イギリスの初夏の風景に欠かせない、バラの季節がやってきました。日本でもひと足先に、そこかしこのバラ園で薫り高い花が咲き誇っているようですね。バラの前にはライラックの季節があったんですが、写真を貼りそびれてしまったので、一緒にご紹介します。
近所の庭先に咲いていた2種類のライラック
我が家のイングリッシュローズも2週間ほど前から蕾が膨らみはじめ、週末お天気が良かったためか、一気に開花しはじめました。
家の改築工事の作業スペース&ご近所の猫のたまり場になっていた小さな庭を、やっと改装したのが4年前のこと。私はミミズやナメクジが大の苦手で、ガーデニングなんて殆どしたことがなかったんです。でも、せっかくイギリスに住んでるんだからと、一念発起して憧れのDオースティンのバラを植えることにしたのでした。
まず、近所のガーデンセンターで入手したのがMary Roseの苗。Dオースティンのバラは4種類しかなく、多分これらが最もポピュラーな品種だったんでしょう。欲しかったのとは違ってましたが、「まっ、いっか」と思い、その後に枝変わりの白花ヴァージョン、Winchester Cathedralも購入しました。
タグについたクォーター咲きの写真を見て、花が咲くのが待ち遠しくて。7分咲きの頃は古典的な美しさ!なのに、満開になると花が開ききって花弁がクシャクシャに。う~ん、騙された…?
次は失敗しないようにと、気合をいれて大規模なガーデンセンターまで遠征。そうしたら、やっぱり希望の品種が無いんです…。とにかくカップ咲きをと、中央がアプリコット系ピンクのThe Alnwick Rose とパーゴラに這わせる白い蔓バラ、Claire Austinを選びました。
咲き姿がピオニーそっくりのThe Alnwick Rose。最初の1、2年はどういう訳か蛍光ピンクみたいな色でガッカリしてたんですが、その後本来の優しいピンクが戻ってきたよう
花が終わる頃は色褪せたピンクに
Claire Austinの蕾も膨らんできました。ロマンティックな風情のある花ですが、花弁が多すぎ+すぐ散ってしまうのが悲しい。
バブルガムのような甘い香りのAbraham Darby。ガーデンセンターの片隅で枯れかけてたのを救出した時には、貧相な花が1輪のみ。それなのに、思いっきり特大の花が咲くようになって、ビックリしてます
真紅のバラL D Braithwaiteはもっと枯れそうな状態でしたが、うちの庭にしっかりと 根を下ろし、ぐんぐん成長しました。ロゼット咲きのはずなのに、形が歪ですね…。
お気に入りのご近所の黄バラ。この位軽やかな方が可愛いかも…あっ、よくみたら、虫君が…。
塀や家屋にバラを這わせている家がいっぱいあります。