今年のイギリスの夏は、ここ5年間で最も夏らしい天候でした。
昨年までは、子どもが夏休みに入った途端に天気が崩れ、小雨がパラつくさえない日が続くことが多かったんです。そして、皮肉なことに9月に学校が始まると晴れるという…。
今年は夏休み中それほど雨が降らず、特に最後の3週間は晴天が続いて真夏日(最高気温25度以上)も多くありました。自国の天気があてにならないので、イギリス人は夏を求めてギリシャやスペインに行くんですが、今年は国内でも大当たりだったと思います。
夏休みのレポートをしようと思っていたのに、何やら忙しくなってしまい、いつの間にか夏が終わってしまいました…。先週の木曜日の夕方庭で最後のバーベキューをした後、一気に寒くなって今週は秋雨ばかり。
過ぎ去った夏を偲んで、すこしばかり夏の想い出を。
ロンドンの魅力のひとつは、市内に大きな公園がいくつもあってロンドナーの憩いの場となっていること。8つの王立公園を含め、各地区に公園やグリーンスペースがあります。
私の家の近辺にも小さめの公園が3つあるんですが、時間がある時は車でハムステッドヒースに出かけます。320ヘクタールの広大な森林公園に、歴史的な大邸宅ケンウッドハウス(現在工事中)、野外コンサート場、水泳のできる池などが点在。パーラメントヒルからはロンドンを一望でき、素敵なカフェもあります。
誰でも豊かな緑の中でゆったり寛げる--そんな贅沢な公共の空間や施設をヴィクトリア時代から維持・管理し続けているところが、イギリスという国の豊かさであり財産だと思います。世界に知られるギャラリーや博物館も無料のところが多いんです。
8月の終わり、息子と友だちを連れてハムステッドヒース北部にあるケンウッドに行った時の写真です。
森の入口で(左が息子です)
広い芝地で凧揚げ
緑の中のカフェ
カフェの近くに咲いていたイングリッシュローズ
コテッジガーデンの緑が爽やか
愛犬家の社交場でもあります。写真の巨大犬が2匹も走っていてビックリ
古びたベンチに座ってゆったり