今年の夏、日本だと中学1年の息子には、学校からの宿題がひとつもありませんでした。これは別に驚くことではなく、実は小学生の時から夏休みの宿題なんて出ないのです(私立校のことは不明)。
理由は、夏休みの後に新学年が始まるからだと思います。イギリスでは3学期(春期)に重要な試験が行なわれるので、夏休みは羽を伸ばす時期。それに、新学年から担任や教科の担当教師が変わるため、先生達は宿題をチェックしている余裕などないということでしょう。
では、長~い夏休み中、子ども達は何も勉強しないのか?それは親の方針次第。勉強させたい親はさせる、ということなのです。こういうところが、さすが個人主義の国ですね(笑)。
で、我が家はというと、算数と国語のドリル、読書、トランペットの練習は毎日+今年こそは日本語!と息巻いていたのですが--結局、続いたのは先生から指示があったトランペットと何とか算数、時々国語…。息子は昔から宿題でない限りものすごく嫌がるので、小さな頃は自宅学習バトルで本当に大変でした(だって、息子の小学校の宿題って毎金曜日にぽっちり出るだけ。熱心な家庭では早くから家庭教師(塾というものがない)をつけるため、できる子とできない子の差がどんどん開くのでした)。
そんな息子が自ら進んでやったのが”料理”でした。
イギリスのセカンダリースクールでは、調理実習の時間は小グループ制です。ガス台が人数分あるので、各自がひとりで課題の料理を作ることが基本。息子が最初に作って持ち帰ったのがトマトスープだったんですが、これが仲々のお味。先生に褒められたとかで、料理に興味を持ったようでした。持ち帰った料理を家族に味見させて、その感想をPCでチャートグラフにまとめ、レシピを書き込むのが宿題です。
感覚過敏がある息子は、嗅覚や味覚が鋭くなかなかのグルメです。パンやビスケットなど味の違いが判るので、コピー商品を買うとすぐバレてしまう。「これ○○のビスケットじゃない」と怒られ、しかも食べないので、最後は私が食べるか、捨てるか…。乳製品がちょっとあやしい時など、息子に訊けば判るのでとっても便利です。
この夏に挑戦した料理は、
初めてのオムレツ
パンケーキ(You-Tubeを見ながら)
今大人気のメレンゲ菓子
9月の初旬、まだ夏休み中の息子の友達を呼んで、庭でバーベキューを楽しみました。息子がバーベキューを担当してくれたので、私はひとりだけ来たママ友とお喋り。夏の終わりの良い想い出となりました。
子ども達が好んで食べたのはベーコンを巻いたミニソーセージ
翌日、残ったチキンと野菜の串で今年最後のバーベキュー
イギリス人の女の子は料理をしない子が多いし、ひとり暮らしでも大丈夫なように、一人前の料理男子に育てたいと思っています(笑)。