暦のうえでは既に秋ですが、日本はまだ残暑が激しいようですね。イギリスは今週から天候が崩れて、もう秋の気配が感じられます。
うちの家族は夏休みと息子の誕生祝いをかねて、先週の土曜日から北ウェールズに来ています。Gwaenysgor(ウェールズ語なので何と発音するのか分からない)という小さなな村でコテッジを1週間借りて、そこをベースに車であちこち名所を訪れたり、近くの海で遊んだり。
コテッジにも、村に1件だけあるパブにもWifiがないので、インターネット無しの健康的な生活(笑)。一日に一度は降る雨の合間を見ながらの、ちょっと肌寒い夏休みを楽しんでいます。今日は近くの町のマックでやっとネットに繋がることができました。
一番近くのプレスタティン(Prestatyn)という海辺の町へは、車で曲がりくねった急勾配の坂を下って5分ほど。村はイギリスとウェールズの旧国境沿いを走るウォーキングの名所、オファズダイク(Offa’s Dyke 269km)の通り道にあります。コテッジから牛がいる牧草地を抜け、めちゃめちゃ狭くて険しい小径に沿って丘を下ると、コルウィンベイへと続く浜辺が一望できます。
日曜の朝、お散歩気分でハイキングに出かけたものの、こんなに岩だらけで狭い崖の径だとは露知らず…。行きは下り坂でまだ良かったんですが、帰りの上り坂が辛い。日ごろの不摂生がたたってゼイゼイ息切れしている私をおいて、夫と息子はどんどん先に行ってしまうのでした(薄情者!)。途中、本格的な登山の格好をしたハイカーとすれ違いざまに、石に躓いてベシっとこけ、最期は息子に手を引っ張られて、やっと崖を登りきりました…。
途中にあった炭鉱用の洞穴。やっぱりスニーカーでウォーキングは無理っぽいです
私たちが借りているコテッジは、19世紀に炭鉱夫の家族用に造られた家なのだとか。1階には居間とキッチン、庭側にサンルームが増築され、急な階段を上った2階に寝室が2つとバスルーム。実はこのコテッジ、2軒に分かれていたのを壁を壊して1軒にしたんだそう。居間とキッチンはそれぞれ4mx4m弱くらいなんですが、当時は各1室がキッチン兼居間で、それぞれの家族が生活していた訳です。外に出ると広々とした牧草地が続くのに、何故にこんなに小さな家を建てたんでしょう??日本の貧乏長屋と同じ原理かな。
お日様が顔を出すと、山も海もきれい