もう2月に入ってしまいましたね。うちの屋根裏部屋の工事は、後は窓を入れるだけ(なかなか入荷しません)という段階までこぎつけました。やっと終わる~と喜んでいるものの、次は自分たちで内装ペイントをしなければなりません。
さて、息子の緘黙記の続きです。
まあまあいい小学校生活のスタートが切れたかも、と少しほっとした次の週。たまたま仕事で外出していた日、家に帰ると留守番電話にメッセージが(当時のイギリスではまだ携帯電話がそれほど普及してなくて、私は持っていませんでした)。
メッセージは学校からで、「○○君がお昼休みにケガをしました。すぐ迎えに来てください」というもの。
すでに1時間ほど経過していましたが、急いで学校へ。すると、怯えた様子の息子が担任に連れられてきました。唇の横や手に小さな擦り傷があり、服にも点々と乾いた血が…。でも、それ以外に大したケガはないようでした。
「大丈夫?痛くない?」と訊くと、コクンと頷いたので、ちょっと安心。
先生によると、給食の後に校庭で滑り台から落ちたとのこと。一度に大勢の子どもが滑り台に登ったため、押しくらまんじゅう状態になったらしいのです。
お昼休みは学校職員が休憩する時間なので、その間は別に雇われているスタッフが子どもたちを監視します。が、校庭に出てくる子どもの人数が多いので、この事件を防げなかったようでした。
「本当に申し訳なかったわ。監視する大人の数が少なすぎるのよね」と担任。でも、側にいた学校職員は「まあ、よくあることだから」と…。
「えっ、よくあることなの? 運悪く頭を打ったりしたら、危ないじゃない」と思いましたが、当時の私はまだ新米保護者。学校に対して抗議するなんてことは、思いもよりませんでした。
その日は息子の手を引いて、いつもより早い時間に帰宅しました。帰宅途中、そして家で何が起こったのか訊きだそうとしたのですが、そのことに触れると息子は口を噤んでしまうのです…。でも、いつもと変わらずお気に入りの玩具で遊び、ご飯もちゃんと食べ、オシャベリもしてたので、それほど深刻には考えませんでした。
翌日、息子はいつも通り登校。お迎えの時間にT君のママに会うと、やっと事件の全容が見えてきました。息子のT君が詳しく話てくれたそう。
親友のT君とはクラスが別になってしまいましたが、お昼休みにはいつも一緒に遊んでいて、前日もT君と滑り台で遊んでいたのでした。滑り台の上に大勢の子どもがあがったところで、どういう訳かぎゅうぎゅう押し合いになったというのです。
最年少で力も弱く、多分押されるままになってた息子は、はずみで落っこちてしまったんでしょう…。落ちた後、滑り台の下でひとり、声も出さずに泣いてたんだとか…。T君が大人を呼びに行ってくれて、やっと発見してもらったと…(これは学校の管理不届きですよね)。
かわいそうに、どんなに怖かったことか…。
でも、校庭に出てきた息子は、いつもと変わらずおやつを受け取ると、T君と一緒に校庭にかけ出していきました。その後も、別段変わったところはなく、普通に過ごしているように見えました。私は、ちょっと成長したな、と思ったのです。
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