9月から新学期が始まるイギリスでは、夏休み前が学年末にあたります。そのため、7月は学校行事や習い事の発表会など、1年の締めになる行事が目白押し。
また、天候の良さも手伝って、7月は屋外イベントや催しが集中する月でもあります。夏休みに入ると、イギリス人はそれぞれ個々にバケーションに出かけてしまうので、行事はその前にという意図もあるのかも。
先週末は、我が家でも息子のブラスバンド演奏会と親戚の集まりがあり、車で飛び回っていました。土曜の演奏会が終わった後にノーサンプトンの夫の実家に行き、そこでスコットランドに住む義母の姉夫婦と合流して一泊。翌日、車で30分ほどの義母の実家に向かいました。
義母の実家は代々から続く地主で、現在は長男である弟が小さな村の土地や建物を管理しています。その義叔父一家が5年に一度、1週間にわたって村のフェスティバルを開催するのですが、私達は最終日(日曜)の親戚の集いに参加したのでした。
最終日だったのと雨天のため、駐車場も兼ねた野原はガラガラ。キャンプ組はごく僅かでした。
野草風の可憐な花が咲き乱れる、義母の実家のコテッジガーデン。
庭にマーキー(大テント)が設置され、テーブル席がしつらえてありました。中央にはステージがあって、音楽会やダンス会場にもなります。テーブルの花アレンジは村の友人の手によるもの。
当日は、ランチの前に村を散策しながら教会に行き、本家の墓地に木の苗を植える予定。が、あいにくの雨でプランBに変更--3人の義叔父の音楽演奏、海を渡った祖先の話とラテンアメリカからやって来た親戚の紹介、などで盛り上がりました。
お待ちかねのローストランチは定刻の1時から(初めてイギリスに来た当時は、12時にお腹がすいて困ったものです)。メニューはローストビーフ&ターキーとポテト、付けあわせの野菜が3種類。この他、ポーチドサーモンもありました。
プディング(デザート)はチョコレート&レモンケーキと季節のフルーツ。地元のベーカリーで調達したチョコレートケーキが美味でした~。腹ごしらえをしたところで、ちょうど雨もあがったので村を通り抜ける1本道へ。
1695年に建てられた村で一番古い家。横から見ると壁が湾曲してます。
壁に藤やバラなどの吊植物を這わせた家が多数。
義両親が結婚式を挙げた小さな教会。ちなみに、墓地に植える予定だったのは、キリストの叔父、アリアマテのヨセフに由来するという、高名な「グラストンベリーの聖なるさんざしの木(The Glastonbury Thorn)」の苗木。以前あった木が枯れてしまい、植え替えることにしたんだそう。
村の端まで行って裏道を歩いて戻ってきた頃には、太陽が顔を出しました。義叔父の息子も大学生になるので、このフェスティバルは今年で終わりにするかもしれないと聞き、かなり淋しい…。わたしたち夫婦は1998年に結婚したので、このイベントに参加するのは今回で3度目。息子達の代まで親戚の輪が広がるよう、ずっと続けてくれたらなと願ってやみません。