。よって、新たなIEPは次の学年への移行がテーマに。
<2006年4月~ IEP Y1・No2>
ターゲット1:TAと一緒にグループでのゲームに参加し、グループの子どもたちの前でTAに囁く
- 達成目標:5回
- リソース&テクニック: 型が決まっていて、シンプルなルールのゲームを選ぶ
- 作戦: ポジティブな行動を褒め、TAは自分の耳元に囁くよう奨励する
- 担任とTAへの提案: TAは場面緘黙のガイドラインを読んで理解を深める(ちょっと時期が遅い?(^_^;
ターゲット2:次に進むクラスの新しい担任たち(ジョブシェアで担任2人)と良い関係を築き、2年生にスムーズに移行する
- 達成目標:新担任たちに囁き声で話せるようにし、自信をつけさせる
- リソース&テクニック:新担任たちと1対1で接する機会を作る(メッセージを届けさせる等)
- 作戦: 次学年への移行を最初はTAがサポート。transition book(移行のためのブックレット)を作成し、ルーティンを作る
保護者ができること: 夏休み中に新しい担任やクラス(持ち上がり)のことなど、子供と学校のことを話す。できたら休み中に、新しいクラスを訪問する。
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これは、私がミーテングで提案したもの。夏休みに学校で行われるサマーキャンプに参加する予定だったので、その際に学校内に入れてもらえるようお願いしました。
この頃は、グループ活動をする際に人数が少なくて、TAや特に話しやすい子が隣にいる場合は、耳元にヒソヒソ囁くことができていました。IEP No2では、グループの人数を少し増やし、みんなの前でTAや友達に囁くことに慣れるようにするのが狙い。
また、1年生のうちに次の学年のクラス担任に慣れさせ、囁けるようにする目標も。事前に囁やけるようになっていれば、進級した際にそれほどショックを受けません。長い夏休みの間、学校のことを忘れないようにする、というのも大事な課題でした。
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