子どもの可能性

もう7月も明日で終わりですね。夏休みの仕事の調整をしている内に、あっという間に1ヶ月が過ぎ去ってしまいました。イギリスの夏は日が長く夜10時頃まで明るいのですが、6月21日の夏至を過ぎてから少しずつ日が短くなって、最近では9時すぎると薄暗闇に…。今年も半分以上過ぎてしまったのだなと、淋しい気持ちになります。

  先週末ケント州の友達を訪ね、美味しいランチをご馳走になっておしゃべりを楽しんできました。ラムズゲートの海岸で午後の海風に吹かれ、夏休み気分満載

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昨年夏、日本語のGCSE(国家試験)で良い成績を収め、秋からカレッジでITの勉強も始めた教え子のC君。以来、カレッジ(週3日)とうちの学校(週1/2日)とで二足の草鞋を履く忙しい日々でした。この1年間、カレッジの課題をこなすため、日本語の授業に来れないこともしばしば(^_^;) でも、両校で「今年一番頑張った生徒」と表彰され、6月に私が勤めている特別支援学校を無事卒業していきました。

来年度(9月)からは、うちの学校からの支援無しでカレッジのコースを終えることになります。でも、この1年で学業だけでなく、初めて友達を作り、人前で食事ができるようになり、一般のボランティアもこなすなど、ものすごい進歩!

授業の一環として最後に日本食を食べに行ったのですが、食わず嫌いだった彼が寿司、ラーメン、餃子に挑戦したのにまずびっくり!そして、日本人スタッフと日本語で会話をする挑戦も、ぎこちなくはありましたが大成功!

うちの学校は高機能自閉症の子ども/ティーンを専門としているんですが、彼は書字障害他の困難も抱えています。それでも、17・18歳でこんな風にぐ~んと伸びることができるんだなと実感し、すごく嬉しくなりました。

「カレッジ2年目から独りでもやっていける様、自宅からは遠いけど学校に近いカレッジを選んだ」と言っていたC君。自宅に近いカレッジだとうちの学校からの支援が受けられないため、わざわざ遠くのカレッジに通う選択をしたのでした。独り立ちできるように頑張るという決意と、今年はサポートしてもらえるという安心感の中で(殆ど必要なかった様ですが)、カレッジでの生活や勉強に適応していけたんだと思います。

彼と話していると、言葉の端々に自信をつけたのを感じ、気力が充実しているのがビンビン伝わってくるのです。どんな子でも、良い環境と機会さえあれば、もっともっと成長できる可能性を持っているんだなと思わせられました。

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