日本では中国から飛来する黄砂や有害物質MP2.5が騒がれてますが、今週はロンドンでも大気汚染が大問題に!火曜日、路上に駐車してある車に乗ろうとしたら、まるで細かな泥の雨が降ったかのように、うっすらと埃に覆われていました。原因はサハラ砂漠から飛んでくる砂塵で、それにヨーロッパ大陸からの汚染物質が混じっているらしいのです…。長年ロンドンに住んでいますが、こんなに騒動になったのは初めて。
ニュースでは、呼吸器系や心臓に疾患のある子どもやお年よりに注意するよう呼びかけが。花粉アレルギーの私もモロに影響を受けています。でも、イギリスでマスクをしていたら’怪しい人’になってしまうので、ホメオパシーの錠剤と目薬で何とかやりすごす日々。車にこびりついた埃をみて、自分たちの肺もこれを吸い込んでいるんだと思うと、かなりコワイです。
アレルギーの人って損ですよね。普通の人は何ともないのに、過敏なゆえに免疫が反応してしまう…アレルギーのない人には解らない辛さがあります。場面緘黙になる子どもは抑制的な気質を持つことが多いと言われますが、彼らも似ている部分があるかもしれません。普通ならちょっと恥ずかしくてもこなせる「人前で話す」という行為を、過度に怖ろしく不安に感じてしまう…。そして、一度口をつぐんでしまうと、次に話すことがもっと怖くなり、反射的に黙ってしまう。そうしているうちに、沈黙することで不安から自分を守るという行為が定着してゆく…。
SMIRAコンファレンスでのマギー・ジョンソンさんの話にもありましたが、「緘黙は自分ではどうにもできない病気ではなく、自分がコントロールできる症状」と意識することが大切なようです。アレルギーと同じで、自分なりの対処法を見つけて、コントロールし克服していくことができるものという本人の意識の転換が、小学校高学年以上は必要になってくるかもしれません。
話は変わりますが、先日ロンドンブリッジ近辺で仕事をしたついでに、「ロンドンの台所」と呼ばれるバラ・マーケット(Borugh Market)に立ち寄りました。久しく見ないうちに駅側がガラス張りになっていてビックリ。その起源を13世紀まで遡るという歴史ある食材マーケットは、毎週水曜から土曜日まで。100を超える店舗がひしめき合い、青果、肉、魚介類、パン、チーズ、ケーキ、ハム、飲み物など、国産品のみならず各国のグルメ食材が勢ぞろいします。
駅側から見るとこんな感じ。モダンなガラス張りのビルの向こうに見えるのはサザーク大聖堂
巨大なチーズと骨付きハムが目を惹きます
彩りも美しい絞りたてのジュースいろいろ
有名パティシエ、Oliver Favrel のおしゃれなベイカリーも出店
インドのパンジャブ地方特有の手作りチャツネとピクルス
オーガニックトマトの専門店
花屋さんもあります
マーケットの周囲には常設店やストリートフーズのストールも並びます。スイス名物のラクレットが美味しいKappacasein、本場スペインのチョリソロールで知られるBrindisa、日本の味そっくりのプリンが人気のReal Franceなど、列ができるほど有名な店も多く、食べ歩きするにはもってこい。天気のいい日には、お隣のサザーク大聖堂の中庭に座り込んで食べてる人が多いみたいです。
パエリアを売るお兄さん
「自家焙煎のコーヒーはロンドン一」と呼び声も高いMonmouth Coffee にはいつも行列が。薫り豊かで本当に美味です
ロンドンブリッジ駅の西側には、ヨーロッパ一の超高層ビル、ザ・シャードが登場。今年3月から、87階あるビルの展望台に登れるようになりました。ロンドンの中心部を流れるテムズ河南岸は、かつては荒廃した倉庫街だったんです。それが、2000年を記念するミレニアムプロジェクトで大開発され、リバーサイドは今やロンドンで1、2を争う人気観光スポットに。国会議事堂から東へ、大観覧車ロンドンアイ、テ-トモダン美術館、グローブ座など、タワーブリッジまで散策を楽しめます。
歴史的な景観の中に威風堂々とそびえ立つガラス張りのザ・シャード
テートモダンとセントポール寺院を結ぶミレニアムブリッジからの風景。中央に見えるのはタワーブリッジです
今朝まで3日間、我が家はインターネットが繋がらない状態で、ブログの更新ができませんでした(で、記事が長くなってしまったのですが…)。先週日本ブログ村に登録したせいか、昨年夏にブログを開設して以来初めて「いいね」を押していただき、とっても励みになりました。ツイートしてくださった方も、どうもありがとうございます。